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医療×IT・ものづくり

■ 記事作成日 2018/2/17 ■ 最終更新日 2018/2/17

 

元看護師のライター、紅花子です。

 

医療とものづくり+ITを絡めたこのコラム。
10回目の今回は少し分野を絞りますが、手術等で使用する、いわゆる「鋼製小物」についてのお話しです。

 

産業技術の発展とともに開発されてきた「鋼製小物」

 

医師のみなさんなら一度は手にしたことがあるであろう、「鋼製小物」と呼ばれる医療機器。
この代表格といえるものは何でしょうか。

 

例えば手術室看護師なら、最初に覚えるのが「ペアンとコッヘル」かもしれません。

 

ペアンの開発者であるDr.ペアンと、コッヘルの開発者であるDr.コッヘルは、短い期間ではありますが、師弟関係にあったといわれています。

 

これらの鋼製小物が誕生したのは、1860年代~1900年頃のことです。
年代的にはペアンが先ですが、Dr.ペアンが開発したペアン鉗子を、30年ほど後にDr.コッヘルが改良を加え、コッヘルが誕生したことになります。

 

いずれも「動脈からの出血をしっかりと止める」という目的で、開発されてと言われています。
Dr.コッヘルは、甲状腺手術で世界的な名医となり、後にノーベル賞を受賞しています。

 

実は、Dr.コッヘルの師匠はもう一人、有名な医師がいます。
世界初の胃切除に成功したDr.ビルロートです。

 

また、Dr.コッヘルの同胞(時期は少しずれますが)には、ミクリッツ鉗子を開発といわれているDr.ミクリッツがいます。

 

医療×IT・ものづくり

 

Dr.コッヘルの生きた時代は、現在にも残るさまざまな術式や鋼製小物が、多く開発された時期でもあったのです。

 

この頃世界では、各国で産業革命が起こり、金属の部材供給が拡大し、金属加工技術などが飛躍的に向上しました。

 

これらの「鋼製小物」が日本に入ってきたのは、明治以降だといわれていますが、日本にも「金属を手作業で加工する職人」は、古くから存在していました。
その代表格が刀鍛冶でしょうか。

 

実際に、世界で初めて全身麻酔による手術を行ったとされる花岡青洲は、自身が考案した特注の鋼製小物を、使用していたとされています。

 

その後、昭和初期~戦後くらいの間に発行された医療機器カタログには、すでに現在のものとほぼ形状が変わらない「ペアンとコッヘル」が掲載されています。
その価格は、1本あたり2円前後。今では考えられない価格です。

 

製造原価と販売価格とのせめぎ合い?

 

では、実際に「新しい鋼製小物」の開発には、どのような工程が考えられるでしょうか。

 

例えば、医師が「こんなの欲しい」と思いついてから、上市するまでの過程を考えてみます。
経済産業省の資料によると、このような流れが想定されるようです。

 

医療×IT・ものづくり

 

すでに何らかの「医療機器開発」に関わった医師なら経験があるかもしれませんが、この流れの中で一番苦労するのは、もしかするとSTEP 2 かもしれません。
「思いついたのは良いけど、作ってくれるところが見つからない」、これが医療機器開発で最初にぶつかる壁なのではないでしょうか。

 

先ほどのペアンやコッヘルの例で考えてみます。

 

現在販売されているペアンやコッヘルは、1本あたり2,000円~5,000円程度です。
仮にこれらを改良して新しい鋼製小物を開発するとしたらどうでしょう。
定価が1本あたり5,000円だったとすると、それらを製造する職人さんの手に渡るのは、わずか1,000円前後まで下がってしまいます。

 

これでは、職人さん1人あたり1時間もかけずに製造しなくてはならなくなります。

 

もちろん、試作費は別費用になるのですが、最終的に量産されるようになったとき、この金額で「新型ペアン」を製造してくれる職人さんは、日本にはいないでしょう。


まとめ - 第4次産業革命で生まれ変わるのか

 

今現在、世界には「第4次産業革命」の波が起こっています。IoTによる革命の方が、耳慣れているかもしれません。

 

IoTとはInternet of Things、モノのインターネットですから、いわゆる「鋼製小物」とは、縁遠い技術革命ではあります。

 

鋼製小物にタグやレーザーマーキングを施して、モノの所在管理や、モノの使用回数カウント、修理履歴等を管理するのはもちろん広義のIoTですが、鋼製小物の形状を変えるだけならば、非常にアナログな世界ですから、IoT革命とは程遠いものと捉えられるでしょう。

 

しかし、ものづくり業界の変化は、それだけではありません。数十年前と同じ価格を維持しつつ、同じ材料、同じ工法で開発を続けるのは、困難な部分がたくさんあります。

 

材料費の高騰、職人技の継承問題、海外製の安価な製品の輸入拡大、などなど……。

 

工作機械で製造できるようなものであれば、ある程度は価格を抑えることが出来ますが、同じ鋼製小物でも「剪刀」になってしまうと、医療用の剪刀を製造できるものづくり企業は、本当に限られてしまうのです。

 

マイクロ剪刀のようなモノであれば、日本で数社(数人)くらいしか、製造ができる工場(職人)は無いのだそうです。

 

そこで試作や製造の過程で考えるべきなのが、材料の変更や、工法の変更です。材料や工法を変更すると、医療機器としての承認を取りなおす必要がありますので、上市となるまでの道のりは長くなるかもしれません。

 

しかし、新しい合金の開発、新しい工作機械の開発は、驚くほどのスピードで進んでいます。
こういった「新しいモノ・コト」を取り入れていくことで、今までには無い全く新しい「鋼製小物」が、誕生するかもしれません。

 

 

この記事をかいた人


紅 花子

正看護師歴10年、IT技術者歴10年という少し変わった経歴をもつ。現在は当研究所所属ライターとして、保健医療福祉分野におけるライティング業を生業としている。この分野であれば、ニュース記事の執筆・疾患啓発・取材・書籍執筆・コンテンツ企画など、とりあえずは何でも受ける。東京都在住の40代、2児の母でもある。好きなマンガは「ブラック・ジャック」。

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