薬剤師の転職履歴書の上手な書き方

■作成日 2018/2/23 ■更新日 2018/5/9

 

薬剤師は売り手市場だから就職は楽だ、なんて話を良く聞きませんか?
実際に薬剤師国家試験に合格して晴れて薬剤師になることのできた人のうち、ほぼ100%の人が就職しています。
就職先が決まらなくて何社も何社も面接を受け続けるようなことはまずありません。

 

しかし、薬剤師の就職が簡単なのは最初のうちだけ、そう、新卒採用の時だけなのです。転職する場合は新卒時とはまた別の話。しっかりと対策を立てて転職活動に身を入れなければなりません。

 

そこで特に重要になるが履歴書
履歴書の良し悪しで転職が成功するかどうかが大きく左右されます。

 

ここでは、転職に向けた履歴書の書き方のコツをご紹介していきます。


写真の選び方や住所などの書き方

 

履歴書は初対面である面接官に自分のことについてパッと見てすぐに理解してもらうために、とても大切なツールです。

 

履歴書の記入方法には、ある程度統一化されたルールがあるので、それに則って記入していきます。
書く際の大前提として字は丁寧に、間違えたら修正テープなどは使わずに新しい履歴書に書き直し、これだけは何があっても守らなければなりません。

 

1.日付

 

日付を書くときに西暦で20○○年と書くか、元号で平成○○年と書くか迷う方もいるかと思いますが、こちらは決まりはないので好きな方法で書いて大丈夫です。

 

ただし、履歴書内では一括して西暦か元号かを統一する必要があります。
そのため、ここで西暦を選んだ場合は職歴や学歴も西暦で統一して書かなければならないので注意してください。

 

また、日付を書くときにいつの日付を書けばいいのか迷うこともありますが、書き方は履歴書の提出方法によって決められています。

 

郵送する場合

 

履歴書を郵送して送る場合には、履歴書をポストに投函する日付を書きます。

 

直接手渡しで提出する場合

 

面接の際に履歴書を持参する場合は、面接日の日付を書きます。

 

2.写真

 

写真の印象は思っているよりも大切です。
メラビアンの法則と言って、人は他人の第一印象を視覚情報で55%、聴覚情報で38%、言語情報で7%判断しています。
つまり人の印象の半分以上は見た目で決まってしまうのです。

 

そのため、履歴書に貼る写真によって面接官に与えるあなたの印象が大きく変わります。そうと分かれば写真もしっかり準備するに越したことはありません。

 

古すぎる写真は使わない

 

写真は3ヶ月以内に撮影したものを用います。
これ以上前のものだと印象が変わってしまうことがあるためです。

 

サイズは縦4センチ×横3センチで撮り、写真の裏にはボールペンなどで名前を記入しましょう。名前を書いておけば万が一剥がれ落ちてしまっての誰の写真なのかをすぐに判別することができます。

 

背景の色は青・白・グレー

 

どの色でも良いのですが青もしくはグレーがおすすめです。
被写体の表情がはっきり写りやすいからというのが大きな理由です。

 

白でも悪くないのですが、青やグレーと比べると背景が明るくなりすぎてしまうことがあります。

 

スピード写真でもいい?

 

写真館で撮ったものでもスピード写真のものでも、どちらでもOKというのが答えです。しかし、やはり写真館で撮ってもらったものがベストとなります。

 

プロに撮ってもらうことで表情も柔らかくなり、顔の傾きや顔に髪がかかって隠れてないかなど細かくチェックしてくれます。

 

服装

 

服装は必ずスーツを着て撮影します。
もちろんシャツの上にはジャケットが必須です。
ジャケットがあるか無いかで写真のイメージが大きく変わります。

 

3.住所・電話番号

 

住所を書くときは勿論、都道府県名からアパートやマンション部屋番号まですべて正確に記入します。番地は○-○-○というようにハイフンでは繋げずに○丁目○番○号のように正式な住所で記入します。
ふりがなを書く欄があるときはふりがなも書きます。

 

基本的には都道府県と市区町村まで書けば問題ありませんが、アパートやマンション名が読みにくい場合や難しい漢字が入っている場合にはその先まで記入します。
部屋番号にはふりがなを書く必要はありません。


職歴、免許、資格等の強みを最大限に生かす書き方

 

職歴や資格なども自身をアピールする大切な要素です。これらの記入にも手を抜くことができません。それぞれの書き方を見ていきましょう。

 

1.職歴・学歴

 

まず最初に気をつけてほしいのは西暦と元号の統一です。
日付を書く際に使った方をここでも統一して用います

 

一行目の中央に「学歴」と書き、その次の行から実際の学歴を書き始めます。中学校卒業年次から書き始めるのが一般的です。

 

学校名を書くときは「○○高校」ではなく「○○高等学校」のように必ず正式名称で書きます。大学名を書く際は学校名だけでなく学部・学科などまで詳しく書きます。

 

学歴が書き終わったら次は職歴です。
最終学歴を書いた所から一行空け、学歴と同じように行の真ん中に「職歴」と書き、更にその下の行から実際の職歴を書き始めます。
株式会社や有限会社などは省略せずに1社目から順に入社・退社を書いていきます。

 

退社している会社の所には退職理由を書くのが一般的です。「一身上の都合により退社」などのように簡単に理由を書きます。履歴書を書いている段階でまだ会社に所属している場合は「現在在職中」と書きます。

 

職歴を全部書き終えたら次の行の右端に「以上」と書いて終了です。

 

2・免許・資格

 

薬剤師の資格はもちろん、他にも認定薬剤師や専門薬剤師などの資格があれば、それらについても取得した順に書いていきます。

 

他にも医療に関する資格がある場合は更に書きたすとプラスとなります。在宅調剤サービスをやっているところであれば、普通自動車第一種運転免許なども記載すると良いでしょう。


好印象を持ってもらえる履歴書の書き方とNGな書き方

 

さて、履歴書を書く上で一番頭を悩ませるのがこの志望動機ではないでしょうか。

 

ネットで検索すれば模範解答のような志望動機はいくらでも見つかりますが、それでは自己アピール力に欠けますし、量産型の志望動機に見慣れている面接官に良い印象を与えることはできません。

 

そこで履歴書の記載項目の中でも最も自分をアピールできる志望動機に力を入れないわけにはいかないのです

 

1.面接官に好印象!志望動機を書くポイント4選

 

面接官は志望動機を見て何を知りたいのか、これを考えて書くことが成功のポイントとなります。

 

出回っている志望動機をマネしすぎない

 

当たり前のようですが、実は意外と志望動機を自分の言葉で書かない人は多いのです。

 

履歴書というものは滅多に書く機会はないので、何を書いて良いかが分からずに、ついつい雛形の文章に頼りがちになってしまいます。

 

しかし面接官が望んでいる文章はそのようなありきたりな文章ではなく、オリジナルの文章です。何人もの面接を担当していると「また同じような志望動機だな。」とどうしても思ってしまいますが、そんな中でオリジナリティに溢れた志望動機に出会えるとそれだけで抜群な印象を与えることができるのです。

 

今まで培ってきたもの

 

面接官は今までの仕事で何を学んできたのかを知りたがっています。そのため、前職で何をしてきたか、どのようなことに興味を持って仕事をしていたのかなどを書くと良いでしょう。

 

その際に興味を持った理由や、自分のスキルをアピールできることを織り交ぜて書くとなお良いです。どういう人であるのかも把握しやすいですし、今後の仕事をどのように任せるかの判断材料にもなります。

 

就職後にやりたいことを明確に

 

今まで何をやってきたか、そして次に知りたいのは、これから何をしたいのかです。今まで学んできたものを生かして何をしたいのかを書けると文章に繋がりができるので面接官も理解しやすくなります。

 

意志を持たずに働こうとする人に仕事は任せられないので、しっかりと今後やりたいことを書くことで面接官に安心感を与えることができます。

 

なぜこの会社を選んだのか

 

他の会社ではなく、なぜうちを選んだのかというのは面接官にとってはかなり気になる部分です。

 

会社のどこに魅力を感じてくれたのか、何が他社と違ってうちに来たのか、これらの理由がしっかりしていないと「他の会社でも良いのかな?」と面接官に思わせてしまいます。
面接官にうちに来て欲しいと思わせるような理由を書きましょう。

 

2.みんながやりがちなNGポイント

 

転職後にあれをやりたい、これをやりたいとチャレンジしてみたいことはたくさんあるかと思います。しかし、あまりにも自分のやりたいことだらけを書いた志望動機は好まれません。

 

プラスに考えればやる気があるとも捉えられますが、面接官によっては自分本位だ、現実が見えていないなんて印象に取られてしまうこともあります。

 

薬剤師として成長していきたいという向上心は評価したいところですが、じゃあ成長するためには何をするの?どういうステップを踏めばできるの?というまず踏むべきステップをすっ飛ばして考えている人が意外と多いのです

 

自分のために、ではなく会社のためにという気持ちも志望動機に織り込んで書きましょう。


弱みを強みに変える履歴書の書き方

 

転職をするにあたり、履歴書には書きたくないような弱みを持っている方も多いでしょう。転職回数が多い、年齢がもう若くない、ブランクがあるなど人それぞれ何かしら弱みを持っています。

 

しかし履歴書に嘘は書けません。
ならば、弱みを強みに変えるように表現を工夫するのです。

 

1.転職回数が多い場合

 

まずは職歴を偽装して書くわけにもいかないので、きちんと今までの職場について書くべきことはきちんと書きます。

 

お金を出して求人を出している会社側からすれば、せっかく採用した人にすぐに辞められることは何をしてでも避けたいことです。そのため、転職を何回もしている人はこれからできるだけ長く働きたいという意思を面接官にアピールする必要があります。

 

志望動機にこの理由を織り交ぜて書けると良いです。
また、退職理由のところには他のことを勉強したい、子育てに専念したいなど必ず前向きな理由を書くようにしてください。

 

転職回数が多い人ほど、少しくらい省いて書いても大丈夫でしょと安易に考えがちですが、周りにばれたときのリスクを考えるとこれは絶対にやらないでください。

 

2.年齢が気になる

 

転職をするなら、より柔軟性のある若いうちにと考えている人は多くいます。あまりに年齢を重ねてからの転職だと周りになぜ会社を辞めたのだろうといらない心配をさせてしまいます。

 

しかし年齢を戻すなんてことは周知の通り不可能なのでどうしようもありません。そこで自分の年齢が気になる場合にはその年齢を生かして自分ができることを書くようにしましょう。

 

  • 小さい子どもへの薬の飲ませ方には自信があります。
  • 幅広い年齢層の人とコミュニケーションを取れます。

 

など新卒のようなまだまだ若い薬剤師にはできないようなこともできる、というのをアピールしてきます。

 

3.ブランクがある

 

特に子育てをしながらの薬剤師にはブランクを持っている人も少なくありません。ブランクの年数は1年や2年ほどの人から10年以上になる人まで様々です。

 

なぜブランクがあるのかも説明できるようにしなければなりませんが、それよりも大事なのはなぜこんなにブランクがあるのにも関わらず働きたいと思っているのかを伝えるということです。

 

ブランクがあること自体は別に悪いことでも何でもなく、むしろブランクを越えていこうとする力強さを見せるアピールポイントとなります。


履歴書の書き方でよくある質問とその答え

 

希望年収は書いて良いの?

年収は確かに生活に関わることなので、いくら貰えるのか気になるところではありますが、直接企業には聞かないほうが良い質問です。

 

どうしても気になる場合は転職サイトのコンサルタントの方を経由して年収を調整してもらう方法がベストです。

履歴書はコピーしたものや印刷したものでもOK?

コピー:×
印刷:○

 

すでに手元にある履歴書をコピーしたものは使えません。
コピーすることで会社側に手抜きをする人という印象を与えてしまいます。

 

しかし、ネット上から履歴書の書式を印刷したものは使っても問題ありません。自分の書きやすい書式を見つけて使うこともできるので便利です。

手書きじゃないとダメなの?

手書きではなく、パソコンで文字を打ち込んだものでも悪くはありません。しかし、.履歴書の提出方法がWEBやメールでない限りは手書きで書くのが一般的です。

趣味の欄には何を書いても良いの?

何でもありというわけではありません。
人柄や知性を面接官に良いイメージとしてアピールできるような内容であれば書きましょう。

 

何もない場合でも空欄では提出せずに読書など無難なものでも良いので何かを書くようにしましょう。空欄の存在は仕事へのやる気のなさをイメージとして企業に与えてしまう結果につながります。

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)
某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

【2018最新版】正社員登録高格付け企業 Best3

薬剤師の転職履歴書の上手な書き方

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