特集:エムスリーキャリアエージェント動画インタビュー【中編】:医師転職会社の実務と裏側

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野村龍一

野村龍一

某医師紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

【動画インタビュー】 エムスリーキャリア株式会社 Vol.2

あの医師紹介会社はなぜAAA評価なのか?単純な求人数ランキングに現れない、血が通った医師転職現場を担うキャリアコンサルタン々の声を直接聞くことで、外からわからなかった医師転職支援の生の姿がわかります。AAA評価企業のみに絞った特別インタビュー企画、連載第6回目となる今回はエムスリーキャリアエージェントを運営するエムスリーキャリア株式会社にお邪魔し、現役キャリアコンサルタントの白井淳さん(医師事業部キャリアコンサルティンググループリーダー)に、医師転職支援の現場についてお話を伺ってきました。三回シリーズの第二回目です(今回は動画ありのインタビューです)。

特集:エムスリーキャリアエージェント動画インタビュー【前編】:医師の募集求人は創り出せる
【動画インタビュー】 エムスリーキャリア株式会社 Vol.1 今回のインタビューは動画視聴が可能です ...
特集:エムスリーキャリアエージェント動画インタビュー【後編】:エムスリーキャリアの高い評判とその理由
【動画インタビュー】 エムスリーキャリア株式会社 Vol.3 今回のインタビューは動画視聴が可能です ...

今回のインタビューは動画視聴が可能です

野村龍一

御社は情報収集のための「お試し登録」でも十分対応が可能とのことでした。

白井淳氏

決して我々から転職を無理強いさせることはありません。「必要なら」転職するもよし、また、情報収集をした結果、今の医療機関や大学に残るという選択肢だって十分合理的なケースはあるんです。

医師転職会社の実務と裏側

野村龍一

―― ところで、医師紹介会社の適切な選び方を教えて下さい

白井淳氏

先生方が医師紹介会社に転職をお任せするというよりは、その会社のコンサルタント個人にお任せするかどうかというところで判断して頂ければいいのかと思います。

ドクターの専門性、医療機関の知識、そして今とても重要な医療制度。これらについて一定の知識を持っていて、且つ、この人間(性)であれば転職を任せてもいいかなというコンサルタントであればいいのではないでしょうか。

実際に弊社に関しては、上記の教育を東京で一元管理して徹底的に行なっておりますので、各コンサルタントは必要な知識レベルを身につけております。

野村龍一

―― 複数の医師紹介会社を同時に利用してもよいですか?

白井淳氏

全く構いません。

複数の紹介会社さんを使われるのが良いこともありますし。もちろん悪く働くことも当然あるのですが。ただ、基本的に先生が納得して使って頂ける会社を選んで頂ければいいのかなと思うので、平行して転職会社を使う事自体は全く構わないですよ。

ただ転職プロセスの中で、先生のご希望が明確だったりすると、(複数の医師紹介会社が)同じ医療機関にアプローチすることがどうしても出てきます。そのときに、「医師の個人情報」が漏れないように注意をして依頼したほうがよいですよ。

先生も不安じゃないですか、1人のコンサルタントだけに転職をお任せするのは

その場合には、いくつかの紹介会社に要望を同じように伝えていただいて、比較検討して頂くというのは全く構わないですね。それで先生がご納得した医療機関にお勤めができることになれば、それこそがベストだと思います。

野村龍一

―― 保有求人数で医師紹介会社を決めるべきですか?

白井淳氏

求人数よりも、具体的にどれくらいの医療機関と取引があるのかを(紹介会社に)聞いて頂けるといいのかなと。

分母としての医療機関数は8500前後になりますので、そのうちのどれくらいと取引をすることができているのかを確認していただければ、その会社の保有求人数の内訳というのも、おおよそ判断がついてくるのではないかなと思います。

うちの場合は公立病院、公的病院は勿論ですけれども、一部大学とも取引がありますので、そういった意味では、他の会社さんではできないようなことをしているんじゃないかなと思っています。

野村龍一

―― 一般的に紹介会社が取引しづらいところというと、公的な医療機関や大学ですか?

白井淳氏

そうですね。結局、大学の数と急性期ができる医療機関は比例しますので…大学の数が多ければ多いほど、急性期を提供できる公立、公的(医療機関)や、400床を超えてくる特定機能病院クラスというところは、全部医局の派遣で埋まってくるというところが多いです。

そことお取引ができているというのは、非常に良好な企業である証拠だと思います。

実力不足の紹介会社、力のある紹介会社

野村龍一

―― 医師紹介会社の実力の差はどこに現れる?

白井淳氏

(実力不足の医師紹介会社の場合)本来はここの医療機関に募集求人を作れるのに、先生の魅力が伝わらないがために募集が作れないということはあり得ますね。

一例だと、ある医師紹介会社さんが積極的に提案をしていただいて、いくつか良い求人がみつかりましたと。

ただそれって、提案の仕方でもう少し本当は(就業条件の)幅が広げられたかもしれない。もしかしてその会社さんがその部分ができてなかったとしたら、我々はそれを再度作りなおすことはできますね。

(情報の)伝わり方が全てだと思いますので、医療機関に先生方の魅力をどれだけ伝えられるか。そのスキルを先生方としては見極めて頂ければ良いんじゃないかなと思います。

その要素として、医療機関のこと、先生の専門性、医療制度のことをよく知っているということになるのだと思います。

野村龍一

―― 医師は転職コンサルタントとどう接するべきでしょう?

白井淳氏

せっかくお問い合わせをいただく先生方のご希望を聞けない場合、どうしても(ご希望に沿った)求人は作れないんですよ。

なので、しっかりと求人を作るということをさせていただく意味でも、言いづらいこともたくさんあるとは思うのですが、そのコンサルタントを信じていただいて、いまやられている臨床の内容だとか、実際に次にやりたい臨床、(就労)条件面の交渉、「ここら辺まで(条件を)上げないと、転職は難しい」といったようなことを、包み隠さずおっしゃって頂ければいいのかなあと思います。

我々は(そういった情報を)先生が望まなければ外部に出すといったようなことはしませんし、あくまで求人を作る上で必要な情報のみを医療機関にお伝えしていきますので、その点はご安心いただければいいんじゃないかなと思います。

野村龍一

―― 万が一、実際に転職をしてみて「転職先に失敗した」と感じた場合はどうすればよいのでしょうか?

白井淳氏

でも実際はありますね。1度成約させていただいた先生でも…特に外科の先生で、思ったような数の臨床が来ないとか。これは救急体制として、病院さんが(面談で)おっしゃっていたことと違うことになっていると。

夜間帯の救急取らないですとか、実際に夜間当直をしているのが非常勤の先生だとか。ふたを開けてみると全然緊急をとってくれないとかで、臨床が全然集まらないと。

このままだと自分の望む症例までいかないから、3年間くらいかけてダメだったらもう一度ご相談させていただいていいですか?というお話もあったりします。

あとはオンコールなしという形で成約を作ったとしても、実際ほかの先生方がオンコールをやっている状況で、その(転職をされた)先生がまじめだと、やっぱりオンコールをやってしまったりするんですよね。

そうすると、夜間呼ばれたときに片道40分の距離を行かなければいけないとか。すると身体に負担がかかって、お酒も飲めないしつまんないよと。

まあ、お酒を飲むことが好きな先生ということを言いたいわけじゃなくて(笑)。

契約条件が履行されるされないというところは、しっかりと我々が後押しすることは大事かなと。それをやっていくと、先生もまた努力してダメであれば、再度我々を使って次の医療機関をお探しするということもできると思いますので。

野村龍一

―― 転職をすると医師のQOLは向上するものなのですか?

白井淳氏

女性の先生ですとか、40代で働いていて医局でハードすぎるっていうところで、体を壊される先生も出てきたりします。

体を壊されないにしても、今の働き方をしているとご家族との時間が取れないだとか、そういったことを悩まれる先生は増えますので。

その時に我々が、高度急性期病院と急性期病院の違い…急性期病院と、今言われている「ポストアキュート(急性期経過後に引き続き入院医療を要する状態)」と呼ばれている部分ですね。

ここらへんとの違いを正確にお伝えすることで、いわゆる急性期から慢性期まで一気に落とすということもしないで済むケースは往々にして出てくると思うのですね。

なので、そこを我々に相談していただければ、適正な業務負担ということをお話しできるんじゃないかなと思います。

通常、医局にいて勤務をしていると、5日勤務で当直も週2、3回やるのが当然になってくると思いますし…まあ年齢が50歳を超えると減ってくるとは思うのですが。

そうなってくると、そのイメージのまま(医療機関の)規模を落としたところで「やはり忙しいんじゃないか?」とお考えになると思うんですね。医療機能によって、やるべきこととか病床管理のハードさが変わってきますので。

そこを我々が適正に、病床の機能と実際に入院している患者さんの疾病の内容ですね、そういったところを(先生に)お伝えしてあげれば、少し業務を減らして勤務をすることが可能です。

当然、女性の先生方に関していえば、お子さんを保育園まで送ってから、9時とか9時半にぎりぎり出勤できるかできないかという先生方も多いと思うんですよね。

そういう場合はやっぱり、時間短縮勤務の相談を当然していきますし、(お子様を)お迎えに上がらなければいけない…17時には保育園に迎えに行かなければならないんだというのであれば、そこを16時まで勤務ということを相談できる民間病院さんや公立病院さんがございますので。

そういったところを独自に探させていただくということを、やらせていただいていますね。

私が一番最初に転職サポートをさせていただいた先生も、まさにそういう先生でした。小学生のお子様は進学(中学受験)させたいと。

一番下のお子様はまだ保育園で、育児の両立させながら自分のやりたい内科の臨床をやっていくということになると、今の急性期病院だとどうにもならないと。そういうときに、時短勤務ができて・・・週4日、状況によっては病棟もほかの先生が助けてくれる環境。こういったところを探しましょうということをしてまいりました。

探し方としては、公立病院のようにガチガチに就業規則が決まっているようなところではなく、民間病院さんで150床の個人病院さんですとか。

これくらいの規模に落としていくと、そこにドクターの体制が整っていれば、業務負担を軽減させながら勤務していくことが「しやすい」というのは想定ができますので。

医師の絶対数ですね、常勤換算でこれくらい(人数が)いれば、この規模の病院さんにしては多いんじゃないか、というような想定をしながら、募集枠を調整していくってこともしていますね。

第三回に続く

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野村龍一

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野村龍一

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