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効率よく稼ぐことを目指す、卒後15-21年目

■ 記事作成日 2018/1/10 ■ 最終更新日 2018/1/10

 

卒後15~21年は、ストレートで行けば39~45歳です。
「まだまだ若手には負けない!」と思っていても、40歳を超えると心身ともに変化が起きてくるのは事実です。

 

毎月当直することの疲労感も、若手の頃には2日くらいすれば回復していた場合でも、1週間くらい引きずってしまうこともあるかと思います。
40歳前半で転職を考える場合、大事なポイントとは何でしょうか?

 

今回はアラフォー医師、40歳前半医師の勤務実態、プライベート、ワークライフバランス上の問題点、そして問題点を解決するための転職におけるポイントについてまとめてみました。

 

卒後15~21年の医師の勤務実態とプライベート

 

週の労働時間

 

厚生労働科学特別研究班による「医師の勤務実態及び働き方の意向等に関する調査」によれば、40代男性医師は、30代男性医師の平均週56時間とほとんど変わらず、平均週55時間労働で、当直・待機も減らず平均週17時間です。

 

40代女性医師は、30代の平均週45時間と比べて減少し、平均週41時間労働で、当直・待機も減少し平均週9時間です。

 

男性医師は20代も30代も、労働時間はそれほど変化していませんので、結局、20代から労働時間はそれほど変わっていません。若手の頃に馬車馬のように働かされて、40代になってようやく落ち着くかと思いきや、まだまだかなりの労働量を強いられているのが現状です。

 

最近の恵まれた労働環境の研修医よりよっぽど忙しい40代医師も多いことでしょう。

 

一方、女性医師の労働時間は、20代から30代で減少しますが、40代はさらに減少します。
これは、ライフステージや家庭環境の変化によって労働時間を変えるのは、女性に多いことが影響していると想像されます。

 

プライベートライフ・家庭環境

 

総務省統計局の就業構造基本調査によると、40代前半の男性医師は、大多数が結婚しています。
女性医師は、30代後半と変わらず結婚率は7割です。

 

30代で結婚して子供を授かっても、まだ小学生です。生まれたばかりの小さいお子さんがいる家庭も多いでしょう。

 

就学前の子供は一人で家においておけませんが、小学生であっても子供だけで長時間留守番させる訳にはいかないでしょう。
家庭のために勤務を変える必要性が出てくることもあります。

 

一方で、そろそろ親御さんの健康不安が起きてくるころです。子供が小さいのに、親の介護も重なると大変な気苦労になります。

 

卒後15~21年の医師におけるワークライフバランスの問題点

 

40代医師は、思い悩むことが増えます。論語によれば、「40歳は不惑」で惑わないはずですが、実際には惑うことばかりです。

 

体力の低下から当直がきつくなる

 

どんなに健康に気を使って、心と体を鍛えていても、年齢には逆らえません。
多かれ少なかれ体力の低下を感じ始めます。

 

顕著なのは、当直が辛くなることです。まわりをみても、30代までは何とか耐えられても、40代に入った途端に「もう耐えられない」と感じる医師が増えます。

 

私生活でも、老視が入ってきて、暗いところでは、小さい文字がよく見えなくなります。夜遅くまでお酒も飲めなくなります。年齢には勝てない体力減退が見え隠れし始める頃です。

 

子供はまだ手が離れない

 

30代後半に結婚し子供を授かったとすると、40代前半では小学生です。
まだまだ、手がかかるころですし、一人で長い時間留守番もさせるわけにはいきません。

 

自分で好きなもの買って食べてとか、好きなもの作って食べてとか、放っておけるようになるまでにはもう少し時間がかかります。

 

子供の教育資金が必要

 

小学校に入る前から、子供の教育にお金がかかり始めます。
お稽古事から受験のための学習塾まで、お金がたくさんかかります。

 

お受験に合格して、私立の名門校に入れば、寄付金含めさらにお金がかかります。
子供の教育資金はいくらあっても足りません。

 

これまであまり年収について意識してこなかった医師も、実はあまり貯金できてないことを実感するのがこの時期です。

 

留学から帰ってきてからのキャリアに悩む場合

 

30代に研究に没頭し、海外の有名な研究者の元で研究をした人はどのようになるでしょうか。
留学したからといって必ずしも輝かしい成果が得られるわけではありませんし、ある程度続けても、帰国後に戻る場所がないことがあります。

 

留学中に教授戦があって、自分を送り出してくれた医局のボスがいなくなっていることもあります。
そんなときは、市中病院に就職して臨床をするか、製薬会社に就職するなど、身の振り方を考えねばなりません。

 

自分のボスが教授選に負ける

 

自分の専門グループのボスが、教授選に負けるという事態もしばしば起こります。
若い頃は立場も確立しておらず、何も影響がないものの、40代にもなると否が応でも政治的な動向に左右されるようになります。

 

ボスが負けていなくなると、同じ教室に残って出世コースに乗れるかどうかは微妙になりますし、異動したボスに呼んでもらえるとも限りません。
そうしたタイミングで転職を余儀なくされるパターンもあるでしょう。

 

卒後15~21年の40代前半医師、転職におけるポイントは?

 

40代前半の医師が転職によってワークライフバランス上の問題点を解決する場合、専門分野・領域を大きく変えることは現実的ではありません。

 

全く新しいことに40歳を超えて取り組むのは、負担が大きく、その負担はしばしば家族にも及びます。
効率よく稼ぐためには、今までの経験を最大限活かすという考え方が重要です。
まだまだ若いと思っても、体は無理が効かなくなり始めていますので、できるだけ楽に最大利益を狙います。

 

目指せる収入アップのレベル

 

40代前半医師の年収は、平均で男性は1400万円、女性は1000万円です。
金額面でかなり上昇して来ていますので、転職による大幅な収入アップはなかなか難しく、100〜110%、つまり現状維持か、1割増しになった転職の割合が3割で最多です。

 

頑なに年収アップだけを狙うよりも、楽して同じだけ稼ぐという、費用対効果を重視する発想も必要になってきます。
あくまで金額を求めるなら、医師の供給が不足していて、需要が高い地方に職を求めてもいいかもしれません。

 

専門医資格を活かす

 

専門領域の疾患に特化した仕事も魅力的です。

 

大学に残っていれば、専門領域の患者さんを中心に臨床ができるのは確かです。
しかし、大学病院の場合、臨床に没頭することもできません。教育や雑務が多いためです。

 

その点、最近では民間病院でも特定の疾患に特化した経営戦略をとる病院が増えてきています。
そうした専門領域特化の病院をうまく探すことができれば、最も興味があり、最も得意とする疾患領域の臨床だけに集中できますので、専門的技能を活かす最高の転職が実現できます。

 

同じ収入を楽に得る

 

大事なのは、より楽に高収入が得られる職場への転職です。
方向性を変えず、同じ報酬をもらいながら、自分のライフを充実させる。
卒後15年以上の臨床経験は最強の武器です。

 

やみくもに年収アップだけを目指すわけではない、そうした交渉は意外と向こうも受け入れてくれます。

 

交渉時における重要なポイントとしては、

 

  1. 患者さんに貢献できる
  2. 病院の経営にも貢献できる
  3. 人柄的に臨床向きである

 

の3点です。

 

これらが相手に伝われば、多少無理な条件でも転職できる可能性が高くなります。
それは、医療産業においては人への投資が最も大切だからです。

 

子供の将来を考えての移住・転職

 

卒後15年〜20年経つとどこに行ってもやっていける自信がつきます。
自分のためというよりも家族のため、とりわけ子供のために、より良い環境に移住したいと考えることもあるでしょう。

 

自然がない都会よりも、自然いっぱいの地方への移住もよいでしょう。
逆に、都内の進学校に入れるために、都心に引っ越すこともあるでしょう。

 

忘れてはいけないのは、高い報酬につられてやみくもに激務に飛び込んではいけないということです。
あくまで自分の得意技を活かして効率よく高収入を得ることです。

 

海外留学の経験を生かした外資系企業への転職

 

海外留学が長く、英語に抵抗がなくなっていれば、外資系企業へ就職するという選択肢もあります。
選択肢は製薬会社と保険会社です。

 

外資系製薬企業の日本法人は、医薬品開発部門、安全性部門、メディカルアフェアーズ(医学的な渉外・学術)部門に医師を雇いたいと考えています。

 

海外本社は、どの会社も医師がリードしています。
日本法人の相対する部署でも医師にリードしてほしいと考えており、需要があります。

 

英語でのコミュニケーションに苦労がないようであれば、大変よい選択肢の一つです。
報酬は同年齢の臨床医と同じか、それ以上が期待できます。

 

保険会社には、査定医という仕事があります。
外資系保険会社の日本法人での求人があります。
保険加入者や、別の保険会社の再保険として引き受けるリスクを、医学的な側面から査定する医師です。

 

臨床医学の知識がとても役に立ちます。
加入者の健康リスクは、既往歴・現在持っている慢性疾患を見るだけである程度想像ができます。
これは、臨床の経験がある医師しかできない仕事です。

 

海外本社の医師とやり取りしながら仕事をしますので、英語でスムーズなコミュニケーションが取れると大変有利です。
報酬もかなりの金額が提示されます。

 

ただし、ともに全く新しい分野への挑戦になりますので、業務になれるまでの苦労や人間関係の難しさにおいて、ある程度の覚悟は必要です。

 

完全に自分の条件にあった職場

 

転職に問題解決を求めるなら、じっくり検討したほうがよいでしょう。
焦って決めることがないように、日頃から準備が必要です。

 

転職エージェントとの面談も定期的に行うとよいでしょう。
そして、自分が譲れない条件を明確にしておきましょう。

 

大きく方法は変えず、知識、経験を最大限生かして、ワークライフバランスの充実を図ることを最優先にします。
完全に自分の条件にあった職場にたどり着くまで、粘り強く探していく必要があります。

 

人生80年の折り返し地点に立っています。
もう引き返せないところに来ています。
次の選択はじっくり検討して、自分に最も有利で都合が良い転職先を選ぶべきです。

 

人間関係に縛られない職場

 

職場において、組織の中の人間関係のしがらみやごたごたがもっともこたえます。
出世レースから外れてしまうこともつらい話です。

 

人間関係、組織の論理に疲れた結果、転職を考えるのであれば、転職先は人間関係に縛られない職場がよいでしょう。
自らの知識と経験だけで新しい環境と人間関係を構築しましょう。

 

思い悩みすぎると抑うつ状態になります。
抑うつの最大の原因は、人間関係です。
人間関係に疲れたら、頑張りすぎずにレールを乗り換えることをおすすめします。

 

開業して一国一城の主になる

 

30代にいい稼ぎをして、開業資金が溜まっていれば、40代前半で開業してしまう手もあります。
自分独自のやり方で、早いうちから、自分の理想とする医療を提供するのも良い選択肢でしょう。

 

スタッフ管理を含めて経営の苦労はあるでしょうが、すべて自分で切り盛りすることに楽しみを見いだせれば、開業はすばらしい選択肢でしょう。

 

診療日を決めるのも自分でできますし、患者さんの外来を調整すれば、長期の休みを取ることもできます。
保険外診療や最先端治療を望む患者さんのため、雇われていたらできなかった創意工夫もできます。

 

自ら意識すれば一番自由が利く開業という選択肢は、多くの先人が言っているように、魅力的な選択肢であることは間違いありません。


まとめ

 

卒後15~21年の40代前半医師の転職におけるポイントについてまとめました。

 

体力は落ちてきているのに、男性医師では勤務時間は変わらない実態がありました。
一方女性医師はライフイベントに合わせるかのように勤務時間が減少しているデータが出ています。

 

子供の教育のために収入をアップさせたいけれども、それほど大きなアップは見込めない実態もありました。
組織や人間関係に疲れを感じる時期でもあります。

 

解決策としての転職のポイントは、あくまで収入アップを追求するよりも、経験を生かして楽に稼げる職場へ転職するということです。
専門性を活かして、専門に集中できる職場への転職もよい選択肢です。
人間関係のしがらみを断ち切るのも大事です。

 

基本は大きな方法転換はおすすめしませんが、海外留学から帰ったあとの選択肢として、外資系製薬会社や保険会社に就職する選択肢もあります。

 

40代前半の転職において重要なのは、大きなチャレンジは避け、自分に有利になるかどうか、苦労せず同じもしくはより高い報酬を得られるかどうかです。
完全に自分の希望に合う転職先を見つけるために、時間に余裕をもって準備したいものです。

 

 

この記事を書いた人


庄司 幸平(Dr.K)

北関東在住の勤務医師(30代男性)。常勤勤務先に加えて定期的にアルバイト(スポット、定期様々)を数多くこなしてきましたので、勤務医の本音コラムに加えて、私の体験から見たおすすめアルバイト等をご紹介、執筆しております。

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医学部卒後15~21年目の医師転職で気を付けること =連載コラム「勤務医はつらいよ」


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