薬剤師で年収1000万円を達成させる具体的方法

■作成日 2018/3/2 ■更新日 2018/5/9

 

一般的に高収入であるかそうでないか、この判断は良く年収1000万円というラインで線引きされます。そのため誰もがこの年収1000万円超えに大きな憧れを持ちながら働いています。

 

しかし、薬剤師で年収1000万円なんて可能なの?平均年収が500万円ほどしかない薬剤師には厳しいのでは?そんな考えをお持ちの方も多いかと思います。

 

実際に年収1000万円を超えるのはそう簡単ではありません。
そこで今回は薬剤師が年収1000万円を超えられるのか、その事実や方法についてご紹介していきます。


そもそも薬剤師が年収1000万円を得る方法はあるのか?

答えから言ってしまえば薬剤師でも年収1000万円を超えることは可能です。しかし普通に働いているだけではこの金額を超えることはまずないでしょう。

 

日本人で年収1000万円を超える人の割合は20人に1人と言われていることからも、その難しさが窺えます。せいぜい600万円か700万円あたりが関の山です。

 

ではどうすれば薬剤師が年収1000万円を超えることができるのでしょうか。

 

1.僻地で働く

 

薬剤師の給料は田舎であればあるほど高くなる傾向があります。海の近くや山奥の地方の求人を見ていると驚くほど高い給料を提示している求人ばかりです。

 

年収600万円を超える求人が一般的に高年収求人と言われていますが、その割合が都心では約15%なのに対し、田舎では約35%と2倍以上にも増えます

 

都心から離れているところでは思うように薬剤師が集まらず店舗運営がままならなくなってしまいます。そのような事態を防ぐために給料を高めに設定して薬剤師を集めようとしているのです。

 

田舎の求人の中には高い年収に加え、家賃全額補助などの手当ても出るところがあるので、まさに至れり尽くせりです。

 

2.大手のドラッグストアで働く

 

ドラッグストアというのは少し特殊で、他の職種よりも給料が高い傾向にあります。初任給からして既に高く設定されており、企業によっては薬剤師の平均年収を100万円近く上回るようなところまであります。

 

高いのは初任給だけではありません。年収の上がり幅も他の職種と比べると、とても高いのです。店長になると一般的に年収は100万円上がります。

 

他にも企業によって昇給のシステムがあるので長く勤めればそれだけ年収が上がる可能性は増えます。とある大手のドラッグストアで課長クラスの推定年収が1100万円とされていることからも、ドラッグストアの高年収っぷりは窺えます。

 

3.開業する

 

薬剤師が高い年収を得る方法の一つに薬局を開業するという手段があります。開業、つまり経営者になるのです。

 

開業するにはそれなりの資金も必要となりますが、うまく経営ができれば年収1000万円どころの話ではなくなります。経営の腕次第では年収2000万円も夢ではないのです。

 

薬局はドル箱だと言われていた時代はとうに過ぎ去ってしまいましたが、それでも尚、高年収へ歩むことのできる道の一つであることには変わりありません。

 

薬局を開業し経営していくためには、タイミングや立地など様々な要因が絡んできますが、行動力があれば誰でも自由にチャレンジすることができます。

 

4.転職する

 

コツコツとキャリアを積んでいって年収を上げていく方法もありますが、それではかなり時間がかかってしまいます。そこで力を発揮するのが転職という手段です。

 

転職をすると、うまくいけば一気に年収を上げることが可能です。
本当に人手がたりていないような僻地の薬局などは、驚くほど高い年収で求人を出しています。

 

ポイントは「高額の求人にアテンドしてほしい」とはっきり転職会社のキャリアコンサルタントにニーズを告げることです。薬剤師転職サイトの担当者は、喜んで複数の求人を速やかに用意してくれることでしょう。

一般的な調剤薬局薬剤師の平均年収

できるだけ多くの収入を貰いたいという気持ちは分かりますが、まずは一般的な相場を知っておくことも重要です。

 

ここでは薬剤師の就職先として特に人気の調剤薬局の平均年収について、いくつかのパターンに分けながら見ていきましょう。

 

1.一般的な平均年収

 

薬剤師全体の平均年収は約530万円と言われている中、役職も何もない一般的な調剤薬局の平均年収は約480万円となっています。

 

平均よりやや低いのですが、病院のように極端に年収が低いわけでもなく、しかも医療用医薬品の勉強をしっかり出来るということで調剤薬局で働いている薬剤師は大勢います。

 

一方で管理薬剤師になると、この平均年収は一気に約770万円にまで暴騰します。年収の差は300万円近くにもなりますが、それだけ年収に伸びしろがあるとも言えます。

 

2.店舗数による年収の違い

 

実は調剤薬局の年収は薬局の店舗数によっても違いが出てきます。チェーン展開をあまりしていない個人経営のような薬局の方が年収が高い傾向にあります。

 

個人経営の場合だと薬局の開設者がそのまま管理薬剤師を勤めていることが多く、その分の人権費を削減できるためです。

 

事実、1店舗から5店舗しか展開していない調剤薬局の場合、管理薬剤師の平均年収は800万円から900万円にも上ります。

 

一方で20店舗以上あるような大型の調剤薬局では管理薬剤師の平均年収は600万円ほどにまで落ちてしまいます。

 

3.雇用形態による年収の違い

 

正社員として働いている人が圧倒的に多いでしょうが、パートや派遣といった働き方を選択することも可能です。
では、雇用形態によってどれくらい年収が変わるのでしょうか。

 

正社員

 

収入や雇用の安定性から断トツで選ぶ人が多い正社員。そんな正社員の平均年収は約520万円、時給に換算すると約2000円となります。

 

薬剤師の半数近くが調剤薬局で働いているということもあり、薬剤師全体の平均年収とほぼ同額となります。

 

パート

 

パートの場合、ママ薬剤師のように時間を短縮して働いている人がほとんどであるため、平均年収は約230万円とかなりの落ち込みを見せます。

 

パート薬剤師は一ヶ月のうち14日程度しか出勤せず、しかも一日あたりの労働時間は6時間にも及びません。このことから平均年収が下がってしまうのは頷けます。

 

しかし時給換算すると平均で2200円ほどとなるので正社員よりもやや高くなります。

 

派遣

 

派遣薬剤師は時給がとても高いことで有名ですよね。
時給の相場は2300円から2800円ほどで、高いところでは時給3000円や4000円なんてところもあります。これだけ時給が高ければ、働き方次第では余裕で正社員の年収を超えることができます。

 

派遣薬剤師の年収は約500万円から600万円と言われています。薬剤師全体の平均よりも多くもらえる可能性がありそうですね。

 

派遣薬剤師の時給は2300円から2800円が相場となっていますので、働き方次第では正社員以上の給料を貰うことも可能です。

 

派遣薬剤師が正社員と同じように週40時間勤務で働くと、年収は700万円から800万円ほどになります。

年収1000万円を超える方法その1:外資系CROに転職

 

CROとは医薬品開発受託機関のことで、医薬品メーカーから依頼を受け治験の支援をしていく職種です。CROには日系のものと外資系のものとがあり、一般的には後者の外資系CROの方が給料は高くなる傾向にあります。

 

しかし、転職をする場合は年収にかなりの幅があることを念頭に置いておかなければなりません。

 

CRO全体の平均年収は約550万円ほどと薬剤師の平均年収と大差はありません。しかし外資系のCROに転職すればこの金額を大きく超えることが可能となります。企業によっては年収1300万円からと、驚くべき年収を提示している企業もあるのです。

 

しかし、誰でもこんな高い年収を手にできるわけではありません。高年収を手にするためにはそれなりの能力も不可欠です。

 

外資系企業に求められるスキル1:英語

 

外資系企業に転職するためには勿論、英語のスキルが必要とされます。しかし中学や高校レベルの英語ではまったくと言っていいほど通用しません。企業が求めているのはビジネス英会話が難なくできるレベルですのでハードルはかなり高めです。

 

TOEIC600点以上などと掲げている求人が多くあることからも、どれだけ英語が重視されるかが窺えます。
外資系企業では取引先や上司、同僚が外国のスタッフであることが珍しくなく、日々の業務で英語を使わない方が難しいレベルなのです。

 

稀に英語のスキルを必須としない求人もありますが、そのような求人は中々ありません。年収の高い企業ほど英語能力を求めてくるため、高年収を得るためには英語スキルに磨きをかけていく必要があります。

 

外資系企業に求められるスキル2:自己管理能力

 

外資系の企業ではフレックス制度を導入している企業が多くあります。日本の会社ではあまり見られない制度です。

 

優秀な人であれば、会社が勤務時間に縛りを付けなくても自分で仕事や時間を管理して、やるべきことを捌いていくことができます。要は自己管理能力が高い人が多いのです。

 

自己管理能力が高い人は自分から進んで業務を進めることができるので外資系企業ではとても重宝されます。

 

このように高い英語のスキルと自己管理能力が備わっていることで、高年収を得る機会はぐっと上がります。


年収1000万円を超える方法その方法2:製薬会社MRに転職職

 

MRも実績と評価によって年収1000万円を超えることのできる職種の一つです。参考までにMRの平均年収は年代別に見ると以下のようになります。

 

  • 20代・・・400~600万
  • 30代・・・600~800万
  • 40代・・・800~1000万

 

40代に差し掛かると、年収1000万円を超える人が増えてきます。成績次第では30代で超える人も珍しくありません。
そのため高年収を望む薬剤師がMRに転職するケースはとても多いのです。

 

では、どうすればMRへの転職で年収1000万円を超えることができるのでしょうか。

 

物事を考える力を養う

 

MRというのは、常に忙しく働いている医者とのコミュニケーションをいかに上手く取れるかが勝負となります。自社製品を扱って欲しいからと言って、空気を読まずに医者にどんどんアピールしても結果はついてきません。
むしろ距離を置かれてしまいます。

 

そのため「どうやったら短い時間で伝えたいことを伝えられるか。」「どのタイミングで足を運ぶのが良いのか。」など自分で色々と考えて行動しなければなりません。

 

これらの能力に長けている人はMRに向いていると言えます。
思考する能力を身に付けておきましょう。

 

薬剤師専門転職サイトを使う

 

実はMRの求人は非公開のものがとても多いのです。良く見かけるMRの求人は年収500万円から700万円が相場ですが、非公開求人の中には更に高年収のものがあります。
中には年収900万円なんてものも存在しているから驚きです。

 

MRの給料は評価と成績次第で年収1000万円は優に超えることができるため、スタート時の年収が高ければ高いほどその道のりは短くなります。

 

MRへの転職をして高年収を掴み取りたいと考えている人は薬剤師専門転職サイトには必ず登録しておくべきです。

 

◆参考ページ
MRへの薬剤師転職はあり?年収、業務内容、勤務時間、メリットとデメリット


年収1000万円を超える方法その方法3:地方の職場に転職

都内の求人よりも地方の求人の方が年収が高いというのを皆さんご存知でしょうか。日本全国で最も薬剤師の年収が高い地域と低い地域では、なんと160万円近くも差があるのです。

 

都内の忙しい店舗であくせく働いている管理薬剤師よりも、地方で普通に働いている薬剤師のほうが多くの給料を貰っているなんてことも当たり前のようにあります。

 

そのため、年収1000万円を目指している人は地方の求人を探すことをおすすめします。中には新卒でも年収700万円で募集しているような調剤薬局もあります。

 

管理薬剤師をしていたり、認定薬剤師などの資格を持っていたりすれば年収は更に上がります。また、地方のドラッグストアも高年収求人を出していることがあります。こちらも新卒で年収700万円という求人を出しているのを実際に目撃したことがあります。

 

地方のドラッグストアは調剤薬局や病院と比べると薬剤師の人手不足が続いているので、僻地ではなくても意外とそこらの郊外型地方店舗ですら高年収の求人を出していたりもします。

 

早い人だと転職した次の年には店長に昇格し、それによって年収が100万円以上も上がります。
更にその上の課長クラスにもなると年収1000万円を遥かに超えてしまうことも。

 

調剤薬局であれドラッグストアであれ、転職した瞬間から年収1000万円を超えるというのは少々厳しい話にはなりますが、そこからの伸び次第ではあっという間に年収1000万円を超えることができます。

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)
某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

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薬剤師で年収1000万円を達成させる具体的方法

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