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年収1.5倍も目指せる、医大卒後7~14年の医師転職

■ 記事作成日 2017/11/25 ■ 最終更新日 2017/12/5

 

激務の20代~30代前半を過ぎて30代中盤に入ると、勤務時間は同じでも、仕事に余裕が出てきます。
研修医を指導し、実際に手を動かしてもらえるようになると、自分自身のキャリアを考える時間も出てきます。

 

仕事に余裕が出てくると同時に、プライベートにも変化があらわれます。
異性とゆっくり付き合うことが出来るようになり、結婚する医師も増えてきます。
子育てに生きがいを見出す医師も急に増える時期です。
ワークとライフの変化が生じると、よりよい働き方や必要な収入が変わってきて、転職を考える人も少なくないでしょう。

 

今回は卒後7~14年、30代医師の実態と問題点、転職について、考えていきたいと思います。

 

卒後7~14年医師の勤務実態とプライベート

 

特徴1:男性医師は20代と変わらない勤務時間。一方、女性医師は勤務時間が大きく減少。

 

男性医師の場合、30代でも20代と変わらない勤務をしています。
2016年に行われた厚生労働科学特別研究班による「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によれば、通常勤務が週平均56時間で、その上に当直診療及び待機時間が週平均19時間でした。

 

一方で、女性医師の場合、30代は20代に比べて、通常勤務時間が週平均45時間になり、20代と比較して9時間減っています。
当直+待機時間も週平均13時間から10時間に減っています。

 

特徴2:30代医師のプライベートにおけるイベント・変化

 

総務省統計局の就業構造基本調査によると30代前半で、男性医師は6割、女性医師は5割が既婚です。
また、30代後半では、男性医師は、平均の7割を大きく引き離し、9割は既婚になります。
女性医師は30代後半に7割は既婚になります。

 

男性医師のほとんどが結婚し、女性医師も7割は結婚しますので、多くの30代医師が人生の大きな節目に立ちます。
家庭を持つことによって、医師という過酷な職業の問題点が浮き彫りになってきます。

 

特徴3:安定した家庭生活のためには、意外と年収が心もとない

 

30代前半の医師の年収は約1000-1500万円です。
30代後半になると、年収は約1200万円以上です。
30代になると、キャリアにもばらつきが出てきます。
アカデミックな道を進むと、薄給の大学院生活、1000万円程度の自腹を切る必要がある海外留学などで、経済的に非常に厳しい生活を送っている場合もあるでしょう。

 

病院で常勤医として働いていればある程度の収入にはなりますが、お子さんができて、お子さんの行事や習い事にお金がかかるようになったり、手狭になって住み替えたりすると、より高いレベルで安定した収入が欲しくなることもあるはずです。

 

特徴4:子どもと過ごす時間が欲しくなる

 

仕事に余裕が出たとはいえ、20代の時と同じで長時間拘束される勤務を続けていては、お子さんと過ごす時間が取れません。
お子さんが最もかわいい時期を一緒に過ごせないのはつらいものです。

 

また、お子さんが小さい頃はとにかく手がかかるものです。
発熱して保育園から呼び出しがあったり、保育園に預けられなかったりで、親にお願いしなければならないこともあるでしょう。
風邪は頻繁に引きますし、急性胃腸炎にもよくかかります。予防接種にも連れて行かねばなりません。

 

あまりに色々イベントが重なると、手が離れるまで、子育てに集中したいと考えるのも無理もありません。
または、状況によってはフルタイムを諦めざるを得ないかもしれません。

 

この状況を反映しているのが、30代女性医師の週労働時間の大幅減少です。
30代女性医師の労働時間が減少するのは、短時間の勤務に変わったり、勤務先を変えて短時間にしたり、フルタイムからパートタイムに変わったことを反映しています。女性がお子さんの面倒を見るのが、まだまだ一般的であることを暗に示すデータと言えるでしょう。

 

特徴5:将来の開業に向けた準備がしたい

 

将来は、ご自分のクリニックを持つことを目標にしている医師もいます。
業務に忙殺される病院に勤めていては、将来に向けた準備ができません。開業するノウハウを学ぶことや、開業候補地の情報にアンテナをはることや、開業資金を蓄えることができません。
早く独立したいと思えば思うほど、忙しい勤務とのジレンマに陥ります。

 

以上のように、30代医師は、家庭を持つ人が増え、またお子さんを持つことによって、働き方や年収について考えるきっかけが頻繁に訪れます。
これが、転職を考える動機になるわけです。

 

卒後7~14年、30代医師の転職におけるポイントは?

 

年収を上げたい場合は、1.3倍から1.5倍を目指す

 

ある医師紹介会社の調査では、30代の転職では、年収が1.3倍以上になった例が3割で、最多でした。
中には、2倍になったという方もいます。
医師として1人前になっており、培ったスキルがある30代の医師は、このような大幅な年収アップのチャンスを狙えます。
まだ年収が上がりきっていない上に、若くて柔軟性もある時期ですから、高い年収提示をゲットするチャンスがあるわけです。

 

結婚含めプライベートの充実を目指す場合は、余暇の時間をとれる病院を探す

 

結婚や出産など、人生の重大なイベントが起こる時期です。
プライベートを充実させるために働き方を変えることは、人生を謳歌するのに適切な行動です。

 

自分にとって、家族にとって、より都合が良い職場へ転職するという観点で見極めましょう。

 

-- 勤務時間に柔軟性がある
-- 当直割り当てに際して配慮がある
-- 自分の専門性を発揮していればよい
-- 面倒な症例に振り回されなくて済む
-- 常勤の立場が得られる
-- 収入もアップし、昇給も見込める

 

などなど、さまざまな要素のうち、自分が大事なもの、譲れないものを見極めて、転職先を選ぶべきです。
それまで忙しい病院で勤務してきた医師ほど、世の中での一般的な休日の数など、雇用環境の相場に疎いものです。
そういった観点では、転職コンサルタントから意見を聞くことは有用でしょう。

 

女性の場合は、さらにそうした観点での調査が不可欠です。
女性が子育てをして家を守るという固定観念は、かなり薄れてきましたが、やはり現状、まだまだ子育ては女性が負担を被るのが多いのが現状です。
そうであれば、そこは割り切って、家庭も仕事も、適度に充実したレベルを目指すマインドセットへの転換が必要です。

 

卒後10年にもなりますと、得意なスキルが一つや二つ必ず身についているはずです。
その得意なスキルを活かした非常勤勤務は、大変効率よく稼げて、医療現場にも認められ重宝されるはずです。
医療現場は、総合的にできる医師だけでなく、職人的な人材も求めています。
フルタイムにこだわらず、パートタイムでもかまわないでしょう。
短い時間で集中してこなして、さっと帰って家のこともこなす。
こういうマルチタスクな30代女性医師は若い女子医学部生の理想です。

 

開業を見据えて、クリニックでの実務経験を積みながら、開業資金の準備をする

 

将来的な開業を見据えた行動を考えると、まずは、開業のノウハウを直に見聞きして、体得することが重要です。
それには、クリニック勤務をして、院長や先輩の仕事ぶりを肌身で感じるのに勝ることはないでしょう。

 

総合病院で行っていた医療活動とは異なる視点がたくさんあることと思います。
コストの考え方や、患者さんに喜んでもらえて稼ぎにつながる商品やサービスのアイディアなど、クリニックで実地を積まねばわからないことも多いはずです。

 

また、早く開業資金を蓄えるためにも、時間当たりの報酬が低い職場から、より単価の高い職場に移るのがよいでしょう。
稼ぎの良いクリニックであれば、大学病院のようなデューティーばかり多くて報酬があまりよくない職場に比べて、はるかに効率的に貯蓄できるでしょう。
医師は開業のためのローンを組むのが簡単であると言われていますが、元手は大きいことに越したことはありません。

 

卒後7-14年目の期間は、大きく進路を変えてその後も大きく活躍できる最後のチャンス

 

30代後半は、卒後10年を経て、ほぼ一通り症例を診てきたという自信となる経験値を獲得していることでしょう。
そうすると、臨床以外の進路の選択肢も存在します。

 

1つは、製薬会社です。
製薬会社には医師がいた方がいいのは当然です。
なぜかというと、製薬会社が作る医薬品は医師が処方するものだからです。
医師が処方したいと思うような医薬品が開発されねばなりません。

 

しかしながら、現実は程遠いものです。
日本の製薬会社は、社内に医師を持たずに、社外の医師のアドバイスをもとに、薬剤開発を進めてきました。
つまり、社内には臨床医学を知る人がいない状態で進めてきたわけです。
これでは患者さんの利益を考えた時には不十分です。
患者さんの困っていることをもっとも身近で感じているのは医師だからです。

 

そのため現在、製薬会社は盛んに医師を社員として採用しようとしています。
やっと医師が必要であることに気づき始めたのです。
このタイミングで、卒後10年、一通り臨床をやり切った、経験豊かな医師の存在は、製薬会社各社にとっても、製薬業界にとっても、喉から手が出るほど欲しいと思わせます。
そういった意味で需要が高く、就職すればやりがいも高いことでしょう

 

製薬会社の求人は報酬も高いのです。
臨床医でもらっていた額から下がることは基本的にありません。
外資系大企業の日本法人であれば、かなりの収入アップにつながるでしょう。
収入重視の方向転換なら、製薬会社への転職も検討の余地があります。

 

余談ですが、海外留学して、華々しい成果も海外でのポジションも得られず、帰国してみたら、医局内のポジションもなかった、という基礎研究者の医師が散見されます。
このような医師にも製薬会社がおすすめできます。
海外留学によって、英語に抵抗がなくなっている点で、外資系企業に活躍のチャンスがあるでしょう。

 

もう一つの選択肢は、産業医です。
産業医は、労働安全衛生法という法律で規定されている、身分が保証された企業内医師です。
産業医の業務は、従業員の健康管理を中心とした、労働衛生管理が主体です。
従業員が元気に働いて労働力を提供し続けられるように、健康の面から管理をするという仕事です。
診療は外部の医療施設にお願いすることになります。

 

心身の疾病が起きれば外部の医療機関に任せますので、緊急事態はそれほど発生しません。
基本は大きな疾病を予防することですので、何もないのが普通です。
ですから、労働時間は短くて済みます。
健康管理に関する面談が主体ですので、従業員の就業時間内、つまり午前9時から午後5時までの仕事が大半です。

 

つまり、産業医は医師自身のQOL重視の転職先というわけです。
ある程度医師らしい報酬が提示されますので、収入面に不安を覚える必要はありませんが、劇的にアップすることはありませんので、そこは覚悟の上になります。


まとめ

 

卒後7〜14年、30代医師の実態と問題点、転職についてまとめました。
30代医師が直面する問題点を解決するために転職を選ぶとするならば、以下のようなポイントを踏まえるのがよいでしょう。

 

  • 年収レベルは、1.3倍から1.5倍を目指してよい
  • 結婚含めプライベートの充実を目指す選択肢がある
  • 家庭と仕事の両立を目指してどちらも充実させる
  • なるべく早い開業を考えているならクリニック診療で、稼ぐ実地を学ぶこと
  • 製薬会社や産業医に大きく進路を変えて活躍できる最後のチャンス

 

ご自身が納得できる医師人生を選択するのに最良な時期が卒後7-14年目と言えるでしょう。

 

 

この記事を書いた人


庄司 幸平(Dr.K)

北関東在住の勤務医師(30代男性)。常勤勤務先に加えて定期的にアルバイト(スポット、定期様々)を数多くこなしてきましたので、勤務医の本音コラムに加えて、私の体験から見たおすすめアルバイト等をご紹介、執筆しております。

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