年収アップの好条件を誇る医師求人票の見つけ方

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野村龍一

野村龍一

某医師紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

ベストな条件を持つ医師求人票の見つけ方

医師紹介会社が運営する「医師専用求人サイト」や、複数の求人サイト情報を合体させた「キュレーション型医師求人サイト」はすっかり市民権を得ています(そんな当研究所でも、年収2000万円以上の医師求人を各社より集めたキュレーションサイトをテスト運営しております)。

一昔前に比べて多くの医師にとって、条件のよい転職先求人票を探し安くなったことは間違いがないものの、逆に情報が増えすぎてしまって、どの医師紹介会社の求人を選択すれば安全に転職ができるのか?多数ある求人票の中でどれを選べばよいのか?を判断する審美眼が求められるようになってしまいました。

医師紹介会社によっては、メルマガに登録しただけで次々と送られてくる求人情報に加え、表に出すことはしていないと公言される「非公開求人」の存在…医師求人票に関しては、いまや完全に情報過多時代となっています。

となると、いかにして手元にたくさん集まってくる求人票の中から、本当に自分自身にマッチしたものを効率よくスクリーニングできるかどうかが、転職成功ポイントの1つとなってきてもおかしくありません。実際に、求人情報過多の海に溺れてしまい、なんとなく転職活動そのものが面倒くさくなってしまった末に、今現在の職場に、不満を抱えながらずるずると惰性で居座ってしまうことになっている・・・という先生を何名か存じ上げております。

そうならないためにも、怒涛の如く押し寄せてくる多数の求人票の海から、本当に先生に必要な「ベスト求人」だけをピックアップする方法をお教えいたします。

ベストな求人を探すための医師転職手法には下記3種がありますので、それぞれをご説明していきましょう。

  1. 医師が自分自身でベスト求人を探し出す
  2. 医師紹介会社のウェブサイト上からベスト求人を検索する
  3. オーダーメイドで医師ニーズにマッチした求人を創ってもらう

1.医師が自分自身でベスト求人を探し出す

引用:全国自治体病院協議会

医師紹介会社や医師ヘッドハンターなどの外部協力者の力に頼らず、医師が自分自身の力で転職先を探す方法です。この考え方で最も妥当なのが、現在の職場や大学病院ルートなどの「医局」、「知人のコネ」、「紹介」を使った転職方法となるでしょう。

言わずもがなですが、知人からの紹介に頼った転職は、医師にとって最もイージーな転職手法である反面、もしも、新しい職場でトラブルや待遇の不満などがあった場合でも、再度の転職は非常に難しくなるデメリットがあります。そもそも、気が乗らない紹介先だと思ったとしても、気が弱い先生なら就業を断りづらいと感じてしまうかもしれません。これはこれで辛いものがあります。

知人紹介などに頼らない場合は、医師が自分自身で0から求人を探すことになります。

この場合は、医師紹介会社の求人サイトで探す(後述)方法を取らないならば、先生自らが希望する医療機関が求人を出していないか、1つ1つチェックをしていくというという作業が必要になりますので、プライベートの時間をかなり割く形で転職活動をしなければなりません。もちろん、毎日の激務をこなす合間にです。

また、実際に多くの時間をかけて求人を探したからといっても、必ずしも好条件な求人に出会えるとも限らない分けで、転職活動の効率性を考えると、あまり優れた方法とは言えません。

残念ながら、転職の成否を運に頼るしかないという場面が多くありそうです。

1つヒントとなりそうなのは、全国自治体病院協議会(上記画像参照)など、各自治体などで運営している医療法人の地方医師求人サイトでしょうか。当道府県が同様の医師求人サイトを運営しているケースもあり、こういったサイトを利用すれば、医師紹介会社抜きでも、医師自身で転職活動が効率的に進められるでしょう。

しかしながら、転職できる医療機関がどうしても限られてしまうため、「ベスト求人を探し出す」という視点からすると、この方法はすべての先生にお勧めできるというものではありません。

引用:和歌山県の医師求人支援サイト「青洲医師ネット」

2.医師紹介会社のウェブサイト上からベスト求人を検索する

今や国内にある医師紹介会社は200社を超えると言われ、その多くがウェブサイトに医師求人票をフリーで検索できるシステムを持っています。ならば、医師紹介会社のウェブサイト上からフリーで求人検索をした上で、「これは」をと思った求人元医療機関に対して、先生自らが声をかければよいのではないでしょうか?もしくは、ベストな求人を見つけてから、医師紹介会社に登録をして、コンサルタントに仲介を頼むという方法です。

いちいち医師紹介会社に登録をすることに抵抗を感じる場合、前者の方法は妙案に一見見えるのですが…実際のところ、医師紹介会社の求人検索サイトに出ている求人票は、肝心な個所(医療機関名など)がブラインド処理されて隠されていたり、求人票そのものが非公開処理(登録をする医師だけが閲覧できる「非公開求人」扱いになっているケースが多いのが現実です。

従って、結局のところは医師紹介会社サイトにきっちりと登録をした方が、結果的に好条件の求人票を効率よく集めることにはつながります。

しかしながらこの点にも少し問題があり、登録をする医師紹介会社がきちんとした会社で誠実な対応をするところならば問題はないものの、当研究所でも何度も記事にしているとおり、「医師誘因のための偽求人」「おとり求人」を掲載する企業が存在しているのも事実です。こういった悪質な医師紹介会社には登録しないように事前の医師紹介会社リサーチと自己防衛をしなければなりません。

尚、医師紹介会社のサイトから登録をした場合、医師本人には金銭的な負担は一切ありません(医師紹介会社へは医療機関から広告費、および、仲介費用が支払われています)。

3.オーダーメイドで医師ニーズにマッチした求人を創ってもらう

前項で紹介した方法は、医師紹介会社の検索サイトから直接求人を探す方法でした。例えるならば「吊るしの求人を探す方法」です。そのような既存の求人票の中から良いものを選ぶという発想ではなく、そもそも、先生個人の状況と意思に沿った求人内容(就業先、就業条件、休日、給与、オンコール有り無し、オペ数、宿直ありなしなど)をオーダーメードで医療機関と交渉することで獲得してもらう方法です。こちらは例えるならば、求人を作り出すオーダーメードといえるでしょうか。

このような求人のオーダーメードは、医師個人が自分で行うには荷が重いでしょう(それだと1番と同じ作業になってしまいます)。そこで、こういったオーダーメード型の求人クリエーションを得意とする医師紹介会社に、転職サポートを支援する形で遂行します

大まかなプロセスとしては、

  1. 先生の現職場の状況ヒアリング
  2. お望みの転職先状況と条件の確認
  3. 候補先医療機関のリストアップ
  4. 医療機関との条件交渉
  5. 医師への確認と医療機関現場見学
  6. 面接
  7. 就業へ

というステップを踏むことになるでしょう。就業希望先が医療機関でなく、一般企業(産業医)や製薬会社(メディカルドクター)である場合も、ほぼ同様なステップを踏むことになります。

このやり方は「吊るしの求人」から選ぶ方法とは異なり、最初から先生が望む条件にマッチする就業先を探し、それでもギャップがある場合は先方の理事長、事務長などと直接交渉の末、好待遇の就業条件を勝ち取るやり方ですから、一番理想に近い結果が得られやすくなります。今回紹介する3つの方法の中では、もっともベストマッチな好条件求人を得る方法といえるでしょう。

オーダーメード型の求人クリエイションを望む場合、慎重かつ正確に、実力派の医師紹介会社を選ぶべきです。優秀な医師紹介会社ならば、求人票の文字情報だけではわからないような、医療機関の経営実態や、医師・コメディカル・事務員・経営層を含めた人間関係についても、内部事情をスピーディーに収集してくれますので、転職そのものが失敗に終わる確率が小さくなるのです。

「吊るしの求人」を捌くだけの医師紹介会社は、とにかく求人票の文字面だけしか情報を得ないままに、ベルトコンベヤーの如く、登録した先生を「吊るし求人先」に押し込んでいく作業がメインになります。誤解を恐れずに言うならば、誰でもできる仕事です。

それに比べてこちらの手法をとっている医師紹介会社の場合は、プロセスそのものも多いうえに、一つ一つのプロセスをこなすのに非常に熟練した経験値と(医師紹介会社の)組織的バックアップが必要となるため、担当するコンサルタントにはかなり優秀な人物である素養が求められます。従って、医師紹介会社選びに失敗すると、難しい結末が待っている可能性もあるでしょう。

まとめ – 適切な手法を取って、後悔のない転職を

どのような転職方法を採択するかは、最終的に先生それぞれのご意思に託されております。転職活動の失敗はその後のキャリア形成に大きな影響を与えまるので、いずれの方法を選ぶにせよ、後悔のない転職に臨んでいただきたいと思っております。

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