医師が医局を辞める時〜「本気で辞めたい医師」への、正しい医局の辞め方

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医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方  

医局の退局…究極のストレス神経戦を制する方法があるのか?

医局を本気で辞めたい医師のために…

■ 記事作成日 2014/1/11 ■ 最終更新日 2016/1/17

 

御存知の通り、医師が医局を辞めることはそんじょぞこらの生半可な決心ではできません。

 

昔のように医師の転職情報そのものを入手することが難しく、あらゆる価値観の根底に「医局と教授の意向に従い続ける事こそ、医師が生きる唯一の道」と、ある種洗脳(?)のように教えこまれていた時代が過ぎ去り、今では旧来型の年功序列社会だった「医局崩壊」が叫ばれ、医師紹介会社に登録をすればどんな医師でも(大凡)簡単に転職できてしまうというテクニカルな医師転職土壌自体は整ったといえます。

 

とはいえ、未だに大きな力を持つことには変わらない医局。出身大学医局を「敵」に回してまでの辞職には、その先の長い医師キャリアに大きな暗い影を落とす恐れの可能性が依然として有ります。そして、辞職を教授に告げる医師の心理的ストレスたるや、外部からでは想像がつかないほどのものがあります。


「医局を辞めたい」…その理由(m3.comの調査)

医局を辞める理由は、かなり個別の医師や所属する医局そのものによって異なってくるため、一律に論じることは難しいものがあるものの、各医師紹介会社も医局辞職に関する調査やアンケートはまめに行っている様子です。

 

例えば、エムスリーキャリアエージェントの親会社であるm3.comの調査によると、医局を辞めた医師106人に調査を行った結果、「(医師本人の)意に沿わない移動」が原因で退局に至ったとの声が3割強の52人を占めていて最も多かったとのデータが出ています。次いで「雑用が多い(28.2% 46人)」、「閉鎖的な人間関係(44人 27%)」となっておりますが、17.2%の28人が「頻繁な移動」を退局理由に挙げており、人事配置関連を理由にしての退局がいかに多いかをうかがい知ることができます。

 

医局を退局した理由

※m3.comより引用 https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/314757/

 

「医局外様」も医局を辞めたくなる隠れた理由の1つ?

 

上記のデータに加えて、「ひょっとしたら医局対局の潜在的理由になっているのか?」と我々が近年感じていることがもうひとつあります。それが、最近目にするようになった「医局外様」というキーワードです。

 

「医局外様(外様医師、外部医師…等々呼び方は多数ある)」とは、出身大学とは異なる大学病院の医局に就業した医師のことを表す、言ってしまえばスラングです。他人が蔑称の意味で使うこともあれば、医師自身が自嘲気味に使うこともありますし、「そのような言葉などない」とはっきり言い切る医師もいらっしゃいます。

 

当研究所が考えるに、そもそも「医局外様」という言葉が外部の露出してきたということは、これまではあらゆる艱難辛苦に耐え忍びながらも、入局した医局で声を押し殺していた医師の声がようやく外部に届くようになってきたということではないかと考えています。

 

その昔、元内閣総理大臣の田中角栄氏は日本人を表じて「嫉妬深く、内向きの車座社会」と評しました。老人たちが車座になって内向きに座り、こっそりと談合的に話し合いを進めていくのが日本人の組織運営の本質であると喝破した言葉です。これは医局という組織にもほとんどそのまま手は待っているのではないでしょうか。

 

また、元来、派閥というものに親和性が高い医局組織ですが、医局外様とされる先生方が、その組織構図の中で順調に出世を重ねることの難しさは想像に難くありません。「生え抜きの医師」と比較して、(医局の退局につながりやすい)人事異動結果に納得を得ていない医師もいるでしょう。こうしたことが、「見えない理由として」医局の辞職につながっている可能性は十分にありそうです。

 

当研究所でも、出身大学以外の医局に属する医師に関するリサーチを行い、2015年12月19日に「医局外様はツライのか?=出身大学と違う医局に入る苦労話=」という記事を掲載いたしました。

 

こういった立場の医師の方々の中には、最終的に医局を出て独り立ち(独立開業)、もしくは、企業を含む民間の医療機関等へ転職を志す方々も一定割合で存在していることを、取材を通じて感じ取りました。

 

 

医師の年齢別のターニングポイント

 

更に、医師の年齢別の退局ターニングポイントというべきタイミングが存在します。下記の当研究所記事では、20代〜50代の年代別に訪れるターニングポイントをリサーチして、医局を辞めるタイミングについて論じました。

 

 

上記の記事から一部を抜粋しますと…

 

◆年齢別ターニングポイント…「26歳」

  • 初期臨床研修が終わる段階で医局への入局をしないという選択
  • 初期臨床研修後に大学病院に残った(戻った)医師は52・9パーセント(全国医学部長病院長会議調査)
  • 仮に臨床分野で先進医療に携わりたいドクターでも、市中の優良病院に受け入れてもらえば、ある分野での研鑽を積む事は可能

 

◆年齢別ターニングポイント…「35歳」

  • 35歳は専門医資格を取得した同僚も増えてくる年齢
  • 転職就職市場において、専門医資格の取得は医師の価値を高める
  • 医局での出世条件1:博士号を取得しているかどうか
  • 医局での出世条件2:海外留学の経験があるかどうか
  • 医局での出世条件3:現在、大学病院に勤務しているか
  • 上記3つの条件に当てはまらなければ民間へ転職も1つの道

◆年齢別ターニングポイント…「40歳」

  • 転職による収入アップがもっと図れる時期である
  • 勤続15年を超えると市場内外での評価が非常に高くなる
  • 医局での出世条件1:博士号を取得しているかどうか
  • 医局での出世条件2:海外留学の経験があるかどうか
  • 医局での出世条件3:現在、大学病院に勤務しているか
  • 医局での出世条件4:研究成果を上げ、一定の予算獲得をしているか
  • 上記4つの条件に当てはまらなければ民間へ転職も1つの道

◆年齢別ターニングポイント…「45歳」

  • 開業プランを実行に移すドクターが増えてくる時期
  • 実家が開業している場合、跡目を継ぐのに良い時期
  • この段階で医局内出世プランが見えない場合は転職の現実味が増す
  • この時期を境に、市場での転職条件獲得に難易度が増してくる可能性が高い

軋轢なく医局を辞める方法は存在する

いくらテクニカルな転職土壌が整ってきたと入っても、医局を辞める決心をした医師に襲いかかる究極の壁、とりわけ、医局組織トップである教授に直接の辞意を面会の上伝えるという一大イベント(?)のストレスは全く昔から代わりません。

 

むしろ、若手医局員の数をできるだけ減らしたくない教授からのプレッシャーはひと昔よりも酷いケースも多く、恫喝、脅迫まがい、泣き脅し、美味しいアメなどの硬軟合わせ技で、あなたの辞職を引き止めにかかります。

 

それでも医局を辞めて新しい医師人生をスタートさせたいいあなたは、この困難に打ち勝つことが要求されます。しかも、極力、医局とのわだかまりを残さないで事をなさねばなりません。さあ、本当にそんなこのとができるのでしょうか?

 

本日はできるだけ波風立てずにスムーズ、且つ、ストレスなく医局を辞職する方法について具体的に考えてみようと思います。

 

【参考】 円満な医局退職に関する動画

医師採用面接については、当研究所の動画企画、「医師紹介会社TV!」における座談会特集において、トップレベルの医師転職コンサルタントが医局の円満な退職方法、退職タイミング、退職話の切り出し方などを相当細かい点まで披露しておりますので、合わせて是非参考にしてみてください。

 

動画:99%失敗しない!医師転職プロセス Vol.1

 

動画:99%失敗しない!医師転職プロセス Vol.2

 

動画:99%失敗しない!医師転職プロセス Vol.3

 


―― センシブルな話題ですが、医局の上手な辞め方はあるのでしょうか?医局に退職を切り出すのは相当気まずかったり、引き止めを食らって退職させてもらえなかったり等ありますが。

 

松浦 一般的にも退職の話をするのって、私なんかも自分の身におきかえてもこう…できたらその話はやりたくないし、今のとこ(職場)に居たくないとか、どっちかというとネガティブな原因から生まれてくるっていうかね。

 

だからやっぱり、何故転職を考えたのか?というのを、もう一回そこで整理はしていただきたいんですね。その時、やっぱり今の職場から転職したいと思うならば、やはり自然に話すことはできると思うんですね。

 

でも上手に話すというのは無理で、正直に話すということがポイントだと思ってて。且つ、期間は3ヶ月、半年、1年前に言えたほうがいいと思うんですよ。

 

急に退職を切り出したら迷惑もかかるし…多分そういう行動を取る先生はいないと思いますけど。

 

ある程度期間を空けて、改めて自分はなぜ転職を考えたのかということを整理して、それを正直にお伝えする…っていうところからかなあと思いますね。

 

こうすれば絶対上手くいく!というのはなかなか…(笑)ってそんなこと言ってしまったら元も子も無いのかもしれないけれど、やっぱり1回話して(教授が)納得してくれなかったら、2回、3回と時間をとって、今自分には動くこと(転職すること)が必要なんだというのを伝えてもらう。

 

で、1度伝えて挫けそうになったときは、私達のような転職エージェントに相談してもらったらいいし、一緒になって考えてお話を聞きますし。話を聞くことしかできない事もあっても、お話を聞いた上で「転職をお考えだったそもそもの理由はこういうことでしたよね」とか、「ご家族のために転職されるんですよね」とかは言えると思う。

 

だから、そこを一緒になって寄り添って、退職のこともね。「先生、そこは頑張ってください」とかじゃなくて、一緒に考えるんで。

 

木島 昔、自分が何故医師になりたかったのかっていうところから考えて、それが今いる場所では実現できないっていうふうにご自身の中で決断されたのであれば、それはもう真摯に話して頂いて、自分が何をやりたかったのかってね。

 

勿論、今までお世話になったことですからそれはきっと無碍にはできないけれど、無下にするわけではなくて、自分が実現したいことをやるためにやらせて欲しいっていうことでお話すれば…わかって頂ける方はわかって頂けると思うんですけどね。

 

 

―― 医局の退職に当たって必要な準備期間をリアルに知りたいのですが。

 

松浦 科目やその医局によって全然違いますね。

 

木島  教授の人柄だったりね。

 

木村 うんうん

 

松浦 こないだ1年半前から(動き始めた)って方もいたし、ある関西の整形外科とか1年前には伝えないといけないとか。そもそも、退職の話を医局に既にしているかしていないかで大きく変わってきますよね。初めて医局を出るときは、半年〜1年位はかけるほうがベストなのかなと思いますけどね。

 

 

―― では医局にズバリ退職の意思を伝えるベストタイミングはいつですか?

 

木村 基本的に医局に関わらず、退職の話をするのはやっぱり、次の(転職)先があることが前提だと思うんですね。でないと、例えば医局に退職を申し出たある先生は、かなり遠方の病院に飛ばされたとかってのが実際にあって。

 

で、結局その先生は遠方に行かれてしまったのですが・・・その先生は次の勤務先が決まってなかったんですね。やっぱりそういうケースが実際あるので、医局もやっぱりそういったことをね・・・なんというか…打ち出してくので、そういった意味では次の転職先ってのはしっかり確保した上でね。

 

面談もして契約も交わすっていう、契約書がもう見えているよっていう段階だったら、医師がOKっていえばもう勤められる状態なんで。

 

その状態までもっていってから(具体的な退職意思を)医局に言わないとちょっと難しいかなと。ただ、(退職の)サインを出すのはありかなっと思うんですね。医局長に相談とか。

 

木島 「辞めますっていうお話をする段階」と、自分が考えているってことがあるんですっていう「匂わす段階」が2つあると思うんですけれど。

 

やっぱり、すぐに辞めますで辞められるものではないから、何度か「ちょっと自分は難しいと思っている」ということをお話していくっていう段階は、まだ新しい転職先が決まっていない時だと思うんですよね。

 

その何回もお話する中で、教授の方で、まあ仕方がないなって居るところがあると思うんですよ、辞めてほしくないのは勿論何なんですけれども、この先生はもうしょうがないね、辞めて頂いて新しいところで活躍してもらおうって思って頂くまでの段階がどうしても必要だから。

 

そういう意味では「(退職の)サインを出す」っていう段階は、まだ次が決まっていない段階でもね、そこから始めていかないといけないのかなあと。

 

 

―― 転職先が決まったとして、それでも医局から強く慰留された場合はどうすればよいのでしょうか?

 

松浦 これこれこういうことがあったので医局から引き止められて入職時期が伸びてしまうっていうことを、先に僕達が医療機関の方にしっかり伝えてあげないといけないかなと思っていて。

 

まあ破れない(入職時期の約束)ってのもあるじゃないですか、受け入れる病院からしたら、早くその医師に来てほしいってのがあると思うし。

 

でも、ある程度医局(の事情)というものに対する理解も持ってくれているので、そこはある程度事前に、エージェントが「多分、辞めるときにある程度のご苦労をされます」と医療機関に伝えてあげてね。

 

自分たちが先生の退職時期とかに関してはある程度コントロールしたほうが、多分上手くいく。まあそのことを予めに病院に伝えることがすごく、最後の重要な役割なのかなあと思うんです。

 

木村 病院側に先生の現状をしっかり話してくれれば、例えば「先生が昨日医局長に退職を切り出しました」とか、「来週だれだれにお話をします」とか、そういう先生の状況を僕らが聞いて、病院側に「先生はいまこういう状況ですよ」と伝えると、病院はまた安心すると思うんで。

 

その(入職)時期云々で先生の評価が下がるかというと、さっき松浦さんが言ったとおり、そんなこととはないのでね。その先生に価値があれば、病院側は欲しいと思っているはずなので、入職時期を遅らせることは、ほぼほぼ可能なことが多いでしょうね。

 

―― 医局とは喧嘩別れしないほうが良い?

 

木村 後々やっぱり先生ご自身が被害を被ると思うんで…医師の世界は狭いので、喧嘩別れは避けて円満に退職してと。

 

木島 無理なスケジュールで(退職プロセスを)組むと、本当にそういう喧嘩別れみたいなことが起こる可能性もあると思うんで、やっぱりスケジュール感のところも我々と共有して頂いて、一緒に勧めていけるというのが一番いいですね。

 

松浦 ホント円満が一番言いですよ

 

一同 (笑)

 

松浦 だって、(医局を)辞めてみてわかる世界が絶対あってね。辞めて初めて医局の良さがわかったら、揉めてる状態に無い方がいいもん。だからってわけじゃないけど、やっぱり円満にやるのがいいし、そこに向かって支援するのが我々の役割だと思う。

医局辞職交渉の失敗に関するトラブル例

医師の対局を考える時期としては、多くが後期研修を終了した段階、学位や資格試験を取得した段階、オンコールの深夜呼び出し・30時間を超える長時間勤務などの所謂激務に心身ともに疲労してしまったとき、地方病院勤務命令が続き、将来への多大な不安が拭えなくなってしまった時、などがメジャーなようです。多くの場合が安定人生を求めての医局退局を選択肢とするわけです。

 

では実際に医局を辞めた際に見られるトラブルにはどのようなものがあるのでしょうか?
よく耳にし目にする代表的なものをアゲてみましょう。

 

医局人脈が閉ざされる

 

出身大学の医局教授ともめてしまえば、当然のことながら、医局全ての人脈が閉ざされます。当然の事ながら、狭い医学内の中では学会等でお互い顔を合わせざる機会が将来的にも有るわけですので、その際に大変気まずい結果になります。また、開業時に該当大学医局に所属していたことを公言してはならないと約束させられる例もありますが、開業志望の先生にとってこれは痛いですよね。若手医局員を人材として将来的にも紹介してもらえない事は言うまでもありません。

 

業界の異端児と烙印される

 

非倫理的感覚を持つ人物が医局にいれば最悪です。おかしな噂をあることないこと悪意的にたてられてしまえば、あなたは即座に「アンタッチャブルな業界の異端」と目されてしまいます。周囲から波が引くように協力者や友人がいなくなったという告白も耳にしたことがありました。医学界の異端児に対して世間の風はあまり心地よく吹くことはありません。注意ですね。

 

最先端医療情報/技術と疎遠になる

 

医師の多くは年齢がいくつになっても、いつまでも勉強熱心且つ研究に情熱を燃やすタイプが多いです。優秀な医師の先生達にとって、最先端医療情報および技術が入手できなくなることは本当に「焦燥感」を抱かせますし、実務上にも大きな影響が出てくるのは間違いありません。

 

 

こういう事態に陥らないように、これから説明するような十分緻密な退局準備対応をすべきです。

恫喝、泣き脅し、美味しいアメに負けない

医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方

 

ただでさえ医局弱体化と医師不足深刻化が叫ばれる中で、どんどん医局員に辞められてしまっては、医局は実務上の不具合に見舞われます。できるだけ医局員を減らしたくない教授としては、あらゆる手を使って退局を引き止める方向で動き始めます。医師の方なら、先輩の辞職に纏わる逸話のおいて、教授が繰り出す引き止め手法に関しては様々な逸話を聞いたとがあるかもしれません。

 

まずはお決まりの恫喝、罵声ですね。正直、このくらいのことは最初から心の準備をして臨むほうが良いかと思います。どんなに道理が立った理由で辞職をしようとも、通り一遍等の罵声を毎回浴びせることが慣習として染み付いている教授はやはりいます。対応策としては、ただじっと理不尽な嵐が過ぎ去るのを耐えて待つ。残念ですがそれしかないです。下手な返答口答えをすることで、罵倒を恫喝にレベルアップさせないことに注力します。

 

そして「ムチとアメ」で言うならばアメちゃんの話。今より条件のよい就業環境を提示することで引き止めにかかるケースもあります。よく聞く話としては、海外留学の許可を出す、地方病院勤務から本病院勤務に戻す、給与条件の変更などが多いでしょうか。教授のキャラクターによっては、「皆で支えあってきた地域医療への貢献をないがしろにするのですか?」といった、半ば泣き脅しに近いような、返答に困る事をおっしゃるケースもあります。

 

はたまた、刑事ドラマでありがちな「犯人を厳しく締め上げる若い刑事」と「それを静止し優しく翻意を促す年配刑事(四股名は『落としのまさやん』)」ばりのチームワークで、教授とスタッフが辞職を希望する医師に前言撤回を迫るという必殺技も実際にあります。

 

「Bad Cop Good Cop Routine」ってやつですね。

 

これら全てに屈することなく、初志貫徹・不退転の近いで退局の医師を伝えなければなりません。

 

本当に骨が折れ、心が折れそうになる話です。


「辞めざるを得ない」個人理由という脚本

医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方

 

それでは医局とトラブルにならないように円満辞職するために、具体的にはどのような施策を打つべきなのでしょうか。

 

他人が否定反論できない個人理由を上げる

 

退局には理由が必要ですが、現実的にはどうしても教授に正直に話すことが難しい理由も少なくないでしょう。「単純に激務につかれた」「もっと都会で仕事がしたい(特に地方病院へ派遣されている場合)」「マイペースな職場で仕事がしたい」「人間関係が嫌」など、素直な思いを口にすれば、そのまま激烈に恫喝されていじめ抜かれそうな退局理由は枚挙に暇がありません。スキルアップやキャリアアップといった、もっともらしく聞こえる理由についても、医局にとっては「自分勝手な退局理由で裏切って辞めていった」と捉えられがちです。

 

正直に言えばわかってくれる…と性善説に基づいて考えてみても、現実は必ずしも思い通りにはならない事のほうが多いです。

 

そこでどうするか。一番お茶を濁せるのは「他人が否定反論出来ない個人理由」を盾にすることです。

 

  • 身内を含めた健康上の理由
  • 両親の介護のため
  • 事業承継のため(円満承継より、両親が年老いて不憫なので、ここらで引き継ぎたいの方が吉)
  • 結婚と出産(もちろん女性医師限定)

 

これらの理由は他人である教授にとっては「そこをなんとかならないのか?」にはなりますが、「そんなことどうでもいいだろ」には決して成りません。他人にとっては否定反論できない個人的理由だからです。根も葉もない悪い噂にもリンクしづらい理由です。

 

実際は教授もこういった理由については「建前」であるとわかっているケースも多いですが、センシブルな個人的事情には必要以上に探りを入れることが心情的にも難しいので、一定以上の追及は諦めざるをえないわけです。

 

これが「開業したいので・・・」ですと、「まだ若造だろう」と切りかえされますし、「キャリアアップのために」ですと、「何を生意気な、ウチの医局に不満があるのか?」と噛みつかれます。

 

周辺根回しを忘れない

 

まるで法案を通過させるための官僚みたいなことを言っていますが、これがとても大事です。こういう裏工作のようなことは嫌いだという医師の先生もいらっしゃるかもしれませんが、トラブルに発展するほうが、結局はもっと面倒な結果になります。

 

要は、両親介護が理由ならば、介護で時間とお金が出て行っていることをそれとなく(教授の覚えもよく)仲の良い複数の同僚に相談する。本当はまだ辞めたくないのだが、年老いた両親が効かない身体に鞭打って働いているのを見ると不憫で仕方がない、など、退局理由に関連する情報を半年程度前から周囲に小出しにしておくことは有効です。

 

気をつけなければいけないのは、無邪気に「俺はもうやめようと思ってるんだ」と結論を口走ってしまうこと。退局という結論ではなく、辞めざるをえないかもしれない「個人的理由についての悩み」だけを口にだすのです。「あ、こいつひょっとして辞めざるをえないかもしれないなあ・・・」と、対象に自分からなんとなく気づかせるのがポイントです。言外で悟らせるのです。

 

決して口の軽い人物に根回しのつもりでポロッと本音を語ってしまい、知らぬ知らぬのうちに教授に話が伝わっていたなどということがないように気をつけて下さい。

 

ホント、政治家官僚の皆さんのお得意芸根回しに近いですね。

 

自分の家族へ理解を促す

 

教授号令のもと、同僚医師が家族に連絡をしてきて辞職を翻すよう説得を依頼してくるケースがありました。医師の事情がよくわからない家族などにとって、同僚医師から「辞めないよう説得してほしい」などと連絡がきたらもう一同大パニックでしょう。

 

もしも教授に「父親が倒れまして介護に・・・」などの理由付をしたのに、元気よく父親が同僚医師からの電話に「ああ◎◎さん、こんちゃ!」なんて脳天気にでてきちゃったら目も当てられません。要は自身の辞職ストーリーに穴があかないように、家族にも協力をして貰う必要があるわけです。

 

また、奥さんに相談せずに退局話を進めてしまうのもご法度でしょう。サラリーマンでも同じことがしばしば有りますが、奥さんに相談せずに勝手に辞職すれば、ほぼ必ずもめ事に発展します。せっかくストレスないキャリアを掴もうと努力しているのに、かえって人生が不幸になってしまっては元も子もありません。

 

必ず奥さんは味方につけること。
ふいに同僚を経由した電話がきたとしても、奥さんが味方になってくれていれば上手く対応することだってできますしね。

 

何を言われようと忍の一文字で礼儀正しく

 

話し合いが不穏な空気に包まれようと、例え罵倒恫喝ステージに落ちてしまったとしても、決して「キレ」てはいけません。一世一代の土下座をする覚悟で臨み、ひたすら丁寧に耐え続けるのが正解です。耐えて耐えて耐え抜いてください。明るい未来はその先に既に開けてきています。

 

交換条件を飲むことも必要だが…

 

ある種の交換条件を持ちかけられるケースもあります。1年後の退局を認める代わりに、不人気の僻地赴任を期間限定で了承する、無給外来業務を受けるなどの妥協をもちかけてきます。こういった交換条件を提案されたときは、それこそ、その医局の体質、教授の人柄次第で決めるしかありません。

 

場合によってはその交換条件を飲む覚悟も必要でしょう。

 

もちろん、医局サイドがその約束を守ってくれることを期待してなのですが・・・。最終的に円満退局を保護にされたり、「あと半年」「あと1年」と単なる時間の引き伸ばし工作だったりするケースでないように注意深く条件を勘案しなければなりません。

 

過去に辞めた先輩の例などを思い出してみてください。可能ならば直接聞いてみてください。
交換条件はきちんと守られていましたか?

 

特に引き伸ばし工作の臭いを感じた場合は、鉄の意志をもって辞職を告げる事をおすすめします。結局、なし崩し的に勤務が延長されていき、「辞職?そんな話に了承下覚えはないぞ。簡単にやめさせる訳無いだろう」と、全く翻意な発言を後出しジャンケンでされる方も珍しくないわけでして。。。
こういった引き伸ばし策や交換条件に負けないためには、次の職場進路をある程度決めておいてから、医局離脱作戦を実行に移す必要があるわけです。行き先候補も持たないまま勢いだけで退局願いをだしてしまい、「本当に良い職場が見つかるかわからない不安」を抱えながら交渉をしてみたところで、その心のスキをつかれて、結局、屈服してしまうのは目に見えています。

 

【参考】:医局の円満退局支援経験数の多い企業例

医師紹介会社の所長及びスタッフは、取材を通じて多数の医師紹介会社と面会しておりますが、その中でも、医局の円満な辞め方に関する社内事例資産を多数積み上げている企業がいくつか有ります。例えば、エムスリーキャリアエージェントがそのうちの筆頭でしょう。同社では医局の辞め方を1〜3年程度のロングスパンで相談、サポートすることの労苦を全く厭わない、数少ない企業です。こういったロングスパンでタッグを組めるエージェントを味方につけてから、医局の辞職を実行に移すほうが、成功確率は断然に上がってくるでしょう。

 

医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方


医局退職準備にかける期間

医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方

 

医師の退職には結構時間がかかります。労働法規でいえば、1ヶ月前に辞職を伝えればそれでよいということになりますが、上記根回しや新しい転職先リサーチの期間を含めると、どんなに早くても半年、できれば1年を期間として考えたほうが現実的です。診療科目や医局によっては、2年かかるのが普通と言われている例もありますし、私が聞いた範囲で最も長いのは7年の準備期間を経てようやく医局を退職された先生がいるそうです。

 

辞職を伝えるタイミングとして、主任教授の交代時期には気を配って欲しいものです。新任教授が「さあ、これから気合を入れて組織を締めにかかるぞ!」と燃えている時期も避けるべきだし、教授退官間近の2年間というのも可能ならば避けるべき。どちらもセンシブルな時期であり、余計な個人的理由で組織をかき回すな!と一喝される可能性があります。

 

あえて言うならば、教授および医局全体の指揮統制が整い、「ああ、俺達の仕事は今最高にうまくいっているんだ」と医局上層部の多くが感じられるような時期に辞めるべきです。組織が上手く言っているタイミングであれば引き止めそのもののプレッシャーも小さくて済みます。

 

辞職意思を伝えるのは「次の職場」が決まってから

 

医局からの退職を1度決意したら、頭の中が「できることなら今直ぐ医局を辞めたい」という思い出いっぱいになってしまう先生は珍しくありません。職場で些細な諍いやカチンとくる事が多くなり、そのネガティブな感情が爆発しそうになるのお気持ちはよくわかります。

 

しかし、例えそんな感じでメンタルが弱体化してしまったとしても、次の職場が決まるまでは絶対に辞職意思を医局に告げてはいけません。行くところも無いのに退職を告げたことで、報復人事的に遠方に飛ばされたりする例は枚挙にいとまがないのが実際です。

 

仮にそんな状況になったとしても、最悪、次の職場さえ決まっていれば、手持ちの選択肢が増えることに成ります。1度思い立ったら、進路は早く決めておきましょう、新しい職場がほぼ決定すれば心の余裕と勇気ができます。医師紹介会社を使うならば、その結果はどうなるにせよ、できるだけ早めに相談しておきましょう。

 

ただし、次の職場が決まっておらずとも「退職のサイン」を匂わしておくことのはとても有効な手立てです。仮にそれがきっかけで環境完全、待遇改善などが行われて、「医局に残っても問題ないかもしれない」と選択肢が増えることだってありえます。

 

ただ、病院の状況によっては、医師不足の現状から「患者を放っておけない」という倫理的理由でやめられない状況にズルズルと引きこまれてしまったというケースも珍しくありません。本当に難しいですね。

 

 

医療業界で生き続けるために

 

医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方

 

なんだかんだ言って最悪なのが医局との喧嘩別れです。医局とトラブルことのデメリットはみなさんが既に十二分聞き及んでいるでしょうが、何より、「次の転職先が今の医局よりも絶対100%良い環境である」と誰も保証ができないということです。

 

医師紹介会社コンサルタントだって、自身が医者としてその職場に務めた経験があるわけではないので、結局のところ、実際に勤務するであろう医師ご自身にしか、その次の職場の本当の価値を判断することはできません。

 

だったら、万が一、万が一です。あてが外れてしまい、次の職場が今よりもずっと環境が劣悪だと「身を持って」知ってしまったとしましょう。ソそういう最悪の事態が起こった時に、平身低頭して土下座してでも戻れる医局があるのとないのでは大違いなのです。医局を出て初めて知る、医局という組織の素晴らしさはきっとあります。転職すると決断したとしても、それは絶対に忘れないで欲しいです。

 

ただひたすら心に刻むのは、退職するという鉄の意志と、医局及び教授の顔を潰さないための大人の配慮です。ひたすら誠心誠意頭を下げながら、心のなかは冷静に詰将棋のようにやるべき施策をうちつつ、円満な関係を維持したままでの退局を勝ち取って下さい。

 

 

(文責・医師紹介会社研究所 所長 野村龍一)

 

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医師が医局を辞める時〜医局の正しい辞め方

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2011年創業にも関わらず、一気に事業展開を加速させて業界を驚かせている新興企業の1社です。大手医師紹介会社のベテランコンサルタントが集結して立ち上がった企業であり、特徴としては常勤転職へのオーダーメイド求人クリエイト、転職後のアフターフォローの徹底等があげられます。新興企業ですが、担当となるスタッフはベテランが多いため、初めて転職をする医師でも安心して業務を委託できるのが心強いです。

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尚、上記トップ3は常勤転職支援のみを考慮したランキングですので、アルバイト求人/非常勤求人に関するトップランキングは下記リンクからご参照下さい。

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医師が医局を辞める時〜「本気で辞めたい医師」への、正しい医局の辞め方|医師紹介会社研究所関連ページ

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麻酔科医は、医師の中では珍しく、1日単位で完結することが多い仕事です。麻酔科医は基本的に、術前回診で患者と初めて接し(ペインクリニックを除く)、患者入室後から患者のモニタリング、麻酔、必要に応じた投薬などを行いますが、患者が退室した後は、その患者の主治医が患者の状態を管理しますので、麻酔科医の仕事はここまで、といえます。
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厚生労働省が公表している「必要医師数実態調査」の調査結果報告書によると、(現役医師数 + 必要医師数(正規・非正規含む)÷ 現役医師数という計算式で倍率が算出されています。
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今後の転職求人市場で勝ち残れる医師像とは =医師転職市場分析=
2015年3月、厚生労働省で「第9回地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」が行われ、いくつかの資料が公表されました。
現在の充足度別にみた医師科目別格差とは=医師転職市場分析=
少し古いデータにはなりますが、厚生労働省が平成22年に行った「病院等における必要医師数実態調査」によると、科目別での医師の充足度には、それなりの格差があります。
医療費削減政策と医師市場の展望
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医師の転勤による転職事情
転職をお考えのドクターの中には、予め転勤を前提にしたり、地域制限をかけずに求人を探す方も多いようです。狭い日本とはいえ、医師市場における地域性は様々。転職医師がそれぞれにマッチングする地域を見つけ出せるよう、メディカル市場の地域性を考えてみましょう。
求人増加中!? 在宅医療の実態
本格的な高齢者社会の到来・僻地医療問題・医療費削減政策の推進・終末期医療の価値観変化などから、地域医療の中核の一つとして、日本各地で「在宅医療」の進展が見られています。よってドクターの求人も増えているようですが…その実態は、医師にとってどのようなものなのでしょうか?
勤務医?開業医?「転職」…あなたの適性は?
勤務医?開業医?フリーランス医?…臨床医?産業医?研究医?…医師にはいろいろな働き方があります。そして今、「転職」を検討しているあなた。これを機会に、ご自身の適性を根本から考えてみてはいかがでしょうか?ここでは、エゴグラム理論を元に検討していくこととしましょう。
医師の転職と家族の問題を考える
良い転職求人があっても家族の賛成が得られなかったり、子供の教育などを理由に家族から転職を促されたり…etc.転職と家族環境の折り合いに、苦労するドクターも多いようです。家族の問題を解決するにはどうしたら良いのか?様々なエピソードと共に、そのヒントを探ってみましょう。
改正労働安全衛生法と産業医の転職市場
働く人のメンタルヘルスが叫ばれている今、法整備と共に産業医のニーズも高まってきています。2015年12月にストレスチェック義務化法が施行される事もあり、今後も注目度は高まるばかりです。産業医をとりまく市場は今、どのようなものなのでしょうか?
製薬会社への医師求人転職 =メディカルドクター=
臨床現場から離れ、製薬会社の臨床開発(治験)などを行う、MD=メディカルドクター。QOMLの観点からも注目される働き方ですが、臨床医からの転職には不安やハードルを感じている方も多い様です。 MDへの転職事情を、考えてみる事にしましょう。産業医をとりまく市場は今、どのようなものなのでしょうか?
面談対策:医師転職の専門医・専門科別セールスポイント考
せっかく転職をするのなら、少しでも良い条件で働きたいもの。提出書類や面接において自分を高く売り込むには、セールスポイントを明快にする事が大切です。その時、基本的な指針となるのが専門医取得状況です。専門医・専門科別の転職市場と、セールスポイントを考えてみましょう。
医師転職の不利益ポイント考
今や医師の転職は「当たり前」の時代。勤務医の平均転職回数は4回以上だと言われています。転職を機にキャリアアップや年収アップ、プライベートの充実を図る人が増える一方…転職が、仇となる人も。いったいその差は何なのか?転職時に不利益に働くポイントを考えてみましょう。
医師と転職キャリアプランニング
医局の絶対性が失われてきた今、医師にはキャリアの選択肢が多岐に広がっています。しかしながら、この選択的自由権が曲者。キャリアの海で迷い彷徨う、「漂浪ドクター」が後を絶ちません。転職を考える好機に、根本的なキャリアプランニングを一緒に考えてみましょう。
面談対策:医師転職の意外なセールスポイント
転職活動に於いては、ドクター自身の長所=セールスポイントが、うまく転職エージェントや求人元に伝わるかどうか?が、非常に大切なポイントとなります。そんな時、専門医資格や症例数だけが、セールスポイントでは無いのです。転職を成功に導く、意外な切り口は他にも意外とあるのです。
どの地域への転職がオススメ?=医師転職市場分析=
厚生労働省は、定期的に「医師・歯科医師・薬剤師調査」という全国調査を行っています。その目的としては「医師、歯科医師及び薬剤師について、性、年齢、業務の種別、従事場所及び診療科 名(薬剤師を除く。)等による分布を明らかにし、厚生労働行政の基礎資料を得ること」となっています。
医局の辞め時…転職時期とタイミングを考える
教授や准教授になれる医師はほんの一握り。医学博士への道も、誰にでも訪れる訳ではありません。医師のキャリアに於ける医局の辞め時っていつだろう?これからのキャリアを考えた場合に、見切りをつけるべき時期とタイミングを考えてみましょう。
医師転職用 履歴書の書き方とプレゼン手法
採用担当者に良い印象を与え、自分を高く売り込むには、履歴書や職務経歴書といった基本から、関連付加書類・面接コミュニケーション如何が多角的に問われます。しかもそれは、医師の味方である転職エージェントとの面談時にも実は大切な事。将来を左右する、転職時のプレゼンテーションについて考えてみましょう。
医師のセカンド転職を考える
医局を辞めての「初めての転職」と、それ以降、二回目からの転職は、その勝手が随分と違ってきます。ファースト転職でPR材料となった医局ブランドはもう使えません。辞める方法も、辞めるタイミングも、医師転職市場へのPR方法も変わるセカンド転職事情と、優位に立ち回る方法を考えてみましょう。
医師が多い・少ない都道府県は?医師・歯科医師・薬剤師調査より
厚生労働省が行っている「平成24年(2012年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によると、医師全体の働く場所としては、やはり“病院で雇用される”ことがもっとも多くなっているようです。
医師転職に有利なマネジメントスキル
医業は専業職であり、専門医資格などを得て突き詰める事で優遇される事からか、マネージメントスキルが著しい乏しいドクターが多く見受けられます。しかし、一見すると一介の医師とは直接関係の無さそうなマネージメントスキルこそ、実は転職市場で有利に働くという事実。医師のマネジメントスキルについて、考えてます。
生涯収入アップのための転職活動
収入アップを基準に転職を考えた場合、その成否は、「生涯収入」にまで思考を拡げる必要があるもの。必要な時に充分に収入を得ながら、最終的に納得のいく生涯年収を得るために…ドクターの年齢やキャリアプランに応じた、収入アップを叶える転職事情を考えてみましょう。
マイナンバー制度が医師転職市場に与える影響を真剣に考えてみる
2015年10月、国民一人一人にユニーク番号を振り分ける、「マイナンバー制度」が始まりました。その目的は、社会保障や税の運営やサービスの向上を図るものですが、この仕組みを医療サービスにも活用しようという計画も動いています。マイナンバー制度は、医療業界、そして勤務医の転職市場に何をもたらすのでしょうか?
医師不足は解消されていない?医師数と病床数の推移の裏にあるもの=医師転職市場分析=
厚生労働省は、およそ2年ごとに「医師・歯科医師・薬剤師調査」というものを行っています。
医局外様はツライ?=出身大学と違う医局に入る苦労=
現在の臨床研修制度が敷設されて以降、出身大学以外の医局に入局するケースも一般的な事となりました。ひと昔前よりは格段に「開かれた医局」になったと言われていますが…果たしてその実態は…「医局外様」という言葉が表す通り、一筋縄ではいかないようです…
医師の需要と供給のバランスは?=医師転職市場分析=
2015年12月10日、厚生労働省では「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第1回)」が開催されました。昨今の医療事情を反映しながら学部の定員増措置の見直しを図るなど、今後の医師の数を左右する、重要な検討会となるようです。
医師の需要と供給のバランスは?その2=医師転職市場分析=
2015年12月10日、厚生労働省が「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第1回)」を開催しました。ここでは、全国的にみた「医師数を鑑みた医学部定員の在り方」が検討されていました。前回の当コラムでは、医師の数が増えている一方で、地域格差が埋まっていない現実をおつたえしましたが、今回も引き続き、「医師が求められている地域はどこか」を考えてみたいと思います。
医師の需要と供給のバランスは?その3=直近5年間の動向=
厚生労働省では、数年ごとに「必要医師数実態調査」を行っています。その一方で、「医療施設(静態・動態)調査」という調査も行い、その時点での診療科別、都道府県別などの医師数および歯科医師数を把握しています。
必要医師数と必要求人医師数とのギャップの意味は?=日本医師会調査より=
厚生労働省では、数年ごとに「必要医師数実態調査」を行っていますが、2015年には日本医師会がこの調査を行いました。この調査結果からは、「必要医師数」と「必要求人医師数」とのギャップを見て取ることが出来ます。
少子高齢化ニッポン、最も患者不足となる地域は?=市場分析=
医師の仕事は、患者さんがいないと始まりません。つまり、人口が多いところには多くの病院ができますし、医師の需要も高くなります。
病床機能の転換は進むのか?迫る転換期限
つい先日、厚生労働省の社会保障審議会の「療養病床の在り方等に関する特別部会」が行われました。この会議の中では、介護療養病床と25対1医療療養病床が、2017年度末以降にどう変わっていくのか、という課題への議論が行われています。
所謂「地域に必要な医師数」とはどのように決められているのか?
日本では全国的に「医師不足」が叫ばれて久しいですが、本当にそうなのでしょうか。 確かに、有効求人倍率は常に1倍を超えていますし、どこの地域で勤務する医師でも「人手が足りない」と感じることは多いでしょう。
医師転職の難しさを、地域医療の医師偏在問題から考える
日本全国で医師不足が公の場で議論されるようになって、早10年。実はそれ以前に一度、医学部定員を減らす、という動きがあったそうです。
ポイントは「高齢化社会への対応」 厚生労働白書からみる必要な医師
先日、厚生労働省より「厚生労働白書」が公表されました。厚生労働白書とは、厚生労働省がおこなっている行政に関する年次報告書として位置づけられており、毎年少しずつ、取り上げる内容が変化しています。
医師の転職先を病院機能から考える 中核病院の定義とは
医師が転職を考える時、何を基準に転職先を選ぶのでしょうか。例えば、病院が担う役割から考えることもありますよね。「病院が担う機能」にはいくつかの定義がありますが、その中でも、時折耳にする「中核病院」という言葉があります。現在では何気なく使われている言葉ですが、どのような病院のことを定義しているのでしょうか?
公立病院への転職 医師としてのメリットはあるのか?
医師が活躍できる場所は様々な分野にありますが、中でももっとも多くの医師が勤務するのが病院などの医療機関です。医療機関は規模や特性によって、様々に分類されており、それぞれに期待されている役割、担うべき役割があります。
医師の需要は高いが、どうする?一般内科医への転職は正しい道なのか
医師という職業は、非常に多くの専門領域に分かれますが、その中でもよく見かける「一般内科」という言葉。単純ですが、だからこそその責務が分かりにくい言葉かもしれません。今回はこの「一般内科」と、今後増えてくるであろう「総合診療専門医」について考えていきたいと思います。
医師の「外来のみ勤務」への転職は可能か?
医師が働く現場としてもっとも多いのが医療機関です。しかし、入院施設のある病院では、夜間勤務や当直、オンコールなどの対応がつきもので、そういった夜間の対応に負担を感じる医師も多いのではないのでしょうか。
止まらない医師の偏在問題 自治体が医師数を完全コントロールする時代へ?
日本で全国的に“医師不足”が叫ばれるようになってから、早10年以上。ここ数年は、国が中心となって“医学部増員”を図っており、推計では2024年(平成36年)頃には、医師の需要と供給は均衡すると考えられています。
医師が総合病院へ常勤転職することは、吉なのか凶なのか
近年、病床数の変更や病院の統合などによって、医師確保対策に乗り出している、いわゆる“総合病院”。現在の医療法では、この名称への基準は無くなりましたが、それでもまだ、医師の転職先の選択肢として“総合病院”が視野に入ることは多いのではないでしょうか。
医師の“急性期病院への転職事情”を考える(公立編)
医療業界は日々目まぐるしく変化を続けています。その影響は、病院の機能にも及んでいます。今回は、ここ数年で色々な“変化”を余儀なくされている、急性期病棟に焦点を当てていきたいと思います。
医師がクリニックへ転職するメリットとは?
医師の就職先といえば、“病院”というのが一般的でした。しかし、近年では勤務スタイルの多様化に伴い、クリニックへの就職・転職を希望する医師も増加しており、実際に求人情報も増加してきています。
医師転職サイトの“非公開求人”の実態とは?
日ごろから多忙な医師にとって、時間的・精神的な負担をかけずに、効率よく“優良な求人情報”を探す手段とは、どのような方法なのでしょうか?近年、医師の転職方法の主流になりつつある医師転職支援サービスの“非公開求人”について、詳しくご紹介していきたいと思います。
一般病院への転職、何を見てどう考える?
日本の医療分野では、一般病院という呼び方への明確な定義はありませんが、大学病院や特定機能病院との違いを明確にするために、一般病院と呼んでいる傾向にあります。
転職を考えるなら今!医師に求められる“地域医療”への対応力
現在の日本の医療は、抜本的な改革無しには立ちいかない状況に追い込まれています。そんな現在を生きる医師に対し、これまでの“狭く深い”分野での専門性から、“より広く深く”対応する力が求められています。今、医師が転職を考えるなら、このようなスキルを必要とされる“地域医療”に対応できる力を養うことも必要かもしれません。
いくつになっても可能なのか!?中堅医師の大学病院への転職
“大学病院”というとベテランの医師もいますが研修医も含め若い医師が多いというようなイメージがありませんか。医師以外の例えば看護師なども、卒後すぐに就職する先が大学病院である人が多いため、どうしても平均年齢は若くなります。今回は、大学病院で求められる医師の資質と、中堅以降での大学病院への転職について、考えてみます。

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