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医師は心の病にかかりやすい?

医師の転職とメンタルヘルス

 

■ 記事作成日 2015/7/6 ■ 最終更新日 2017/12/6

 

昔から「医者の不養生」とはよく言ったもので、それはメンタルヘルスにおいても例外ではありません。医師はより心の病にかかりやすい環境に身を置かれているようです。

 

研修医の実に4人に一人はうつ状態に陥る…
医師の自殺率は平均より30%も高い…
そんなデータを耳にした事のあるドクターも多いのではないでしょうか?「いやいや机上論ではなく、現実問題だよ…」と、

 

身近な同僚や友人、あるいはドクター自身がメンタルヘルス上の問題を抱えているケースも少なくないでしょう。

 

なぜそうなってしまうのか?

 

勤務医の場合、超過労働は当たり前。医局帰属の医師の場合、上下関係やライバル争い、成果を出さなければならないプレッシャー、頻繁に変移する労働環境などが、心のバケツを一杯にし、キャパシティオーバーになるのかもしれません。

 

そんな医師の転職三大理由は、多くの調査で下記が上位を占めています。

 

  1. 年収アップを図りたい。
  2. プライベートの時間を充分に確保したい。
  3. 人間関係の軋轢に辟易している。

 

この三つ、全てがメンタルヘルスと直接関わるポイントになっています。現在のストレス状況が伺えるこの三要素を打破すべく、転職という道を選ぶという訳です。果たして転職は、ドクターをストレスから救うトリガーになるのか?転職シーンにおけるメンタルヘルスを考えてみましょう。


転職で労働時間問題は改善されるのか?

医師の転職とメンタルヘルス

 

勤務医の長時間労働は、あらゆる転職シーンでよく問題視されていますが、果たして「転職」が、一発解決の手立てになるのでしょうか?

 

答えは…「同じ職務なら、現実的に、ほぼNO!」です。

 

勤務医が、同じ職務の別病院に転職した場合、病院によって多少の差はあれども、劇的に労働環境が善くなるとは考えにくい事です。救急指定や病棟管理のある病院の場合、起こりうる事態は同じです。目の前の重篤な患者を前にして、定時だからと帰宅できる筈も無いのですから。

 

全国医師ユニオンの調査によると、週80時間労働という“過労死ライン”を超えて勤務している医師が、3割程度はいるとしています。また、当直明けにそのまま翌日の通常勤務に入る医師も多く、8割程度の人が日常的に対応しているようです。

 

診療報酬の改正などで、医師の労働環境を是正する動きは活発化されていますが、まだまだ道半ばというのが実際。慢性的な医師不足は、今も尚続いているのです。

 

…つまり…

 

同じ職務を別の場所で行うだけでは、労働時間の短縮には繋がりにくいのです。転職で労働時間の短縮を成し得た医師もいますが、職務を変える(たとえばクリニック勤務や産業医などに転職)か、勤務形態を変える(たとえばアルバイトや非常勤として転職)など、そこには「キャリアチェンジが伴っている」と言えます

 

労働時間短縮を第一義に掲げた転職は、医師としてのキャリアを天秤にかける覚悟が無ければ難しいのが現実。多くのケースで、大幅な労働時間短縮とキャリアアップの両立は非常に困難です。

 

<間違った転職は負のスパイラルを招く>

 

バリキャリと労働時間短縮の完全両立は難しい…それは医師にとって厳しく悲しい現実かもしれませんが、転職を魔法のステッキのように吹聴し、職場を変えればパラダイスになると呼びかける劣悪な転職エージェントが多いのも事実。そのような輩に騙されないように、しかと心に留めて頂きたいのです。

 

転職クルーザーと呼ばれる医師たちがいます。
彼らは、自分の不満(年収・勤務時間・キャリア・人間関係)などの問題を、全て環境のせいだと決めつけ、次々に転職を繰り返しています。「転職したのになぜ?自分の人生は善くならないのだろうか?」…と悩み、再度、再々度と転職をするのです。

 

そして結局、楽で稼げてキャリアアップが叶い、尊敬までされるような場所は何処にも無いと気付く頃には時すでに遅し…年齢に応じたキャリアを積めていない事から、役職や高収入を得るチャンスを逸してしいます。そればかりか、何度も挫折を味わい、未来への道が余計に険しくなってくる事から、転職が精神状態の悪化を招く例も後を絶ちません。

 

本コラムをご高覧いただいているドクターには、そんな事態を招いて欲しくありません。安易な転職で、より心の病を近づけてしまわぬよう、ベターな選択を得るには、労働時間問題の背景、根源を知る事が大切です。

 

<なぜ医師の超過労働はまかり通るのか?>

 

「医術は仁術」という言葉通りに医療を提供しようとすると、病院側も医師側も、労働基準法を軽視せざるを得ません。しかしながら、勤務医も労働者であり、「1日8時間勤務」という規定は他の労働者と同じです。

 

ならばなぜ、当直→日勤などの超過勤務が許されるのか?…それは、病院が行政の許可を得て、当直を例外的な「監視・断続的労働(労働基準法第41条3条)」に該当させているからです。

 

「監視・断続的な労働」は、ほとんど心身に負荷のない労働を指します。しかし当直時には何が起こるか分かりません。急患も異常もなく、のんびり仮眠なんてできない事の方が常です。

 

医療の性質や医師不足の状況から、この現状は簡単に解決できようもありません。

 

ドクターが転職する際に大切な事は…
超過労働問題が解決されている職場を探すのではなく、「超過労働問題を課題として捉え、対策を講じ、少しでも改善に向おうとしている職場を探すこと」です。

 

面接の際、労働時間問題を口にしただけで、難色を示す病院もあるようですが、それを課題と認識している病院は、あくまでフラットに議論に応じてくれるでしょう。そして、状況を善処するために講じた制度を、きちんと説明してくれるでしょう。
もしもドクターが、病院勤務でキャリア形成を続行しながら、労働時間の短縮を望むなら…最初から100点の職場を見つける事はできません。
それは今の日本の医療制度そのものに影響されるものですから、一病院だけではどうしようもない事です。

 

しかしながら、100点に向おうとしている職場に身を置く事は可能です。100点を目指している職場で、少しずつ改善されていく労働環境を受け入れて行けば、その転職は、メンタルヘルスの問題を解決してくれる事になるでしょう。

 

転職が労働時間問題を全て解決してくれると考えていたら…期待外れの結果に、ストレスという言葉では済まされない、精神疾患の病名がつく状況に陥る事は、容易に予想できます。

 

<既に病名がつくような状態なら?>

 

既に今、ドクターのメンタルヘルスが最悪で、病名を診断され、薬を処方されているならば、一刻も早い「転職」をお勧めします。それは、「キャリアチェンジを伴う転職」です。

 

軽い症状の場合なら「しばしの休養・休職」でも充分で、規則正しい生活をし、睡眠時間を確保するだけでも、「悪の根源」を断つことはできるでしょう。しかし、薬を処方されるような状態では、少しの環境調整くらいで完治させるのは、難しい事です。

 

「うつ病」を主原因に休職した人のうち、約50%は再発をし、再発後の二度目の休職後では70%の人、三度目の求職後では90%の人が再発をしているそうです。

 

明らかに心の病がある方には、前述の「同じ職務でキャリアを構築しながら、労働時間短縮を求め、100点に向かう意思のある職場を探す」…という手段はお勧めできません。

 

心の健康のために、人生の棚卸をする時に来ていると思い、とにかく確実に労働時間を短縮できる職場に転職して下さい。

 

それは、アルバイトかもしれません。
これまでのバリキャリの道とは違うかもしれません。
しかし、苦労して取得した医師免許を反故にしなくて済むよう、まずはドクター自身が健康でなければならないのです。

 

苦労して取得した医師免許は、少しの労働でも生活できる収入を確保しながら、メンタルヘルスを見つめ直すチャンスを与えてくれるのですから。(普通のサラリーマンに、そんな体の好いアルバイトはありません。)

 

<変わるのではなく、「閉じる」という幸せを考えてみる>

 

一生懸命、トップランナーとして走ってきた医師には、例えメンタルヘルス改善のためでも、キャリアチェンジを図る事にためらいのある方が多いようです。

 

それは致し方ない事。その気持ちは、痛いほどに分かります。

 

青春時代は机にかじりついて医学部に合格。次いでは死にもの狂いで国家試験を突破し、超過労働・人間関係の軋轢・研究成果のプレッシャーなどに苛まれながら、医術の研鑽などに努めてきたのですから。
苦労して手に入れ、磨いてきた今のポジションを、易々と手放して状況を変える事なんて、本当に難しい事です。

 

ここで、一冊の本をご紹介しましょう。
それは、残間里江子著の「閉じる幸せ」 (岩波新書) です。

 

 

 

そのBOOKデータベースには、こう書かれています。

 

変わりたい。でも、変われない──。そんなとき必要なのは、「変わる」でなく「閉じる」です。人生は長きにわたる舞台。折々に幕の閉じどきがやってきます。そのタイミングを見極め、恐れず勇気をだして閉じてこそ、新たなシーンの幕が開くのです。いつも全開で生きてきた著者ならではの、ユニークな生き方エッセイ。

 

「変わる」と考えると、もう二度とその場所には戻れない気がします。しかし「閉じる」と考えると気が楽です。自分がまた「開ける」決心をすれば、元いた場所と繋がる事ができるのですから。

 

本書の著者、残間里江子さんは、テレビ局のアナウンサーや雑誌記者などを経て、現在はプロデュース業をされている方です。厚生労働省の「こころの耳」という、働く人のメンタルヘルス・ポータルサイトを立ち上げた方でもあります。

 

▼こころの耳(厚生労働省)
http://kokoro.mhlw.go.jp/

 

もしもドクターがキャリアチェンジを悩まれるなら、「閉じる幸せ」に思いを馳せてください。そうすれば、しばしのアルバイト勤務や休職なども、人生に必要で適当な要素となるはずです。

 

変わろうともがいたり、逆に変わる事を拒んでいたら、結果…意思と反してあらぬ方向に変わり果ててしまうものです。
あなたが意思的に閉じる事ができれば、その行為は心を軽くし、光りある未来の道標になってくれる事でしょう。


医師と転職とパワーハラスメント

医師の転職とメンタルヘルス

 

医師のメンタルヘルスを阻害する要因の一つに、パワーハラスメント、通称「パワハラ」が挙げられます。

 

パワー・ハラスメントという言葉を生み出した岡田康子さんの著書には、こう定義されています。

 

<パワー・ハラスメントとは…>
職権などのパワーを背景にして、本来の業務の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、就業者の働く関係を悪化させ、あるいは雇用不安を与えること。                 

 

(岡田康子 著 「許すな!パワー・ハラスメント」より)

 

 

<パワハラの種類と特徴>

 

◆1:ストレス発散型

 

「お前の診察能力は学生レベルだ。」
「馬鹿か?」
「殺す気か?」
「下らない研究しやがって。」
「もっと成果をあげんか。」
「教授のご機嫌ばかり伺いやがって。」

 

…なんて罵詈雑言を、周囲に聞こえるような大声で、継続的に浴びせかけるような医師は、少なからずいます。これは、パワハラをしている本人がストレス状態である事から、当該医師を怒りや不安のはけ口にしている状況です。

 

◆2:絶対服従化型

 

「ほう、君は海外留学に行きたくないんだね。」
「私はね、君を異動させる事もできるんだよ。」
「北海道は好きかね?いい島があるんだよ。」
「君のその態度は、何を招くのか、分かっているのかね?」

 

あくまでも物腰穏やかに、そして静かに、恐ろしい事を語りかけ、従わなければ劣遇すると宣言するパワハラもあります。これは、絶対権力を振りかざし、絶対服従でなければ許さないとして、何かを強いる組織や上司によるものです。

 

パワハラに遭っている医師が、それを原因に精神のバランスを崩し、転職を決意する事はよくあります。

 

そんな時、パワハラの原因が「1:ストレス発散型」の場合はまだマシです。暴言を吐く上長や上級医本人の大概は、多かれ少なかれ「悪い」という自覚もあります。このパワハラ状況は、元来の上長や上級医の性格によるものではありません。厳しい環境におかれ、彼ら自身がストレスフルになり、常軌を逸した言動に出てしまっているのです。

 

ゆえに、ストレス発散型のパワハラが原因で転職をする場合は、特定の彼らとうまく決別ができ、さっぱりと再出発できる可能性は高いでしょう。

 

しかし、2:絶対服従型のパワハラを受けている医師の場合、非常にうまく立ち回らなければ、医師としてのキャリアに妨害を受ける事もあります。絶対服従型の首謀者は、それなりの権力を持っている人物です。自分の統治国がある、絶対君主なのです。

 

自らに反旗を翻す者なんて、決して決して許しません。

 

その意思は、君主の城内を出て行く者にも向けられます。兎にも角にも、反逆者が許せないのです。面子を重んじ、権力ある自分に存在価値を感じている訳ですから、当該医師が負けて去るなら関知しないものの、反発して去るならば、徹底的な攻撃を受ける事になるでしょう。

 

最近は、転職エージェントの一般化により、勤務しながらの転職活動も簡単です。パワハラを受けていた医師が現状を抜け出すために転職活動をした時、実は内定をもらったタイミングが要注意ポイントになります。

 

次の勤務先が決まった医師は、当然ながら、安堵と共に気持ちが大きくなります。今までは我慢してきた上長の嫌味をスルーせずに正論を講じたり、無理難題の強要には、啖呵を切って断ったりしてしまうのです。

 

そうなれば最後…パワハラ首謀医師、絶対君主の怒りは収まりません。当該医師が「ギャフン」と言うまで、執拗に攻撃が続けられます。

 

A医師の場合…

 

自身が納得のいく、良い転職先が決まっていたのに…突然一方的に「内定の取り消し」が言い渡されました。転職エージェントのコンサルタントによると、内定通知書を文書でもらう前だったので、甘んじて受けるしかないという事でした。腑に落ちないA医師がいろいろ聞きまわってみると、現職の上長が、新たな転職先に「要注意医師」として、ある事ない事を並べ立て、転職先に圧力をかけていたそうです。

 

B医師の場合…

 

転職が決まっていたB医師は、ある日突然「持ち物検査」と称して鞄の中身を検査されました。そこには研究関係の資料があり、秘密保持義務違反と見なされ、職務規定違反の認定を受けて解雇扱いに。(誰もが家庭でも研究する事はあり、通常の範囲では機密とされる資料ではなかったにも関わらず…)
退職金がもらえないばかりか、新しい職場での社会保険手続きの際、「離職票」にて解雇の事実が知れ渡り、詰問を受け、職を追われる寸前までに追い込まれたそうです。

 

これらの攻撃を避けるためには、「2:絶対服従型のパワハラ被害者は、転職の内定をもらっても、決して気を抜いてはいけない」という事を、肝に銘じる必要があります。

 

絶対君主は、どんな事があっても自身のプライドを充足させるまで手を緩めません。せっかくの転職という大きな決断が、さらに悪い方向を示す事もあるのです。

 

トラブルが無い場合の退職でも、元の職場には非常に気を遣って然るべきです。ましてや「パワハラ・トラブル」が発生している場合、石橋をハンマーで百発叩いても割れないぐらいにまで状況を確認し、慎重に、慎重に、事を進めなければなりません。

 

「勘忍袋の緒が切れた」では、ほんの一瞬のスッキリ感と引き換えに、とても大きな代償が待ち構える事に。

 

パワハラ首謀の絶対君主は、外の世界から見れば、裸の王様に過ぎません。そんな王様のために、ドクター自身がキャリアを棒に振る必要はないのです。埃を立てずにさっさと負け犬顏で城外に出て、事なきを得た方が賢明なのです。


転職と医師のストレスケア方法

医師の転職とメンタルヘルス

 

働く人のメンタルヘルスは、近年大きな社会問題となると同時に法整備も勧められてきました。

 

2011年の労働政策審議会(厚生労働省の諮問機関)での答申を踏まえ、厚生労働省によりメンタルヘルス対策の充実・強化等を目的に、労働安全法の一部を改正する法案が作成・審議され、2014年、公布されました。この法律は「ストレスチェック義務化法」とも呼ばれ、50人以上の従業員がいる事業所では、従業員のストレスチェックが義務付けられるようになっています。

 

各企業は今、様々な安全衛生の是正に努めています。

 

労働時間が多い社員などには、産業医が面談指導を行って改善を促したり、労働者目線で秘密保持義務を持った心の悩みの相談窓口を開設するなど、その取り組みは多岐に渡ります。

 

医師も労働者であり、この法律が適用される立場にあります。

 

しかしながら、病院という世界では、その法令遵守方法が一般企業とはちょっと違います。

 

企業では、上述のような中立的あるいは労働者目線のケアやサポートが受けられるのに対し、ヘルスケアの問題を扱うのは医師である事から、病院では、産業医を理事長などが兼任している事が多いようです。経営者の医師が兼務する事も、コンプライアンス的には問題ではありません。それゆえ、事実上、医師がヘルスケア上の窮地に陥っている場合、なかなか良いサービス・ケアを受けられていない状況だと言えるでしょう。

 

では医者は、どのようにストレスケアをすれば良いのか?

 

もちろん、各地の医師会などが設けている「ストレスケア相談窓口」の門戸をたたいても良いでしょう。心療内科にかかってみるのも良いでしょう。

 

大切な事は、ストレス負荷が軽度なうちに、自らがストレス状態にある事を認識し、メンタルヘルスの重要性に基づき、アクションを起こす事です。

 

ご存知の方も多いでしょうが、ここで、日本医師会 勤務医の健康支援に関するプロジェクト委員会が、医師一万人の現況調査を元に提示している、「医師が健康に働くための7箇条」を再確認してみましょう。

 

1:睡眠時間を充分確保しよう
(最低6時間の睡眠時間は質の高い医療の提供に 欠かせません。 患者さんのために睡眠不足は許されません。)

 

2:週に1日は休日をとろう
(リフレッシュすればまた元気に仕事ができます。休日をとるのも医師の仕事の一部と考えましょ う。)

 

3:頑張りすぎないようにしよう
(慢性疲労は仕事の効率を下げ、モチベーション を失わせます。 医療事故や突然死にもつながり危険なのでやめましょう。)

 

4: 「うつ」は他人事ではありません
(「勤務医の12人に1人はうつ状態」。 うつ状態には休養で治る場合と、治療が必要な 場合があります。)

 

5:体調が悪ければためらわず受診しよう
(医師はとかく自分で診断して自分で治そうとするもの。しかし、時に判断を誤る場合もあります。)

 

6:ストレスを健康的に発散しよう
(飲んだり食べたりのストレス発散は不健康のもと。 運動【有酸素運動や筋トレ】は健康的なストレ ス発散に最も有効です。 週末は少し体を意識的に動かしてみましょう。)

 

7:自分、そして家族やパートナーを大切にしよう
自分のいのち、そしてかけがえのない家族を大切に。 家族はいつもあなたのことを見守ってくれています。

 

こう並べて見ると、「そんな事すべて分かっているよ。」「小学生の保健の授業じゃあるまいし。」…なんて声が聞こえて来そうな、至極基本的な事ばかりです。ゴールドライセンシーである医師に対し、医師に説法の域にも達しない標語レベルのものばかり。

 

しかし、どんな立派な高塔でも、基盤が強固でなければ成り立たないように、どんなキャリアも、基本的な生活の上でしか成り立たないという事を、改めて肝に銘じて欲しいのでしょう。

 

私、野村龍一は、医師転職コンサルタントとして実にたくさんのドクターと面会してきましたが、その中には、メンタルヘルス上の問題で転職を希望される方も相当数いました。

 

そんな時、「このドクター、今ちょうどメンタル的危機で、正常な精神状態ではないな。」…と感じたら、正常な転職判断能力がないと見なし、直ぐに求人票を検討したり、面接の段取りを踏んだりはしません。

 

面接の代わりに、一にも二にも先に勧めるのは、「睡眠」です。

 

うつ傾向などの可能性がある場合、医師は自分で何とか治そうとしますし、早速抗うつ剤を処方しようとする方もいます。
しかし多くのケースで、基本的生活を改善できれば、現状のマイナス状態は改善できる可能性が大いにあります。

 

激務をこなしている医師は、「寝てない武勇伝」を語りたがります。しかし本当に武勇伝を作り続けている医師は、ある日は激務で1時間しか寝ていなくても、翌日10時間寝て帳尻を合わせているのです。

 

上長や同僚医師の話を真に受けて、「ナポレオンが3時間睡眠であったように、気合があれば短眠でもいけるはずだ。」…なんて言葉はスルーして、必ず睡眠を確保して下さい。

 

ただ、ここで大切な事は、「睡眠収支」という発想です。

 

「こころ」と「からだ」の健康には、【充分な睡眠】と、【安定継続的な睡眠】が必要ですが、勤務医の場合、毎日同じリズムでの生活はほぼ無理でしょうから、コンスタントに6時間眠らないといけないと考えたら、最初から躓いてしまいます。

 

そんな時、毎日5~6時間は必ず眠るのではなく、1週間で40時間以上眠る「睡眠収支」という発想の転換が、メンタルヘルスに救いの手を差し伸べるのです。

 

2~3時間睡眠が2日間続いたから、今日は8時間以上は眠ろう。…という具合に、ある日に眠れなかった自分を肯定し、別の日に収支を合わせていくのです。

 

一週間単位で見て、睡眠が一定量とれていたらOK!という、心に余裕のある解釈をする事で、精神的な圧迫は随分と無くなるでしょう。

 

睡眠に加えて、「休肝日」の設定も実践して下さい。たとえば週に3日以上アルコールを控えるだけで、自ずと睡眠時間は確保されますし、睡眠の質も、劇的に変わってきます。

 

勤務医の場合、激務の帰りに飲酒をする生活を繰り返している方が多く見受けられます。一度に沢山の生活を変えるのは難しい事ですが、「睡眠収支発想の睡眠確保」と、「週に3日の休肝日」を数週間続けてみてください。

 

これだけで、ストレスダメージがまだまだ軽度な場合、薬の処方無くしても、多くのケースで改善が見られるそうです。


ダメージ時は、転職エージェントにご用心

医師の転職とメンタルヘルス

 

メンタルヘルスを理由に、転職エージェントに駆け込む事は簡単です。しかし、心からドクターの幸せに寄り添う、優良なエージェントと優秀なコンサルタントに出逢えなかった時…転職エージェントへの相談が、大事を招く事もあるようです。

 

ストレスケアが必要なレベルのドクターに、「そんなに大変な職場なら、さっさと転職した方がいいです。私はドクターの味方です。出来るだけ早く、次の職を見つけましょう。」などと言い、面接の段取りをさっさと進めるエージェントもいます。

 

人間には、正常な精神状態の時には「おかしいな」「危ないな」と思える危険信号発信装置があります。しかし、ストレスダメージなどで異常な精神状態の時には、それがきちんと作動しません。

 

心が弱っている時に、“夢のような職場”を紹介してくれるという、味方を名乗る人がいれば、その人の話を鵜呑みにしてしまう事もあるでしょう。

 

あなたの言葉に肯定しか示さず、「転職さえすればこの苦難から解放される」と言わんばかりの勢いで、売上獲得だけを目論んでコーディネートを進めるコンサルタントに乗らされてしまっては、何の解決にもならないばかりか、問題を大きくする羽目になるのです。

 

メンタルヘルスが悪いままで転職なんてしてしまうと、取り返しのつかない疾病へと発展させるだけです。

 

たとえそれが良い転職先だったとしても、誰にでもある「新入職時のストレス」や、「転職さえすれば一発解決!人生バラ色!」という間違った認識とのギャップに、心身ともに、底なし沼のように疲弊して行くのです。

 

メンタルヘルスを理由に転職を希望する場合、転職エージェント選びは、通常時よりも慎重になる事が大切です。その相手先を見つける事は本来難しい事ですが、当サイトのお勧めエージェントを利用する事で、解決の糸口が見えて来るでしょう。

 

私、野村龍一が、医師転職支援コンサルタントの使命として、口を酸っぱくして言っている事があります。

 

それは、「良い転職は、転職エージェント選択時に決まっていると言っても過言ではない」…という事実です。

 

メンタルヘルスに問題を抱えた転職は、この事実がより鮮明にあぶり出て来ます。

 

・現職に残る可能性を探らない。
・無条件で早急な転職を進める。
・メンタルヘルス改善策を勧めない。
・転職で問題は解決すると断言する。
・メンタルヘルスによる転職のデメリットを説明しない。
・キャリアチェンジを探らない。
・キャリアチェンジのメリットとデメリットを説明しない。

 

もし、上述のような事が一つでも見受けられたら、その転職エージェント・コンサルタントは、優良でも優秀でもありません。

 

それは、「転職さえすれば楽になれる」…と、藁にもすがる気持ちのドクターの心理を利用し、目の前の売り上げだけに興味のある、劣悪なエージェント・コンサルタントであります。

 

心が弱っている時、優秀なドクターであればあるほど、「変わらなければ」「前に進まなければ」…と、強く願い、自分を追い込んでしまう傾向があります。

 

変わるにしても、前に進むにしても、心身の健康がベースになければ不可能です。健康無き上での転職アクションは、「悪く変わる」「後ろに進む」という結果を招くだけです。

 

人生を立て直そうと考える全てのドクターが、優良なエージェント、優秀なコンサルタントに出逢える事を、心から願っています。


成功アクションは、メンタルヘルスの正しい認識から

医師の転職とメンタルヘルス

 

転職を考えるほどに、メンタルヘルスが悪化したならば…
ドクターが今、非常に困難な状態にある事は明白です。
その主たる原因が、激務でも、プレッシャーでも、人間関係でも、
必ずや何らかの解決策はあるはずです。

 

そしてその解決策は、「転職」かもしれませんし、「転職」でないかもしれません。仮に転職だとしても、ドクターが思いもよらない形のものかもしれません。

 

まずは相談して下さい。
転職エージェントへの相談も一つの解決策ですが、それと同時に他の解決策の可能性も探りましょう。

 

▼総合労働相談コーナー(各都道府県労働局)
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/chihou/kaiketu/soudan.html

 

▼個別労働紛争のあっせん(中央労働委員会)
http://www.mhlw.go.jp/churoi/assen/index.html

 

▼法テラス(日本司法支援センター)
http://www.houterasu.or.jp/service/roudou/power_harassment/index.html

 

▼みんなの人権110番(全国共通人権相談ダイヤル)
http://www.moj.go.jp/JINKEN/jinken20.html

 

ドクターが幸せな職場を得るために、転職時のトラブルを回避できるように、メンタルヘルスと転職の関係性をしっかりと認識される事を、切に願っています。

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)

某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

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