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第5回:医師にとっての“コミュニケーション能力”を考える その2

ブラックジャックのポケット 第5回:医師にとっての“コミュニケーション能力”を考える その2

 

■ 記事作成日 2016/5/25 ■ 最終更新日 2017/12/6

 

「コミュニケーション能力が不足していたために起きたこと」を振り返る

ブラックジャックのポケット 第5回:医師にとっての“コミュニケーション能力”を考える その2

 

元看護師のライター紅花子です。
このコラムでは、私の約10年の看護師経験の中で感じた“医師として活躍するために必要な素質”について考えてみたいと思います。

 

第3回目の今回は、「コミュニケーション能力が不足していたために起きたこと」を振り返ってみます。

 

“執刀医の変更”を希望されてしまったA医師

 

A医師は、30歳前半の整形外科医。ある日、腰椎の椎間板ヘルニアの患者さんを受け持つことになりました。診察すると、下肢への放散痛、片測下腿外側のしびれがあり、杖無しで歩くことが難しい、という状態。

 

まだ手術の適応となるほど重症ではなく、消炎鎮痛剤の内服を処方し、病院の売店で「コルセット」を購入することを進めました。

 

それから定期的に診察をしてきましたが、下肢の症状は改善せず、結果的に手術を行うことになり、入院しました。

 

入院後、全身麻酔を受けるために必要な検査や合併症などについて説明しました。

 

すると患者さんの家族からは「そんな大変な手術だとは聞いていない。外来で先生は『これは手術しかありませんねー。大丈夫ですよー、すぐ終わりますし、慣れてますから』と、簡単そうに仰っていたじゃありませんか。

 

再発だの取り残しだの、少ないだろうなとは分かっていても、そんなに気軽に言われるなら、他の先生にお願いしたいです。」と言われてしまいました。

 

A医師は、術式はMEDであること、手術の成功率は90%を超えること、起こり得る合併症として神経症状の悪化、再発、取り残しの可能性、出血、硬膜損傷など、ごく当たり前の説明をしたつもりでした。

 

しかし、同席していた看護師からは「先生は、言葉が軽すぎます。どんな手術だって、患者さんやその家族にしてみれば、一大事なわけですから、『まー、大丈夫でしょう(笑)』ではなく、もっと真摯に話して欲しかったのではないですか?」と言われてしまいました。

 

患者の主訴を軽視し、がんを見落としてしまったB医師

 

B医師は20代後半の婦人科医師。ある時、自分と同世代の患者さんを診察しました。初診時の主訴は「不正出血と腰の鈍い痛みがあり、時々、おなかが張るような気がする」とのこと。

 

卵巣や子宮の疾患が疑われたため、血液検査と超音波検査を行いました。超音波検査の結果は、卵巣がやや大きくなっているものの、強い痛みや出血を繰り返すほどではありません。

 

また同時に子宮筋腫も見つかったため、不正出血はそのためではないかと考えました。

 

患者さんの体系はやせ形。月経時の出血量が多く、月経痛もあることは確認しました。

 

血液検査の結果では、多少貧血傾向ではあるものの、未だ摘出手術の適応ではなく、患者さん自身も妊娠を希望されていたため、鉄剤の処方で様子を見ることに。

 

この時、患者さんは「不正出血が続き、時々めまいもするし、排尿時の痛みも時々ある」と訴えましたが、B医師は「貧血もそれほど重症ではないし、めまいがするほどではない」と説明しました。

 

その後1年半ほど、定期的に診察をしたところ、貧血は多少改善し、筋腫はあまり大きくなりません。

 

しかし患者さんは、「月経以外の不正出血が増えてきた。おりものもそれまでとは違う。」と訴えてきましたが、子宮頸がん検診は定期的に受けているとカルテに書かれていますし、患者さん自身が少し神経質に見えたので、そのままにしていました。

 

ある日、何気なくその患者さんのことを上司に話すと、「子宮体がんの検査は?」と聞かれました。

 

次の診察の時に子宮頸がんと子宮体がんの検査を行ったところ、早期(Ⅰ期)ではありましたが、子宮体がんがみつかりました。改めて患者さんの話を、上司とともに聞いてみると「月経不順は20歳を過ぎたころからずっと続いている。排尿時の痛みや腰の痛みはだんだんひどくなってきた。そのことは何度も伝えたはずだが、『気のせい』と言われてきた。

 

がん検診も、「子宮頸がんは受けて陰性だったが、子宮体がん検診は受けたことがない、と伝えてきたはず」と言われてしまいました。

 

どちらがより“患者さんにとって不利益”になるか

 

A医師の場合、診察の能力は優れており、手術の腕も良いかもしれません。しかし、看護師の言葉通り、「話し方が軽すぎる」という点で、患者さんやご家族からの信用がダウンしてしまったようです。

 

B医師の場合、患者さんと同年代で同性ということもあり、親近感を持ちつつ対応してきたつもりでしたが、「神経質そう」という先入観があり、患者さんの主訴を軽視してしまい、「あらゆる可能性」まで考えが及ばなかったことで、結果的に「子宮体がん」を見落としてしまったようです。

 

この2人の医師は、どちらも「相手の気持ちになって考える」という部分が欠けており、A医師の場合は「手術を受ける患者さんや家族の気持ち」、B医師は「心配ごとを抱えている患者さんの気持ち」まで、考えが至らなかったと考えられます。B医師は、患者さんの訴えを、あまりじっくりとは聞いていませんでしたしね。

 

いずれの場合も、患者さんにとっては不利益をもたらす可能性があります。A医師の場合は主治医&執刀医が変われば済む話かもしれませんが、遺憾は残りますよね。

 

B医師の場合は、結局子宮全摘となってしまったので、患者さんにとって大きな不利益を生んでしまいました。

 

この記事をかいた人


紅 花子

正看護師歴10年、IT技術者歴10年という少し変わった経歴をもつ。現在は当研究所所属ライターとして、保健医療福祉分野におけるライティング業を生業としている。この分野であれば、ニュース記事の執筆・疾患啓発・取材・書籍執筆・コンテンツ企画など、とりあえずは何でも受ける。東京都在住の40代、2児の母でもある。好きなマンガは「ブラック・ジャック」。

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