看護師紹介会社(転職エージェント)を通じた転職メリット

看護師の転職求人市場について

看護師の転職求人市場について

 

看護師の求人市場はどのようになっているのでしょうか。
まずは離職率、求職率についてどのような傾向があるのか見ていきましょう。

 

看護職員の離職率は、2011年度では、常勤で 11.0%、新卒が8.1%でした(日本看護協会「病院看護実態調査」)。
3年続いて僅に減少傾向が続いていますが、職務経験3 年と5 年の看護職員は離職率が高く、職務経験3年、5年を節目に転職している状況が伺えます。

 

この3年、5年の節目は奨学金と関連があるかもしれません。
関連機関や病院から奨学金を借りると返還を金銭で行うか、関連病院で働くことで返済するか、というような制度がまだありますから、奨学金の縛りがなくなってから転職する方も多いのでしょう。

 

有効求人倍率(公共職業安定所の有効求人数を有効求職者数で除した率)という指標から看護師の求人率を見てみると、09年3月には看護師は2.61倍でした(厚生労働省「一般職業紹介状況」)が、全体では0.41倍という求人率が低い状況でした。

 

やや経済が回復した2016年12月では、有効求人倍率が全体では1.43倍なのに対し、保健師、助産師等の看護職では3.01倍でした。

 

看護師は景気に左右されない人気の高い職業なのは間違いありません。慢性的な看護師不足にあって、常に“売り手市場”と言えます。
その看護師不足は深刻で、国を挙げて休職中の有資格者の発掘に力を入れています。厚生労働省からも有資格者に対し登録して仕事を、と呼びかけるまでの状況になっているのです。

 

しかし、看護職者は結婚や出産、育児などで休職した後はなかなか再就職しない傾向にあるようです。
毎年新しく看護師が生まれているにもかかわらず慢性的な人手不足が解消されないことを考えると、休眠資格者が増えていることが伺えます。


非公開求人を持っている転職エージェントを探しましょう

非公開求人を持っているエージェントを探しましょう

 

もしあなたが長期間離職していたのならば、ぜひエージェントを活用して転職のサポートをしてもらいましょう。

 

エージェントの中には、休眠資格者が再就職しやすいように研修を行ってくれたり、履歴書や職務経歴書の書き方の指導、面接の練習などを行ってくれるところもありますから、休眠資格者にとってはありがたいシステムと言えるでしょう。

 

そして何より魅力的なのは、エージェントに登録することで、登録しないと見ることができない好条件の情報が入手でき、他からでは応募できない非公開の求人が出されていることがあるということです。
非公開となっているのは、人気のある病院で応募が殺到するのを予防したいこと、退職者の代わりとして求めるスペックが限られていること、募集人数がごく少人数などという理由があるからです。

 

また、部長などのトップや管理職が辞めることは公にしたくないという事情がある場合もあります。あるいは、新規事業の立ち上げを、事前には知られたくないという場合もあるでしょう。
そういった様々な理由から、非公開となっている求人があるというわけです。

 

 

転職を急ぐ事情はなく、じっくりと求人情報を吟味し、条件に合ったところが見つかったら応募しようと考えている人も少なくないはずです。
多忙な毎日の中で、膨大な求人情報に1つ1つ目を通すのはそれなりに労力がかかります。

 

転職エージェントに登録していなければ、インタネットでハローワークや看護協会といった公的機関の求人や、求人情報誌から情報を集めることがほとんどではないでしょうか。

 

こうした地道な作業をエージェントに委託し、希望する労働条件や職場の条件を登録しておきます。するとそれにマッチする求人が出てきた時に連絡があり、的確に紹介してもらうことができると言うわけです。
会社によっては、経験豊富なコンサルタントが相談に乗ってくれたり、紹介だけでなく事前の病院見学や面接日程の調整をしてくれたり、給与や就業条件等の交渉、入職手続きなどまでサポートしてくれる場合もあります。

 

至れり尽くせりのサービスですが、求職者には費用はかからず、雇用者側がエージェントに対して経費を負担します。
一般の求人広告に比べれば雇用者側にはお金がかかりますが、雇用者側が求める条件に見合った良い人材を紹介してもらえる可能性が高いため経費をかけてでもエージェントに依頼するわけです。

 

とりわけ高いスキルや経験を持った看護師には、ヘッドハンティングという手段もあります。
雇用者側が専門業者に依頼すると、求める優秀な人材を探し出してくれる仕組みで、看護職の場合はまだ数は少ないですが、業者を通じたスカウトもあり得ます。

 

こういったヘッドハンティングをしてもらえるような転職エージェントに登録しておくのも1つの手でしょう。
ただし、ヘッドハンティングされるのは、十分な経験や資格、スキルを持った看護師が対象です。

 

特に管理職経験者が対象となっている場合が多いようです。
あなたはその対象になりそうですか?

 

転職を急いでいるわけではなく、今より好条件で働きたいと思うのなら、自分のスキルや知識を磨き、経験を積んだり、認定看護師や専門看護師などの資格を取るのも良いでしょう。
講習会や資格取得のための講義などを通してもしかしたらヘッドハンティングの話が出る可能性もあるかもしれません。

 

ヘッドハンティングを狙って転職エージェントを利用するのでなければ、
ヘッドハンティングで1番多いのは、一緒に働く同僚医師の開業で「優秀な看護師が必要だから助けてくれないか」というお誘いかもしれません。

 

ヘッドハンティングと言うからには、今より好条件での雇用条件を提示してくれるでしょうが、なにぶん将来は不透明です。
新しく開業し経営が軌道にのるかどうかもわかりません。それでも良い腕の医師で信頼でき、患者からの人気が高い医師であれば大丈夫かもしれません。

 

クリニックの立ち上げから関わるのはとても良い経験になるでしょうし、可能性にかけて転職してみるのも魅力的ですが、失敗する可能性も十分に考えた上で納得できる行動をとりましょう。

 

他にあり得るのは、看護師管理職のヘッドハンティングではないでしょうか。今は非常に看護師不足です。藁にもすがる思いで管理職になり得る人材を探すところもあるでしょう。
かつての同僚のつながりや卒業校のつながりからかもしれませんし、誰か知り合いからの推薦かもしれません。

 

そういった人材はやはり優秀であることはもちろん、信頼できる仕事をする人に白羽の矢が立つものです。
日頃からの仕事への姿勢はどうでしょうか?誇れる仕事をしていますか?

 

自分の仕事への姿勢を振り返る良い機会になるのではないでしょうか。
ヘッドハンティングされる人材を目指して仕事に取り組んでみるのは看護師としても人としても成長できるチャンスかもしれません。

 

ヘッドハンティングの希望はなくとも、現在忙しく働いている方には転職エージェントの利用が適しているかもしれません。前述した通り、希望の条件からあなたに適した転職先を紹介してくれ、職場見学や面接、労働条件の交渉にも力を貸してくれ、至れり尽くせりのエージェントが向いているかもしれません。

 

転職しようと考え情報を集める段階で働いていれば、なかなか電話での約束の取り付けや質問、確認などできる時間が限られていますので、そういった時間に制約のある電話対応をしてくれるのは大きなメリットになります。

 

エージェントによっては、転職後の様子を聞きに電話をくれる会社もあります。これはエージェント側にとっては現状のその職場の情報を入手できる絶好の機会でもありますし、アフターフォローにもなります。
利用者側にとっても心強いサービスではないでしょうか。


看護師転職エージェントを活用するのデメリット

看護師転職エージェントを活用するのデメリット

 

エージェントによる転職は、求職者、雇用者側のいずれにもメリットがありますが、反面でデメリットもあります。
紹介された人材の採用が決まったり、一定期間就業した段階で、雇用者側に“成功報酬”として料金が発生する仕組みになっているため、強引に転職を勧めて利益を得ようとするエージェントもあり得るのです。
もっとも、そんなことで悪評が立てば、その後の仕事が成り立たなくなってしまいますから、ごく一部の話ではあるとは思いますが、そういったエージェントもいるかもしれないと頭の片隅に入れておきましょう。
急いで契約にまで持ち込もうというエージェントは、より確実に早く契約を取るために、あなたの希望を一部ないがしろにしてでも、話を進めたがるかもしれません。

 

あなたが急を要していない限りは、じっくり情報を見定めて、焦らずに進めていきましょう。
エージェント側が強く忙しいようなところを紹介したがる場合にも注意が必要でしょう。

 

忙しい職場では、いち早く人材が欲しいわけですから、成約の可能性が高いわけですから報酬に結びつきやすいわけです。

 

これは雇用者側にも大きなデメリットになります。エージェント側に報酬を支払った挙句、スタッフとなったはずの転職して来た人がすぐに辞めてしまったとあれば二重の損失になるからです。
お互いに嫌な思いをしないような転職をしたいものです。

 

 

エージェント側にはあなたの要望がきちんと伝わっているか確認するのも大変重要です。
要望だけでなく、今のあなたの実力がどうなのか、正直に伝えましょう。

 

まだ知識や手技に自信がないにもかかわらず、「できる、大丈夫」と強気に伝えていませんか?

 

本当に大丈夫ならばそれなりの経験を求める先に紹介してくれるでしょうし、まだ指導が必要な段階なのであれば、指導をきちんとしてくれる就職先を紹介してくれるでしょう。
意思疎通や情報交換は正直にすることがお互いのためになりますから、構えず素直に伝えましょう。

 

また、転職はあくまであなたの転職です。エージェントに任せ切りにしていませんか?任せきりにしてしまいすぎると納得がいかないことが出てきた場合にエージェント側を責める気持ちが出てきてしまうかもしれません。
しかし、そのエージェントを選んだのも最終的な就職先を決めるのも自分だということは忘れないようにしましょう。納得できる結果を得るためにも、エージェントからの情報に目を通し、しっかり自分自身でも情報を吟味してから、実際に見学に行くことで自らの目や耳、五感で職場を体感して感触を確かめてみることが大事です。

 

見学に行く際も、ただ漠然と行ったのでは実際に働いて見てから印象と違った!ということになりかねません。
見学では何がどんな風だったか、何を見たいかを具体的にしてからいきましょう。

 

さらに質問も用意できると良いですね。

 

例えば認定看護師や専門看護師がいるか、どう活躍しているか、その病院ではその資格が取れる専門科に入職させてもらえるか、でもよいでしょうし、
どんな患者様が利用されているかその背景を訪ねたり、残業時間や、院内での学習制度の有無について聞いて見てもよいでしょう。

 

病院には色々な委員会がありますが、委員会活動は就業時間内に行なっているか、時間外に行なっているかも重要なポイントです。
多くは時間外にサービス残業として行われていることが多く、それを負担に感じる方もたくさんいます。

 

中途採用の場合の教育制度について確認も必要でしょう。

 

OJTが充実しているという謳い文句だけで、実際には経験者は初日から放り出されて仕事をする羽目になることもありますし、その後の指導もあやふやなまま、いつの間にか研修期間が終了しているなんてことも多々あります。

 

特に注意が必要なのは、未経験の科への転職、まだ指導が必要な経験年数での転職です。
わからないことやその病院でのルールだけを聞けばいいのではなく、積極的に指導が必要な場合には、自分からしっかりアピールしなければ後々大変なトラブルになることもあります。

 

転職先もあなたも手探り状態でしょうから、しっかり言わなければならないことはきちんと伝えるようにしましょう。

 

全てを他人任せにしても、「あなたにあった職場かどうか」はあなたにしかわかりません。
エージェントのおかげでいいところに転職できた、のではなく、あなた自身が「エージェントを利用して転職を成功させた」と言えるようになりましょう。

 

 

この記事をかいた人


紅 花子

正看護師歴10年、IT技術者歴10年という少し変わった経歴をもつ。現在はフリーライターとして、保健医療福祉分野におけるライティング業を生業としている。この分野であれば、ニュース記事の執筆・疾患啓発・取材・書籍執筆・コンテンツ企画など、とりあえずは何でも受ける。東京都在住の40代、2児の母でもある。好きなマンガは「ブラック・ジャック」。

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