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転職決断の正しい「モノサシ」

医師のための転職決断ツール

 

■ 記事作成日 2015/7/7 ■ 最終更新日 2017/12/6

 

転職するべきか?今の職場に留まるべきか?
転職するならば、どの職場を選ぶべきか?

 

人生は取捨選択の連続ですが、こと就業先の決断は、非常に大きな岐路…人生のメインストリートを決める事に他なりません。

 

私、野村龍一は、医師転職支援コンサルタントとしてたくさんの医師の転職活動をサポートしてきましたが、多くのドクターから寄せられる悩みの一つに、「最終決断の決め手」というポイントがあります。

 

「何を材料にした決断が、正しい道なのでしょうか?」
「どちらの道を選べば、成功しますか?」
「野村先生ならば、どちらの病院を選びますか?」

 

はっきり言います。
転職=人生とは、不確実性を選択していくものです。
どの角度からどの道を選んでも、確実というものはありません。

 

従って、全ての人にとって、最終決断は「賭け」のようなものです。

 

「将来をあらかじめ見据え、点と点を繋ぎ合わせる事などできません。できるのは、後から繋ぎ合わせることだけです。
だから、我々はいまやっていることがいずれ人生のどこかでつながって実を結ぶだろうと信じるしかありません。運命、カルマ…何でも構いません。何にせよ我々は何かを信じないとやっていけないのです。私はこの方法で後悔したことはありません。むしろ、今になって大きな差をもたらしてくれたと思います。」

 

アップルの創始者であるスティーブ・ジョブズは、2005年スタンフォード大学卒業式でのスピーチで、こう述べています。

 

正しい決断とは、後の人生において肯定できる選択です。

 

先が分からないと言っても、リスクとリターンをそれぞれ考えていけば、大雑把な方向性は見えてくるはずです。それは投機のような不確実性への決断ですが、『絶対に成功する道でなければ選択できない』…と言い張るのであれば、人生の選択は一つとしてできません。

 

「決断のモノサシ」は、実は以外に沢山あります。
どのモノサシを選んでも、使い手が正しく利用すれば、道は拓けていくはずです。

 

大切な事は、その「決断のモノサシ」を自らの意思で選択し、清々しい気持ちで最後まで迷う事無く使い切る事です。

 

人は大切な決断の時、「自分の決断を元に後悔はしたくない」という守りの心理が働きがちです。すると…良くないタイミングで他人の言葉の沼に呑みこまれたり、複数の意見を聞き入れてしまったために、気づいた時には幹を失くした枝葉だけの樹になっていたりするものなのです。

 

もしもドクターが、転職の決断に迷ったならば…
まずはあらゆる「決断のモノサシ」を、その迷いに当ててみてください。その中で一番しっくりくるモノサシを選び、他のモノサシはきっぱりと捨ててください。

 

一つの決断に必要なモノサシは、一つだけです。
その一つを選ぶためには大いに迷って構いません。全てのモノサシを試す慎重さは、非常に大切な事とも言えます。

 

しかしながら、実際に決断をする時には、一切の迷いは不要です。邪魔です。ドクターはただ、モノサシに従って判断すればいいのです。ここでの迷いは、完璧でも一点突破でもバランス重視でもない、“歪な選択=良くない結果”に繋がり易いからです。

 

それではここで、「決断のモノサシ」の種類を、考えてみる事にしましょう。


モノサシ1:「ヒラメキ法」

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「ヒラメキ法?…何なんだ?それは?」
文字通り、あなたが突然「!」と思った心の声に従い、アクションを起こす事です。
「そんな不確実な偶然を、大切な転職に当てはめ、信じる訳にはいかない。」と思うなかれ。

 

実際、仕事でも恋愛でも、「あっ、これだ!」…と、ピンと来ることがあるでしょう。点と点が繋がって、腑に落ちたような感覚を、誰しも一度は経験した事があるのではないでしょうか?

 

「心の声に従う」とか、「直感力」「空耳力」などと言われる分野の方法ですが、論理的にそれが正しい言葉にできなくても、「気が乗る」「気が進む」「なんとなくいいんじゃない?」…といった感覚は、実は一番的を得た、最高の答えである場合が多いのです。

 

ヒラメキを、単なる偶然の産物だと思ってはいけません。ヒラメキは、その人の全人生の膨大な経験・知識のデータベースから、脳が一瞬で検索抽出した答えだと言えるのです。「脳」は、世界一の偉大なスーパーコンピューターであっても決して敵わない処理能力を持ち、なおかつ自分自身用にスーパーカスタマイズされた非常に高性能なものなのです。

 

<ヒラメキ法は成功確率が高い>

 

たとえば生涯獲得タイトル数歴代1位となった希代の将棋棋士、羽生善治は、その著書『直感力』の中で、「直感は9割方正しい」と言っています。どんな投機でも、その割合でリターンを得られるものはありませんから、ヒラメキを信じる事が、どんなに分がいい道かわかるかと思います。

 

羽生善治 著 「直感力」

 

 

ヒラメキは、人類が脈々と受け継ぎ、進化させてきた、「生命維持装置」とも言い換えられます。その生命維持装置が「OK」と言っているのだから、きっと、その道は正しいのです。

 

たとえば恋愛や結婚において、「条件はどこも悪くないのに、何だか気が進まない…踏み出せない。」…という相手に会った事はありませんか?そういう方と仮にお付き合いしてみても、長くは続かなかったり、トラブルが頻出してしまうもの。

 

職場選びもそれと同じで、「全ての条件がバッチリなんだけれど、病院の雰囲気や人事担当者の口調になぜか違和感が。」…と思われた求人にはきっと、ドクターと合わない何かが潜んでいる事でしょう。

 

逆に、「給与面ではもっと良い所もあるけれど、なんだか感じのいい病院だな。人事担当者も正直な人だし。」…と思った求人は、人間関係が良好で、働き易い職場である事が多いものです。

 

ヒラメキを生むためには?

 

ヒラメキ法を実践するには、ヒラメキがキラリと出てくる自分でいなければなりません。ヒラメキを受信するには、先ずはリラックス状態である事が重要です。

 

アルベルト・アインシュタインは、こう言っています。

 

「シャワーを浴びている時に限って、最高のアイデアが閃くのは何故なんだろうか?」…と。
「リラックス状態であること。」

 

これは、良いヒラメキ法を導くにあたり、とても大切な事です。心身がボロボロな状態では、ヒラメキが生まれてこないばかりか、悪いヒラメキを引き寄せる事もあります。正常な判断ができなくなるのです。とにかく目の前の「楽」だけが優先されたり、他人の目が気になってしまったり、最悪の場合、騙されたり悪事の片棒を担ぐ羽目に陥るケースも。

 

激務が続いて疲労困憊している状態ならば、必ず一度ゆっくり眠り、落ち着きを取り戻しましょう。

 

ヒラメキの精度を上げるには?

 

また、ヒラメキの精度=質を上げるには、普段からの訓練も必要です。そのためには…

 

「多くの経験を積むこと。」
「常にアウトプットをすること。」
「五感に刺激を与えること。」
「自然と触れ合うこと。」
「何も考えない時間をもつこと。」

 

…などの意識と実行が、有効的だと考えられています。

 

ヒラメキは、ヒラメキを導きだすための膨大な背景=脳内ナレッジベースがなければ生まれませんし、その質量が高まれば高まるほど、自ずと精度も高くなるものです。

 

偉人と呼ばれる人たちは、研究者であれ、事業家であれ、芸術家であれ、皆、このヒラメキ力を利用して取捨選択をしてきました。

 

彼らの多くは、「心の声に従う事」の重要性を多くのシーンで語っています。それは、何事にも囚われず、自己肯定でき、良い将来を創っていくマスターピースとなるそうです。彼らは、とてつもない努力や判断を積み重ねて来た訳ですから、ヒラメキの精度が充分に高くなっていたのでしょう。

 

ヒラメキ法の利用は、あくまでナチュラルなものです

 

ヒラメキ法は、閃いた人にしか使えないモノサシです。ヒラメキが生まれて来なければ、「ヒラメキを炙り出す」まで時間を費やさなくてはならない訳ではありません。閃かないのであれば、別のモノサシを使うのが正解です。ヒラメキとは、あくまで自然に、当り前のように、しっくりと馴染む様子で出てくるものなのですから。


モノサシ2:「チェックリスト法」

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「チェックリスト法」とは、その名の通り、チェックリストによる選択方法です。やるべき事や大切な事などを予めリストアップし、適合しているかどうかをチェックしていくものです。

 

「なんだ、そんな簡単な事か?」…と、侮るなかれ。
「そんな事なら、いつも頭でやっているよ。」…と、驕るなかれ。

 

誰しも幾度となく利用した事があるであろう、チェックリストですが、正しく利用をすれば、ミスを極限まで減らしできたり、極限まで高い精度で最高の決断を下す事に役立つ手法なのです。

 

医師でありジャーナリストであるアトゥール・ガワンデ(米国ブリガム・アンド・ウイメンズ病院内分泌外科・ハーバード大学医科大学院及び公衆衛生大学院准教授)は、その著書『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』の中でこう述べています。

 

「チェックリストは、重要な局面で“ベストな決断”を下す方法。」
「チェックリストの作成こそが、リスクヘッジの特効薬だ。」…と。

 

この著者は、米国「TIME」誌の「世界で最も影響力ある100人」に選出されたり、ホワイトハウスの上級アドバイザーを務めたほか、世界保健機構による「安全な手術が命を救う」チェックリスト実践マニュアルの作成を主導した人物です。

 

医業に携わる人が、医業の経験から導き出された最高の方法が「チェックリスト」だと言っている背景は、転職を考えるドクターたちにも、耳を傾けやすい選択法ではないでしょうか?

 

アトゥール・ガワンデ著『アナタはなぜチェックリストを使わないのか?』

 

 

チェックリストの本質はチェック項目作成にあり

 

チェックリストが充分に機能するためには、チェック項目が良質で正しいものでなくてはなりません。チェックリストの本質は、チェックをする事そのものよりも、チェックリスト作成時にあると言えるでしょう。

 

チェックリストを充分なものにするには、ドクターが自分の夢や目標、価値観を洗い出し、アウトプットするという作業が伴います。進むべき方向、人生で大切にしている事などは、人それぞれ異なるため、その詳細項目は千差万別となるでしょう。

 

しかし、押さえておくべきポイント・指標は、概ね万人に共通します。ここでは、転職時のチェック項目に必要な、4指標を見てみる事にしましょう。

 

1:自身の人材価値にどう影響するか?

 

その職場で自分のキャリアはどう形成されるか?将来的によりよい評価を得られるか?例えば…自分が取得したい専門医を良い環境で取得できるとか、特定分野の手術件数を積めるとか、尊敬すべき偉大な医師の下で働ける…などの要素です。

 

2:よりよい雇用条件・勤務条件が見込まれるか?

 

その職場で経済的に潤うか?休日がしっかり取れるか?当直やオンコールなどの必要性はどうか?通勤しやすい場所か?福利厚生はどうか?…などの要素です。

 

3:自分の価値観に合っているか?

 

その職場の方針は、自分のポリシーに合っているか?例えば…効率の良い医療で多くの人を診察・治療しようとしている病院と、一人一人とじっくり向き合う事に重きを置く病院では、全く異なる職場環境になるはずです。「その職場での勤務が、自らが誇れるものかどうか?」…とも言い換えられます。

 

4:働くための組織環境は良いか?

 

スタッフのコミュニケーションは良くとれているか?何か起こった時に問題解決ができる機関や窓口があるか?ワンマン経営ではないか?発言の機会を得る事ができるか?…などの要素です。平たく言うと、「自身が公平な評価を受けられる組織かどうか?」という事に繋がります。

 

これらの4方向全てを鑑み、4方向性別に、挙げられるだけのチェック項目を挙げてみて下さい。項目を整理するのは、心の奥底の声を、洗いざらい全てアウトプットしてからで結構です。

 

チェック項目が出揃ったら、重複項目を削ったり、分類を調整したり、端的に文章を整えるなどの整理をして下さい。
その時、チェックが入っていれば「良い事」を表すというルールを必ず守って最終文章化して下さい。(ドクターに限ってそんなミスを犯す人は少ないとは思いますが、良し悪しの指標がバラバラなチェックリストを前に、間違った値で決断をしようとする人も、少なからずいるものです。)

 

チェック結果はバランスシート

 

チェックリストが完成したら、さっそくそれを利用して下さい。あくまで正直に、できれば直感で、あまり時間をかけずに一問一問に向き合います。

 

チェックリストの結果は、レーダーチャートのようなバランスシートとなります。その職場の総合点数と、項目別の点数が顕かになり、今の職場と新しい職場候補を比べてみたり、複数の求人票や内定獲得箇所を比べてみる事に有用です。

 

「チェックリスト法」を用いる決断の長所は…
・多角的な視点でもれなく確認ができる。
・主観でチェックしながら、客観評価ができる。
・バランス感覚に優れた評価ができる。
…などが挙げられます。

 

「チェックリスト法」…この決断方法は、ヒラメキを生む事も、本人の強い意思や優先順位も必要ありませんので、最も万人に採用しやすいものだと言えるでしょう。


モノサシ3:「ランキング法」

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「ランキング法」とは、いわば取捨選択の優先順位を決めていく方法です。ランキング法の最たるものに「一点突破法」というものもあります。

 

「とにかく稼ぎたい」
「出来るだけ早く、特定の専門医の認定を受けたい」
「通勤が楽な所がいい」
「土日は確実に休みたい」
「人間関係が良好な職場で働きたい」

 

…などなど、ドクター自身のニーズがはっきりしている場合に使うべき決断方法です。

 

夢や目標が顕在化している人には非常に向いている手法ですが、確固たる意思がない状況では、満足いく結果は得られにくくなります。ランキング法での決断に不安を覚える時は、ドクター自身の方向性が定まっていない時だと言い換えられます。

 

優先順位をつけてニーズを顕在化する

 

職場環境に求める項目に優先順位をつけるために、自分が譲れない項目を、1位から順に書き出していって下さい。職場環境の条件を成文化し、客観的に眺める事で、ドクター自身が求める物が何なのか、はっきりと理解する事ができるでしょう。

 

若年層ならば、「キャリアアップ」が譲れないポイントかもしれません。家のローンや子供の教育を抱えている中年層なら、「とにかく稼げる所」と言うかもしれません。現職の労働環境が劣悪で激務に耐えられない方なら、「休暇が多い」というポイントかもしれません。

 

「何かを得るためには、何かを捨てないといけない」…という考えもあるように、あれもこれも叶えようと考えていたら、本当に大切な何かを見落としてしまう場合もあります。あれもこれも叶ったとしても、どれもこれもが低レベルの水準だったというのはよくある話です。

 

叶えるべき項目にランキングをつけ、上から何個満たされたらOKとするのか?…を、あくまで優先順位順に確認していくものです。つまり、ランキング2位以下の条件は全て叶えられても、ランキング1位が叶わない職場には入職すべきではないという事になります。

 

ランキング何位まで満たされたらOKか?…という事は、ドクター自身の未来予想図がどれだけ具象化されているかがポイントになるでしょう。

 

「お金が必要で、とにかく稼ぎたい」という目標が明確にあるならば、その一点突破で、できるだけ自分を高く買ってくれる職場を見つければ良いのです。

 

「年収の現状維持は最重要で必須だけれど、年収アップよりは、休日増を優先させたい」という真実がわかれば…

 

1:年収現状維持
2:休日増
3:年収アップ

 

…というようなランキングを照会する事で、より目的に適合する職場を探す事ができるでしょう。

 

特に一点突破法は、成果を得やすい

 

先にも述べた通り、ランキング法の中の一つである「一点突破法」は、この手法の最たるものであり、最も成果を得やすい決断のモノサシです。ナンバー1の要素以外、全て無視。全ての力を一点に集中する事で、多項目で評価をすると充分でない事でもモノともせずに、本当に大切なものを際立たせる事ができます。

 

最近何かと調子が良いテレビ東京のプロデューサー、濱谷晃一氏は、その著書『テレ東的、一点突破の発想術』にて、一点突破法とは「アイディア一発・成り上がりメソッド!」であると語っています。

 

どんなに制約が多くとも、自身に具体的な売り込みポイントがなくても、優先順位第1位だけに絞って事を進めるならば、必ずや突破口は見つかるでしょうし、自分を評価してくれる職場が見つかるでしょう。

 

濱谷晃一 著『テレ東的、一点突破の発想術』

 


モノサシ4:「他力本願法」

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“他力本願”と言えば聞こえが悪いかもしれませんが、自分自身よりも他者の方が、より冷静に客観的に判断できるケースもよくある話です。

 

他力本願法とは、「よき相談相手を持つ」と言い換える事もできます。転職先を最終的に決断し、入職するのはドクター自身だという事は言うまでもありません。しかし、そのプロセスを、一切合財一人で引き受けるのは荷が重いというものです。

 

転職するか否か?どこに転職するべきか?…自分が最終決断をする前に、医療業界とドクター自身の性格や環境を熟知している人に、予め仮説を立ててもらい、結論を導いてもらう手法です。

 

もしもドクターに信用できる同業の友人や先輩がいるならば、よき相談相手になってくれるはずです。但し、現職で同じ病院に勤めている方や、同じ医局出身の方への相談は、是が非でも避けた方が良いでしょう。転職を検討しているという旨、転職するという旨は、次の職場が完全に決まるまで、ステークホルダーに認知されるべき事ではありません。

 

転職をする旨が知られたら、強引な引き留め工作に遭う可能性も高いですし、悪い噂を流される事もあるでしょう。何らかの職務規定違反などを擦り付けられ、不利益を被る最悪の事態もあり得るからです。

 

「じゃあ、一体誰に相談すれば良いのか?学生時代の友人なんて揃いも揃って同じ医局出身だし、趣味の友人や幼馴染は、医療業界の事なんて、何も知らないよ。」…なんて声が聞こえて来そうです。

 

ズバリ、こんな時に相談すべき、ベストパートナーは、優良転職エージェントの優秀なコンサルタントでしょう。

 

彼らは、ドクターのキャリアやプライベートにおける環境を充分にヒアリングし、現在の医療業界に照会して、より良い方向性を定めてくれます。

 

あれこれ自分で考えて悩んだ結果、何かと散らかってしまい、あまり良くない結論に至ってしまうなら、予めコンサルタントに「結論」を出してもらうのです。そして、その結論に至ったプロセスや、結論がもたらす未来予想図を細かく教えてもらいましょう。

 

もちろん、その「結論」を受け入れるかどうかの最終決断は、ドクター自身がしなければなりません。しかし、その答えは、「YES」か「NO」だけで良いのです。

 

HRのプロフェッショナルが、複数の候補ではなく、「結論」として出した答えには、大きな説得力があるものです。

 

「決めるのはご本人ですから、私は何とも…」
「A病院もB病院も一長一短ですから…」
「うーん…難しいですね~」

 

…なんて言うコンサルタントを信用してはいけません。最終結論をドクター本人が出すのは当たり前ですが、机上論においてプロの結論を出せないエージェントは、その案件に本気で取り組んでいないか、充分なスキルがないと見なして良いでしょう。

 

「他力本願法」は、その他力の主が、信用が置ける相手かどうか?スキルが高い相手かどうか?…というポイントが最重要項目。…この決断法採用の決め手になります。

 

残念ながら、全てのエージェントとコンサルタントが、優良で優秀だという訳ではありません。

 

私、医師転職支援コンサルタントが、日頃から口を酸っぱくして繰り返している事があります。それは、「転職の成功は、転職エージェント選択時に決まっていると言っても過言ではない」という事です。

 

もしもドクターが「他力本願法」を選ぶなら…
「医療業界に詳しく利害関係が絡まない信用できる人」
「優良エージェントの優秀コンサルタント」

 

…この何れかを相談相手にすると良いでしょう。


モノサシを決めたら、迷わない事!

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いかがでしたか?
医師転職の正しい決め手は、どんな決断のモノサシで計るか?…に尽きるという事が、分かっていただけましたか?

 

1:「ヒラメキ法」
結果論として、ヒラメキが生まれ出て来た人に適合する手法です。成功確率は最も高いと考えられますが、だからと言って、絞り出したり、炙り出した様なものはヒラメキではない事を認識しておきましょう。

 

2:「チェックリスト法」
主観的な判断で客観的なチェックができる手法です。最もバランスの良い結果が得られ、最も万人に通ずる手法です。

 

3:「ランキング法」
夢や目標を明快に持っている方や、自身の売り込みに自信がない方などに向いている手法です。特定の項目において成果を得られ易く、結果的に満足が得られ易いのが特徴です。

 

4:「他力本願法」
疲労の蓄積や不透明な未来を前に、自身の判断力が鈍っている方や、元来優柔不断な方、不用意な転職を繰り返してしまっている方などに向く手法です。堅実な結果が得られるのが特徴です。

 

どの決断のモノサシを採用しても、必ずローマには辿り着く事ができます。しかし、複数の手法を前に右往左往していると、迷い道に招かれてしまいます。大切な事は、モノサシを決めたら、それを信じ、その指針に従う事だと言えるでしょう。

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)

某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

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