皮膚科・美容皮膚科の医師数は多め
皮膚科・美容皮膚科は非常に都市重視的な事業展開をしています。従って、転職先も東京都下やある程度の規模がある地方都市に集中する傾向があるため、地方でゆっくり働きたいというニーズにはあまりむきません。
逆に、都会でバリバリ働いたり、スタイリッシュ(特に美容皮膚科)なライフスタイルと年収向上を狙うならば、転職活動は他の診療科目として有利に運ぶことができますが、医師の数が比較的多めなのが少々気になります。
そのため、条件のよい求人はすぐに埋まってしまう傾向があります。
皮膚科医としての勤務特徴
一般病院に皮膚科医として勤務する場合、外来勤務jが基本になりますが、入院施設がある職場では(アトピー性皮膚炎など)重症の入院患者の治療に当たる場合もあるでしょう。しかしながら当直は稀であるのは言うまでもありません。就労環境は比較的楽な部類に入ります。褥瘡管理に対する考え方や経験はおそらく面接で問われます。
都市型のクリニックなどは規模た大変小さい事が珍しくないため、人間関係に躓くとすぐに再度の転職を強いられる可能性があるので注意です。規模が大きい一般病院のほうが、人間関係に関してはドライに徹して日々を過ごすことも可能です。
また、子供や老人ではなく、若い年齢層の女性をターゲットとして美容皮膚科クリニックの場合、自費診療(ヒアルロン酸、ボトックス、ヤグ、アレキサンドライト、CO2、ルビー、フラクセルを含むレーザー治療、ピーリング)や化粧品の開発や販売に業務上携わらなくてならないケースも多いです。疾患治療中心にキャリアを積んできた医師の場合、どうしてもこういった「販売活動」に苦手意識(もっといえば嫌悪感)を持っている方も多いようです。就業前に、こういった販売行為への関与具合を十分調査する必要があるでしょう。
また、美容皮膚科は即経験を求める傾向がかなり強いです。皮膚科医の数が割と多いことと相まって、経験が少ない医師は転職市場では不利といえるでしょう。逆に、方法な経験を持つ医師の需要は天井知らずと言えますので、ご自身の手技術範囲を明確化させておき、面接などの際に自己アピールすることを忘れないで下さい。
ただし「美容」の側面を過剰に押し出してくるクリニックなどは、経験や技術よりも先生ご自身の若さや見た目を、事実上重要視するところは珍しくないという現実も知っておくとよいでしょう。加えて、クリニックは残業もおおく土日祝出勤は避けられません。
要は、転職において就業先が「経験」「若さ」「(患者の目標となるような)美容視点での容貌」など、何を求めているのかを事前リサーチすることがとても重要になる診療科目です。
皮膚科医師の年収相場
皮膚科医師の年収ですが、一般病院勤務よりも美容皮膚科クリニックの方が給与相場は高めです。更にその上をいくのが美容外科となっています。大凡ではありますが、一般病院は週5日勤務で1000万円前後、美容皮膚科クリニックは1000万円~1300万円、美容外科の場合は1400万円~2200万円くらいが年収相場と言えます。
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