NHK「あさイチ」 H25年6月27日8:15~より
2013年6月27日放送のNHK「あさイチ」では「牛乳が血圧を下げる」をテーマに放送していました。以下は番組内容の要約ですので、番組を見落とした方などはチェックしてみてください。
※画像はNHK「あさイチ」ウェブサイトより https://www.nhk.or.jp/asaichi/
牛乳と血圧の不思議な関係…知っていましたか?
身近な食材が血圧を下げることが分かってきた。今まで意識していなかった飲み物が、実は健康維持管理に大変有効であるのだというのだ。それが、なんと牛乳。6月17日、牛乳が血圧を下げる効果あると公表されたのである。
今回の調査では、メタボリックシンドロームの200人に栄養指導のみを行なったグループと、栄養指導に加えて牛乳を飲んだグループに分けて体調調査を実施した。その結果、牛乳を飲んだグループに血圧低下が見られたのだ。
女子栄養大学栄養学部で教授を務める上西和弘さんによると、
「栄養指導を受けたことで、どちらのグループもいろいろなメタボの関連項目がよくなっているが、牛乳を飲んで、体を動かしている人ほど一番血圧が下がっている」
とのこと。では。どうやって牛乳を飲むことで血圧が下がるのだろうか。
これは、牛乳に含まれるカルシウムに関係がある。血液中に含まれるカルシウムが不足すると、カルシウムを補おうと体のカルシウムが溶け出す。このとき、一部のカルシウムが血管の筋肉に取り込まれて血管の収縮を招き、高血圧を引き起こすことがある。そこで牛乳からカルシウムを取り込むことで、血管の収縮を防ぐことができるのである。
カルシウムとタンパク質分解によるペプチドの働き
もう一つは、牛乳のたんぱく質が分解してできるペプチド。このペプチドにも、血管を拡張させる働きがあると言われているのだ。
さらに牛乳は、メタボの人たちに効果的であることが分かってきている。上西教授によると、
「飲んでいる人たちの方が体重が軽い、体脂肪率が低いというデータある。脂肪を燃焼していくというか、脂肪の分解を促進していくところに牛乳の成分、カルシウムが関与しているだろうというところまでわかっている。」
というのだ。今後、さらに明らかにされることを待つのみである。
このことを受けて、女優の宮崎美子さんも
「いや、牛乳、絶対飲もうってこれ見たら思います。」
と、牛乳の栄養に驚いていた。
素材と一緒に適量の牛乳を摂取する
牛乳は血圧を上げることと新陳代謝を高め、脂肪の燃焼作用があるのではないかといわれている。カルシウムは他からも摂取できるが、牛乳特有のカルシウムは吸収率が高い。牛乳を飲むお腹がゴロゴロするという人がいるが、これは「乳糖不耐性」と呼ばれる。しかしそうした人にもカルシウムを摂取してもらおうと、食べる牛乳カルシウムをすすめている。
料理家で管理栄養士の小山浩子さんは、牛乳を使ったレシピを20年前から研究している。この日教えくれたのは、和食のきんぴらごぼう。牛肉ときんぴらごぼうと炒め、牛乳を入れるのだ。宮崎美子さんも、これには「え~」と驚きを隠せなかった。とても、
さらに牛乳は、メタボの人たちに効果的であることが分かってきている。上西教授によると、
「飲んでいる人たちの方が体重が軽い、体脂肪率が低いというデータある。脂肪を燃焼していくというか、脂肪の分解を促進していくところに牛乳の成分、カルシウムが関与しているだろうというところまでわかっている。」
というのだ。今後、さらに明らかにされることを待つのみである。
このことを受けて、女優の宮崎美子さんも
「いや、牛乳、絶対飲もうってこれ見たら思います。」
と、牛乳の栄養に驚いていた。
牛乳は血圧を上げることと新陳代謝を高め、脂肪の燃焼作用があるのではないかといわれている。カルシウムは他からも摂取できるが、牛乳特有のカルシウムは吸収率が高い。牛乳を飲むお腹がゴロゴロするという人がいるが、これは「乳糖不耐性」と呼ばれる。しかしそうした人にもカルシウムを摂取してもらおうと、食べる牛乳カルシウムをすすめている。
料理家で管理栄養士の小山浩子さんは、牛乳を使ったレシピを20年前から研究している。この日教えくれたのは、和食のきんぴらごぼう。牛肉ときんぴらごぼうと炒め、牛乳を入れるのだ。宮崎美子さんも、これには「え~」と驚きを隠せなかった。とても、きんぴらごぼうに見えないからである。
次に調味料の砂糖としょうゆを入れる。牛乳はグルタミン酸や乳糖が含まれておりうまみや甘味があるので、調味料も少なく済む。問題は、お腹がゴロゴロしないかだ。これについて小山さんは、
「お料理として素材と一緒に食べると、腸での乳糖の吸収がゆっくり、ゆるやかになるのでゴロゴロしにくいんですね。」
と説明する。
12分後に牛乳の水分がなくなり、きんぴらごぼうが出来上がる。しかもミルク臭さはなく、ごぼうの味を失っていないので美味しく食べることができるようなのだ。
小山さんは牛乳を使ったレシピを数多く作り、「乳和食」というジャンルを確立している。しかし牛乳の栄養素は、過熱しても大丈夫なのだろうか。
「牛乳には、熱に弱い栄養素はほとんど含まれていないので、煮たり、だしの代わりに使ってもほとんど栄養素は変わらない。」
と小山さんは教えてくれた。
この他にも、スタジオでそうめんを「ミルクつけつゆ」で食べることとなった。タレントのユージさんは、
「まろやかになって、クリィーミ-な感じで食べやすくなった。」
と感想をコメント。麺つゆの分量も通常より少なく済み、塩分も抑えられるということもあるが、美味しさも問題ないようだ。
しかし牛乳は体に良いからと言っても、大量に飲むのはNG。お勧めとして、1日あたり200~400mlを目安にすると良いようだ。
NHK「あさイチ」2013年6月15日放送「牛乳が血圧を下げる」より引用および要約
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