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医大卒後3~6年の転職で大事なのは、年収か?経験か?

■ 記事作成日 2017/11/25 ■ 最終更新日 2017/12/5

 

医学部卒後3~6年は、多くの医師が20代から30代前半でしょう。
まだかけだしの医師の生活にはどのような問題があって、その問題を解決するには、どんな方法があるのでしょうか?

 

卒後3~6年目医師の勤務実態や立場、年収、プライベートなどを踏まえて、医師の転職について考えてみました。

 

卒後3~6年の仕事とプライベートの実態は?

 

医学部を卒業して2年間の初期臨床研修を終えて、専門医取得のための研修を開始する、卒後3~6年目。
まだ若手で、医師として伸び盛りの時期ですが、その生活においてはどのような特徴があるのでしょうか。

 

特徴1:卒後3~6年の医師は仕事に忙殺されている

 

卒後3~6年は、勤務医として活躍していると思います。

 

厚労省研究班の2016年の調査では、20代の勤務医の労働時間は、外科系で週55時間、内科系で50時間という結果が得られました。
さらに、外科系では16時間、内科系では12時間の当直・待機時間が上乗せされているという結果でした。

 

週5日で、1日10~11時間勤務ですから、毎日2~3時間の超過勤務ということです。
さらに週1回当直か待機があるということになります。

 

毎日2~3時間の超過勤務ということは、当直・待機以外で月に40~60時間の超過勤務をしていることになります。
サラリーマンであれば、健康リスク要注意の範囲に入っていて、労働衛生的にチェックが入り始めます。

 

また、これはきちんと申請されている平均値ですので、実際のところもっと働いている人の方が多いことでしょう。
朝もたとえ就業時間が9時であっても、実際には7時半ごろには出勤していることも多いでしょうし、バイト先を含めれば週2-3回の当直がある場合もあります。
月80~100時間の超過勤務者も実際には大勢いることでしょう。
これは、労働衛生的には、長時間労働による脳・心血管系疾患のリスク対象者として健康チェックが必要なレベルです。

 

日々の業務のほかに、学会発表など学術面の研鑽も重なってきます。
ちょうど興味深い症例に巡り合い、学会で発表する動機・機会が十分にある時期だと思います。
悲しいことにそうした活動に残業代はつかないことがほとんどですが、実際はそれらの準備でさらに仕事時間は長いということになります。

 

この年代は、経験を積む機会にはいくらでも恵まれていますが、体力的にはかなりタフでないと持たないと推察されます。
これが、通常の卒後3~6年の勤務実態だと思います。

 

特徴2:卒後3〜6年の医師はプライベートがほとんどない

 

卒後3〜6年の医師は、毎日朝早くから、夜遅くまで働き、週末も不安定な受け持ち患者さんの診察に行ったり、当直バイトをしたりしているわけです。
プライベートに時間を割くのはとても難しいのです。

 

毎日24時間365日、食事と睡眠以外は、勉強や研究も含め働いているような状態ですから、プライベート時間はほとんどありません。
なので、異性と出会う機会もなければ、お付き合いをする暇もありません。世間では、20代は最も異性との交際が盛んな時期なのに、仕事に忙殺されて、異性との交際を楽しむことはできないのです。

 

さらに、結婚に関して言えば、異性と付き合う時間がないことに加えて、収入が満足でないために結婚できないということもあるでしょう。

 

平均年収は800-1200万円程度ではありますが、700万円以下にとどまる人も少なからずいます。
医師が結婚式を挙げるときは500万円以上出費を要することもざらにあり、容易には結婚できません。

 

特に、医師の配偶者になって悠々暮らしたいと思っているような人とはこの時期には結婚できないでしょう。
卒後3-6年目では、医師といえどもかなり節約しなければ1人では家計を維持できない給与レベルだからです。

 

結婚はおろか、人によっては異性とのお付き合いさえもできない期間になっていることでしょう。
実際、学生結婚・卒業時・初期臨床研修直後に結婚しない場合、気付けば30代独身、という医師は多数います。

 

特徴3:激務の割に報酬が少ない

 

先ほど述べた勤務実態からすると、実際の卒後3〜6年の医師は、大変長い時間拘束されていることになります。
また、多くが急性期病院で勤務しているため、拘束されている間、緊張が強いられる場面が少なくありません。
患者や家族への対応に追われる時もあります。端的に言えば、毎日が激務です。

 

では、そうした激務が報酬面でむくわれているかと言えば、確かに、同じ年齢のサラリーマンと比べれば、高給であることは事実です。
勤務医は卒後5年目にもなれば多くは年収1000万円に達します。
同年代の平均の倍以上の給与を得ているわけです。

 

しかしながら、高校の同期で東大や早慶に入り、商社や銀行で働いている友人も同じくらいの給料をもらっており、さらに土日も満足に休めないとなれば、毎日の激務に見合った報酬とはいいがたく、高給取りの医師のイメージとはかけ離れているとの思いが強くなるわけです。

 

特に、大学の医局員の場合、アルバイトなしでは生活が成り立ちません。
医師のアルバイトは、かなり高給な部類に入るのですが、それでも、アルバイト先への移動時間、拘束時間、慣れない施設での診療など、ストレスフルな状況に見合う報酬なのかは、難しいところです。
あまり患者さんが押し寄せない、寝当直のアルバイト先が争奪戦になるのは無理からぬところです。

 

中核病院以外は、医師が足りずに困っているため、アルバイト先はいくらでもあるのですが、ここでも大変な思いをする割には、莫大な報酬ではない点で、不満は残ります。

 

特徴4:立場が保証されていない

 

市中病院で臨床研修を行い、そのまま就職する医師もいるとはいえ、まだ大学病院で研修して医局に所属する医師も多いと思います。
大学の医局に所属して大学病院で働く場合、卒後3-6年目では社会的立場が保証されていないという問題点があります。

 

大学の医局の場合、助教という正式な役職に就くまでは、「医員」などと呼ばれる立場でいわば1年毎更新の契約社員のような雇用形態になります。
修士相当の学歴と医師免許を持ち、社会人として3年目以降という立場でも、大学によっては月給ではなく、日給いくら、ボーナス無し、といった雇用がまかり通っており、まだ半人前の「一兵卒」として、滅私奉公することになります。

 

医局の人事によって、勤務先も6か月~3年でころころ変わりますし、辺鄙な場所の関連病院へ派遣されるリスクもあります。

 

特徴5:十分に経験が積むことができているか不安

 

大学の医局にいる場合、大学病院特有の悩みが存在します。
それは、特殊な症例の経験が多かったり、そもそも同僚の医局員が多いために、1人あたりが担当する症例の絶対数が少なかったりする点です。

 

20代はまだまだ、経験が浅いことを自覚しています。
この期間に症例の経験を詰め込んでおかなければならないという焦りが生まれます。
大学にいる場合は、必ずしも自分が希望するような多くの症例経験が積めないかもしれないのです。

 

卒後3~6年の医師がとるべき、不満・問題を解消するための行動とは?

 

1.修行期間だと割り切る

 

卒後3~6年目は、たくさんの症例を診て、経験を積むための期間だと割り切ることが一般的です。
卒後5~6年では、ある程度1人でもできることは増えてくるものの、まだ一人前にはなっていないことを自覚していることでしょう。

 

医師としてはまだまだと考えて、もう少しの間、激務であっても高い報酬を要求しないでひたすら研鑽を積むという覚悟を決めるというのも1つの方法です。
経験を積んで、医師としての魅力が上がれば、いずれ常勤採用になるでしょうし、そうすれば報酬という結果はおのずとついてきます。

 

2.大きく方向転換をする

 

大きく方向転換ができるのも若いうちだけです。

 

安定した立場、給与レベルで、十分な経験を積むというための転職は勧められます。
臨床研修では希望通りにいかなかった場合や、医局に入って後悔している場合に、条件の合う病院を探して転職するのもよいでしょう。

 

卒後3~6年で、大きな方向転換を伴う転職のメリットとして、転職先での仕事やスキルアップの機会を逃すこと、人間関係の不確実性などのリスクが伴いますが、年収アップのチャンスが大きいことが挙げられます。

 

ある医師紹介会社の調査では、30代で転職したときに、もっとも多い年収アップ率は1.3倍以上で、約3割を占めていました。
20代はもっとベースの年収が低いため、いい転職先が見つかれば、大幅な年収アップが期待できます。

 

つまり、20代後半で、自分の理想と考える就職先が見つかれば、早々に大学の医局を辞め、立場的にも安定し、1.3倍以上の収入が高い確率で狙えるというわけです。
20代後半で年収1500万に到達するのも夢ではありません。

 

しかし、卒後3~6年では年収だけで勤務先を決めるのはおすすめしません。
大事なのは、自分が納得できる経験を積める環境かどうかです。
自分を高められる環境を探すという観点で選んでも、収入は後からついてきます。
意外と難しいのがこの「スキルアップが可能かどうかを見極める」という点です。

 

年収は数字で表せますので、客観的にわかります。
細かい福利厚生の違いはあっても、病院の福利厚生はどれも大して手厚くは無いので、そう大差はありません。
そうした待遇面での条件とは異なり、どれくらいのスキルアップにつながるか、というのはなかなか若手医師自身が正確に見定めることが難しいのです。

 

そういった意味では、この年代の医師にとっては、転職コンサルタントに相談するメリットがあります。
大して医師のキャリアに詳しくないコンサルタントもいることが問題ですが、まず数人の担当者と会ってみれば、有用な情報を提供してくれるコンサルタントに巡り合えるはずです。
数々の転職を仲介しているコンサルタントをうまく活用すれば、そうしたキャリア面での不安も払拭することが可能です。


まとめ

 

今回は卒後3~6年の転職についてまとめました。
この時期は、まだ一人前になるための修行期間であることを意識する必要があります。
自分の納得がいく臨床経験が積める環境かどうかを一番重視しましょう。

 

医局人事を離れて、高給とスキルアップを両方実現するためには、事前の綿密な調査が不可欠です。
きちんと調べて条件のよい就職先に巡り合うことができれば、きちんとスキルアップしつつも、元々の年収がそれほど高くない分、大幅な年収アップも夢ではありません。

 

 

この記事を書いた人


庄司 幸平(Dr.K)

北関東在住の勤務医師(30代男性)。常勤勤務先に加えて定期的にアルバイト(スポット、定期様々)を数多くこなしてきましたので、勤務医の本音コラムに加えて、私の体験から見たおすすめアルバイト等をご紹介、執筆しております。

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医学部卒後3~6年目の医師転職で気を付けること =連載コラム「勤務医はつらいよ」


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