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第23回:女性医師の働き方とキャリアについて考える

女性医師の働き方と悩みについて考える

 

■ 記事作成日 2017/11/10 ■ 最終更新日 2017/12/6

 

女性医師の働き方と悩みを現場レベルから考えてみた

女性医師の働き方と悩みを現場レベルから考えてみた

 

元看護師のライター紅花子です。
このコラムでは、私の約10年の看護師経験の中で感じた“医師として活躍するために必要な素質”について考えてみたいと思います。

 

現在の医療現場には、女性医師が増えており、今後も増えてくる可能性が大いに考えられます。
看護師は女性が多い職場ではありますが、医師は現在でも男性の比率が多い分、女性医師の働き方については、看護師よりも考えてほしい部分が多く見られます。

 

今回は、私が出会ってきた女性医師を例にとり、女性医師の働き方について一度考えていきたいと思います。

 

女性医師の現状は

 

まずは、女性医師の現状を見ていきましょう。

 

厚生労働省が行っている統計の中に、「医師・歯科医師・薬剤師の概況」というものがあります。
これによると、平成26年12月31日現在、日本で医療施設に従事する医師数は296,845人、そのうち男性医師は236,350 人で全体の80%、女性が60,495 人で全体の20%となっています。

 

全国平均で考えると、女性医師はおよそ5人に1人が医療施設に勤務していることになります。
また、女性医師の割合は年々増加し、特に29歳以下の若年層では、女性医師の割合はおよそ35%となっています。

 

 

診療科別では、産婦人科や小児科、皮膚科、麻酔科、眼科での就業率が高く、皮膚科では全体の約45%が女性医師であるというデータもあります。

 

また、現在の医学部入学者を見てみると、約3分の1が女性の学生であるとされており、この学生が卒業して医師になることによって、今後は益々女性医師が増加することが考えられます。

 

以下では私が働く中で出会ってきた2人の女性医師の働き方を紹介します。

 

病院で働く女性医師の働き方

 

総合病院で働くA医師。
研修医時代から同じ病院で勤務をし続け、一般職の男性と結婚。妊娠、出産も経験しています。
結婚当初も業務内容にさほど変わりはなく、遅くまで残業をしたり当直もこなしていました。
妊娠後も出産ぎりぎりまで仕事を続け、出産後もすぐに仕事復帰をしています。

 

看護師のように「新婚なんだから早く帰るように」と促してくれる上司もおらず、妊娠中も男性スタッフが多いためフォローの言葉も一切なく、辛い思いをして働き続けました。

 

現在も同病院での勤務を継続しているものの、子の成長や2人目の妊娠、出産を視野に入れて転職を検討しています。

 

「研修医時代からお世話になった病院だからできれば続けたいと思っていた。看護師のように女性のライフワークバランスにもっと柔軟に対応してもらえれば仕事を続けられたかもしれない」

 

と話しています。

 

クリニックで働く女性医師の働き方

 

産婦人科のクリニックで働く未婚のB医師。
クリニックの開業当初から働き、男性医師3名、女性医師はB医師1名、計4名で診療をしています。

 

男性医師はいるものの、皆既婚。ほとんどが女性スタッフのため、出会いはありません。
休日も学会に出なければならず、コミュニティが次第に狭くなっていると感じています。

 

「仕事が終わっても雑務やカルテの処理があるため、結局帰宅時間はかなり遅くなる。同じ年くらいの看護師達が勤務を終えて遊びに行こうとする姿がうらやましい。早く結婚もしたいが、今の仕事量やコミュニティの狭さを考えると、難しいかもしれない」

 

と話しています。

 

女性医師たちの働き方の問題点とは

 

実在する2名の女性医師の現状、意見をまとめました。
女性医師たちが共通して話している言葉は、意外にも「看護師がうらやましい」ということです。
これはいったいどういうことなのでしょうか。

 

看護師の就業者数を見てみると平成27年のデータでは、総数が1,634,119人。そのうち男性看護師の人数は73,968人であり、女性看護師が圧倒的に多いことが見て取れます。
医師とは男女比が逆転していることは、みなさんもご存知の通りかと思います。

 

 

そのためか、看護師の世界では、女性スタッフに対する職場環境の管理が徹底しています。
特にここ数年、「ライフワークバランス」に対する環境整備が進み、常に看護師を募集しているような医療施設では、「働きやすい環境」を宣伝文句として使っているところが増えています。

 

日本医師会と日本看護協会、それぞれの女性スタッフに対する策を見てみると、日本医師会では出産前後と育児中に係る対策がメインである一方、看護協会では勤務時間や賃金、研修会や指導方法など、労働環境に関する細やかな対策が講じられています。

 

こうした取り組みにより、看護師は結婚、妊娠、出産をした女性だけでなく、働く女性全てが働きやすい環境を整えようと、動いていることが分かります。

 

一方、2人の女性医師の意見を聞くと、

 

  • 出産や育児によって離職を余儀なくされている
  • 自分の時間が思うようにとれていない

 

ということが課題となっているようです。
これは、数十年前の看護師にも同じことがいえたのではないでしょうか。
また、平成21年に日本医師会が行った調査の結果と比較すると、女性医師が抱える課題は、まさにA医師やB医師が抱える悩みが、1位と2位を占めています。

 

 

少し古いデータが元になっていますが、厚生労働省によると、女性医師の就業率はM字カーブで推移しています。
女性医師の場合、「医師として就業している割合」は、卒業後すぐの年代では90%代ですが、卒業後11年にあたる概ね36歳ごろに約76%にまで低下します。

 

その後緩やかに回復するも、男性医師が就業率90%以上をキープし続ける中、女性医師は90%を超えることなく経過していきます。

 

そしてこの一旦離職してしまう理由には出産と子育てが大きく関わっており、70%の女性医師が、出産によってキャリアを一旦閉じてしまうという現状があるようです。

 

女性医師たちにも働きやすい環境を

 

厚生労働省は平成20年、女性医師に働きやすい環境を提供することを目標とし、「妊娠・出産・育休中の女性医師が働きやすい職場づくり」という冊子を作成し、全国の医療機関等に対して呼び掛けを行いました。

 

また、各自治体等でもこの「女性医師確保」に向けた対策として「女性医師が働きやすい環境づくりを支援する」という方針を打ち出しているところが、たくさんあります。

 

しかし、実際に現役女性医師の立場からみると、「女性医師が働きやすい職場」への道のりは、まだまだ遠いようです。
これから先、女性医師はさらに増えていくでしょう。

 

女性医師の離職を防ぎ、マンパワーを向上させるためには、看護師と同様、一旦現場を離れても復職しやすい職場づくりが、急務となるのは間違いないと思われますが如何でしょうか?

 

 

参考資料

 

厚生労働省 平成26年(2014)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/ishi/14/dl/gaikyo.pdf

 

日本看護協会 看護統計資料 就業者数  看護師,准看護師(年次別・就業場所別)
https://www.nurse.or.jp/home/statistics/pdf/toukei04.pdf

 

同上  保健師,看護師,准看護師(男性,年次別・就業場所別)〔再掲〕
https://www.nurse.or.jp/home/statistics/pdf/toukei05.pdf

 

日本医師会 女性医師の勤務環境の現況に関する調査報告書
http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20090408_2.pdf

 

この記事をかいた人


紅 花子

正看護師歴10年、IT技術者歴10年という少し変わった経歴をもつ。現在は当研究所所属ライターとして、保健医療福祉分野におけるライティング業を生業としている。この分野であれば、ニュース記事の執筆・疾患啓発・取材・書籍執筆・コンテンツ企画など、とりあえずは何でも受ける。東京都在住の40代、2児の母でもある。好きなマンガは「ブラック・ジャック」。

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