医師のセカンド転職を考える

セカンド転職の持つ意味

医師のセカンド転職を考える

■ 記事作成日 2015/9/12 ■ 最終更新日 2015/9/12

 

医局を辞めて初めて転職アクションを起こす「ファースト転職」事情は、様々な転職サイトで取り上げられ、“退局が難しい医局をいかにしてスムーズに辞め切るか?”…などについて、多くのアドバイスが掲載されています。

 

ファースト転職市場の難しさは、ドクター本人の心の所在や、医局との折り合いに尽きています。注がれるエネルギーの多くは、巣立つ医局や医療機関に向いていると言っても良いでしょう。 “転職先医療機関”よりも、“医局”や“内なる自分”に対する調整に尽力し、極めて内向きの発想によるアクションに終始し、外向きの発想によるアクションには、さほど注力していません。しかしそれが、最もスムーズに転職できる方法でもあるのです。

 

しかし実は、転職市場において、「ファースト転職」ほど簡単なものはありません。ファースト転職の理由は、医師の誰もが通ると言っても過言では無い、「医局の激務や給与や人事の理不尽さ」・「様々な医局の辞め時」…といった、転職先医療機関が理解し易い理由であり、特別なプレゼンテーションはさほど要求されないからです。

 

ところが、「セカンド転職」の場合、そういう訳にはいきません。ファースト転職のような「誰にでも理解できる、大義名分となるような転職理由」が存在しないからです。それ故に、転職理由を明快にし、将来のビジョンを上手に語る事ができなければ、易々と転職する事は難しいのです。

 

ファースト転職とは随分と勝手の違う「セカンド転職」は、転職でステップアップを果たし続けるための正念場です。それらの事情を、多角的に考えてみる事にしましょう。


医局ブランドは、もう使えない?

医師のセカンド転職を考える

 

ファースト転職で “面倒の種”であった「医局」が、転職のアシストをしていたとしたらどうでしょう?セカンド転職には、医局というバックグラウンドが無い分、ドクター自らしっかりと自己分析し、PRする事が求められるのです。

 

セカンド転職で「医局ブランド」はもう使えない

 

ファースト転職では、ドクターが医局にいる事によって、一定の信用・信頼・期待を、自らPRせずとも得られます。いわゆる「医局ブランド」がまかり通っている状態です。

 

しかしセカンド転職の場合、その「医局ブランド」はもう使えません。ドクターが名門医局出身だという事は履歴書で把握するでしょうが、最も注目されるのは、直近の医療機関での成果です。

 

ファースト転職では、自身の成果を述べる際にも、医局が掲げていた方針等をそのままなぞれば説得力のあるPRができたでしょうが、セカンド転職ではそうはいきません。

 

「どのような目標や志を持って臨床にあたっていたのか?」
「どのような疾病に対する症例数を積んできたのか?」
「どの分野のスペシャリティを確立してきたのか?」
「現在の医療市場において、どのような見識を持っているか?」

 

…などなどを織り成し、自らの言葉で信用・信頼・期待を勝ち取る必要があります。医局ブランドではなく、自分をブランド化する事が求められると言えるでしょう。

 

転職クルーザーと見なされないように

 

セカンド転職以降は、転職理由にも説得性が必要です。

 

「現在の病医院で成果が出せなかったのではないか?」
「成果も残さずに、待遇面にだけ煩いタイプではないか?」
「また直ぐに転職を考えるタイプではないか?」

 

セカンド転職の面接官は、少なからず猜疑心も持っています。転職には理由が付き物ですが、その理由が前向きなものであるのかどうか?…は、重要な問題としてジャッジされます。

 

さらに、“転職クルーザー”の疑惑をかけられる事もあるでしょう。転職クルーザーとは、大義名分が無い転職を何度も繰り返しているドクターの事を指します。

 

「こんなに忙しい職場は嫌だ」
「少しでも収入アップを図りたい」
「自分に裁量権の無い職場は嫌だ」
「人間関係の悪い職場は嫌だ」

 

何かがうまくいかない原因を、総て環境のせいだけにする人材は少なくありません。そのような人材は、どんなに転職を重ねて環境を変えても、ドクターとして成功するには至らないでしょう。

 

転職が珍しくはない医業においても、“転職クルーザー”は、非常に嫌われます。受入れ側の病医院では、ドクターを一人採用するにあたって数百万円ものコストがかかっていますが、それが無駄になってしまうからです。病医院内の他の医療スタッフも、ドクターの受け入れに神経を使った挙句に無駄な労力になってしまっては、現場が混乱するだけです。

 

ドクターを採用するに当たっては、人事担当者の稼働も非常に大きなものですので、“転職クルーザー”は病医院にデメリットしかもたらしません。
Web上の転職エージェントが一般化して十数年、多くの医療機関では、“転職クルーザー”を採用した事による苦い経験値を持っています。従って、採用の面接時には、その人材が単なる転職クルーザーで無い事をリトマス紙で確認し、慎重な採用手順を踏む段取りとなるでしょう。

 

「医局ブランド」が通用するファースト転職では、転職クルーザー疑惑をかけられずに事は運びます。しかし、そうはいかないセカンド転職には、ファースト転職には無い難しさがあるという事を、覚悟する必要があるのです。


セカンド転職に必要な戦略的視点

医師のセカンド転職を考える


セカンド転
職以降の成功には、必ずや戦略的視点が要求されます。それらを簡単にチェックする方法として、鳥の目・虫の目・魚の目の視点を持つ事が挙げられます。

 

「鳥の目」とは…物事を俯瞰で見る力の事を指します。高所や大所から全体を連結して把握し、大局観を得る視点です。よく「木を見て森を見ず」と言われますが、この、森を見るという大切な視点が鳥の目です。マクロ視点とも言い替えられ、医療市場全体の状況や、応募先医療法人全体のビジョンなどを鑑みるものです。

 

「虫の目」とは…物事の現実を細かに見る事を指します。実際の現場事情を把握したり、専門性や個性などを深堀りしていき、狭所細部にまで目を配る視点です。鳥の目と真逆の“逆も真なり”の視点で、「森を見て木を見ず」と言われる、木を見るという大切な視点が虫の目です。ミクロ視点とも言い替えられ、ドクター自身のスペシャリティや、応募先の臨床現場での課題に沿う対策などを鑑みるものです。

 

「魚の目」とは…物事の方向性や流れを見る事を指します。時代の流れというトレンドや、プロジェクト全体の動き方などを掴みとり、チャンスを逃すことなくアクションを起こすための視点です。鳥の目と虫の目を持っていても、目には見えない潮流を見逃さない魚の目がなければ、時機に切り込み大成する事はできません。

 

鳥の目での戦略視点〜業界や法人の全体像を把握〜

 

いきなり細かいポイントから注力しても、今、自分がどのポジションにいるのか全体像が分からなければ、明確な戦略は示せません。先ずはドクターが医師としてどうありたいのか?応募先医療機関はどのようなビジョンを持っているのか?…などについて、答えを出せるようにしましょう。

 

・国や行政のマスタープランを把握しよう

 

例えば、医療に関する国の施策や、応募先医療法人が所在する市町村の施策などを確認します。厚生労働省や各市町村など行政のWebサイトには、必ず基本構想や基本計画の資料がアップされていますので、ドクター自ら望みさえすれば、それらを確認する事は容易です。

 

・応募先医療法人の経営方針や計画を把握しよう

 

そして、その全体施策に対し、当該法人がどのような策を講じているかを把握しましょう。医療法人等のWebサイトなどに経営方針や経営計画が掲げられている事もありますが、市井のクリニックや小規模医療法人の場合、そのような情報がアップされていない事も多々あります。そんな時は、転職エージェントのコンサルタントに依頼し、応募先医療法人の経営方針や経営計画などについて、ヒアリングしてもらいましょう。

 

・上位構想や上位計画にドクター自身を照会しよう

 

国や市町村、そして、応募先医療法人のマスタープランを把握したあとは、それらの指針に対して、ドクター自身がどんな知見を持っているか?直接的に役立つと考えられる経験を持っているか?…などを顕かにするために、ドクター自身のスキルやキャリアを照会して下さい。そして、顕在化された項目を、リストアップしてみましょう。

 

医療市場や地域医療市場、そして応募先医療法人の状況を把握し、それらとドクター自身を照会する事で、具体的なセールスポイントが見えてきます。それらのキーワードを、応募書類や面接時コミュニケーションの材料としたならば、セカンド転職以降の転職活動にもマッチする、充分なPRの糸口となるでしょう。

 

虫の目での戦略視点〜専門性や個別性に焦点を〜

 

どんなに全体を把握しても、全てのアクションは小さな一歩から始まります。小さな一歩を正しく踏み出すには、専門性や個別性といった狭義の視点が必要です。自らの視点を投げかけるターゲットを細かく設定し、とにかく現実を直視し、その現実に五感をフル稼働して使って向き合ってみて下さい。

 

・自分の専門分野で特異性を見出す

 

ドクターがある分野で専門医資格を持っていたとしても、同じような年齢やスキルで、同じ資格を持っているドクターは大勢います。その中で、「良い人材だ」と応募先医療機関に思ってもらうためには、その専門分野の中で、どんなスペシャリティがあるのかを突き詰めていく視点が必要です。

 

たとえば、特定の疾病に関する症例数をどのくらい持っているか?…を、個別に数値化してみましょう。その中で特異なケースであった症例などを、さらにピックアップしてみましょう。もしも特定の疾病に対して症例数が多い場合は、その疾病のスペシャリストとしてPRできます。

 

一つの疾病ではそう多くの症例はない場合でも、たとえば肝臓疾患・腎臓疾患・心臓疾患などと括って行けば、それはそれでスペシャリティです。もしも特定の疾病や特定分野の疾患などで特筆する実績が無い場合は、多様な分野の症例を経験したという、ゼネラリストとしてのスペシャリティをPRする事ができます。

 

また、ドクター自身が注力してきた研究分野や、興味のある医療分野についての知見も重要なポイントですので、できるだけ狭い視点で突き詰めて、説明ができるように準備をしましょう。

 

狭い視点が複数個ある分には構いませんが、広い視点のみで括ってしまうのはNGです。できるだけ狭い視点で突き詰めるという虫の目の意味を、しっかりとなぞっていきましょう。

 

・パーソナリティーを客観視してみる

 

ドクター自身の性格や性分などを、客観視のうえ突き詰めてみましょう。たとえば医療スキルが平均的なドクターでも、患者とのコミュニケーション能力に長けていたり、チーム医療でリーダーシップを発揮できるタイプならば、たちまち重要なセールスポイントとなります。

 

・応募先の臨床現場等に入ってみる

 

虫の目を発揮するには、現場と向き合う事が重要です。そのためには、応募先医療機関の現場を知る事も大切です。ドクターが希望をすれば、面接日程前に現場の見学をセッティングする事は可能でしょう。

 

また、積極的に状況把握したいならば、当該医療機関で当直などのスポットアルバイトに従事してみると良いでしょう。転職エージェントのコンサルタントに依頼をすれば、現場を把握する手立てはいくらでも段取りしてくれる筈です。

 

もしも転職エージェントがそれを拒んだら、それは信頼のおけない劣悪なエージェントだと見なし、別の優良エージェントに鞍替えする事をお勧めします。

 

魚の目での戦略視点〜時代の潮流を読む〜

 

目には見えない流れを読む力は、転職活動の必須事項です。

 

・応募先が求めている背景やポジションを鑑みる

 

ドクターが転職を希望する応募先医療機関は、何らかの背景があって求人を出している訳です。その事情を逸早く汲み取り、ドクター自らのマッチング性をPRする事が大切です。

 

たとえば、急に欠員が出てその穴を埋めて欲しいだけならば、その診療科における一般的なスキルを余すところなく持っている事が望まれるでしょうし、とにかく早く入職できる人材が不可欠です。

 

たとえば、新設部門の立ち上げスタッフとして求人を出しているならば、プロジェクトの立ち上げ経験や、スタートアップ時の繁忙への覚悟、新設部門への見識も必要です。(ex.新たなクリニック開設などに加え、最近では、在宅医療や地域包括医療などの推進のための部門新設や、保険外診療部門の開設などによる求人が増えています。)

 

たとえば、管理職を兼ねるような上級医師のポジションに欠員が出た場合、マネージメント経験やスキルを持った医師へのニーズが高まります。

 

応募先の当該医療機関が、どのような意図を持って求人をかけているのか?…を知らずして、戦略的なPRは出来ません。これらの情報が、求人票に委細記載されている事は稀ですから、個別具体的にリサーチする事が望まれます。

 

必ずや事前に、転職エージェントのコンサルタントに状況を確認しましょう。もしも転職エージェントが状況把握をしていない場合は、当該医療機関へのヒアリングを充分に行ってもらうように、働きかけて下さい。

 

・トレンド医療などを調べて提案してみる

 

もしもドクターの専門分野で、新たな診療方法などが始まりつつある疾病などがあれば、その資料などを集めて読み込み、トレンドに明るい状況を作っておくことも必要です。

 

新たな医療機器や薬剤などに対する一般知識を把握しているだけでも、面接時の印象は随分と変わってきます。そして、入職後のビジョンの一つとして、将来的にこれらトレンド医療にも着手したい旨の話ができると、前向きな発想を持つ医師として、評価されるでしょう。

 

また、各学会と関連する製薬会社などで、時折「キャンペーン」的な広告を打つ事がありますが、その情報もキャッチしておくのです。ドクターが学会員であるならば、事前に情報は入ってくるはずです。

 

たとえば「禁煙外来」や「爪の水虫」などのCMなどを、よく目にするでしょう。このようなキャンペーンは、時代のトレンド=ニーズとマッチしているものであるため、そのような疾病への対処実績や展望などを語れるように準備しておくと、直ぐに現場で活躍できるライブ感のある医師として、評価されるでしょう。


セカンド転職ケーススタディ

医師のセカンド転職を考える

 

ファースト転職とは全く異なる展開が求められるセカンド転職以降のケーススタディーは、成功と失敗の差が極端に開いてきます。成功するドクターは、どんどん高みに上って行くのに対し、失敗するドクターは、果てしなく落ちていってしまうのです。

 

ファースト転職では、殆どのケースで年収アップが図れます。また、殆どのケースで仕事内容や勤務時間などにおいても、ドクターの意向と合致する条件の医療機関を紹介してもらう事ができるでしょう。

 

しかしセカンド転職以降では、年収ダウンの条件を呑まなければ、転職先を見つけられないケースもしばしば見受けられます。そしてそれは、環境やマッチングのせいではなく、ドクター自身の転職に向き合う姿勢が原因である事が多いようです。

 

転職市場で嫌われる、「問題ありの使えない人材」と見なされてしまっては、何度転職を繰り返そうと、同じ結果の繰り返しです。転職エージェントのサービス案内では、「転職は夢を掴むための切り札」…の様に表現されている事が多いですが、それは誰もが使える魔法などではありません。価値のある人材が真摯に自己分析のうえ適合する市場にPRする事で成功が生まれる、実に市場の法則に則った世界です。

 

しかし、ファースト転職だけは、やや魔法のような感じを受けるものかもしれません。ドクター自身に無条件で信頼と市場価値が認められ易いですし、医局と言う特異な環境からの脱出は、様々な勤務条件が一変します。ファースト転職で魔法にかけられたと誤認したドクターが、「転職したら一発解決」と安易に考え、転職を繰り返してしまっている訳です。

 

それでは、転職ケーススタディの成功例・失敗例を、見てみる事にしましょう。

 

役職ゲットで年収とキャリアアップを果たしたA医師

 

32歳で医局からのファースト転職を経験したA医師は、六年後の38歳で、セカンド転職の道を模索している消化器系を専門とする外科医です。政令指定都市の国立大学を出て、そのまま医局に入局し、転職後は同市の私立病院で働いていました。

 

ファースト転職の理由は、なかなか思うように特定の執刀症例数が積めなかったからでした。縦社会の医局で、上級医師たちがやりたい手術を全て担当していく毎日に、自身の医療スキルのアップに問題が生じると感じたからです。

 

医局勤務中に外科医の認定医資格を最短で取得する事ができていたので、認定医としてのキャリアも数年ありました。ここは時機を逃さず医局を出る事で、自らの価値を高める経験を積めると認識したのです。

 

ファースト転職は成功し、市中の病院の外科にて、一つのチームのリーダーとして、裁量権のある稼働ができました。初めて部下のような存在を持ち、上長とかけあいながら、執刀症例数と共にキャリアを積む事が出来ました。

 

そして、ふと考えたのです。「自らのキャリアをデザインした場合、この病院でやるべき事は終わったのではないか?」…と。幸い、執刀症例数は充分に積めていて、自らの専門分野を自負できるようにもなっていました。40歳を過ぎると転職事情も変わってくると聞いていた事もあり、セカンド転職のタイミングを「今」だと図ったのです。

 

セカンド転職において、A医師のキャリアは光るものになっていました。誰もが納得できる執刀症例数と共に、チームリーダーとしてのマネジメント実績、そしてまだ「若手」と呼べる年齢。

 

三拍子揃ったA医師のケースでは、名門医局出身という医局ブランドが後光として差し込みます。セカンド転職では無条件で医局ブランドが使える訳ではありませんが、直近のキャリアが売り手市場に適うもので有る場合、医局ブランドが思わぬ形で援護射撃をしてくれるのです。

 

A医師は、転職の理由を「将来、外科部長に就任するためのステップ」として位置付け、現職の同県隣市の病院の、外科副部長の役職を得、キャリアアップ・年収アップを果たした上、医業とマネジメント力のスキルアップを図るためのステージに立つことができたのです。

 

※評価コメント※

 

A医師の場合、自らの描くキャリア像がしっかりしており、ファースト転職の延長線上にセカンド転職を描けた事が成功の秘訣でしょう。自身の市場ポジションを把握していた事も、功を奏しました。病医院内の役職に就こうとする場合、たとえば外科部長よりも年齢が上がってしまっては、チームの序列に不均衡が生じる可能性がある事から、専門性を追求した分野での転職は、40代前半くらいまでに終える方がベターなのです。

引く手数多の状況ではなくなり、途方に暮れたB医師

 

36歳でファースト転職をしたB医師は、現在42歳で、セカンド転職を考えている内科医です。

 

B医師本人曰く、「所属していた医局の大学医学部出身ではなかったため、医局内で思うようにチャンスを得られなかった」事を不満に思い、ファースト転職を試みたそうです。ファースト転職時は退局を伴うものでしたが、比較的スムーズに事を運ぶことができたそうで、「転職がこんなに簡単なものだったなら、もっと早くすれば良かった」…と、感じたそうです。

 

B医師のファースト転職活動は順風満帆でした。転職エージェントに登録し、市中の病院でいくつか面接を受けたところ、全ての病院から内定をもらいました。引く手数多の売り手市場で、最も良い条件の病院を選び、数百万単位の大幅な年収アップと、医局時代よりも楽な勤務条件を手にする事ができたといいます。

 

今回、B医師がセカンド転職を試みた訳は、さらなる年収アップを目指すためでした。そして、現職の人間関係に嫌気が差したという理由もありました。B医師本人曰く、「B医師より年下の医師が、上から目をかけられている」事を不満に思い、「自分を高く買ってくれる所に転職してやる」と考え、辞表を叩きつけて退職し、転職エージェントの門戸を叩いたというのです。

 

しかし、セカンド転職事情は少々勝手が違っていました。ファースト転職ではあれだけ面接機会が舞い込んできたのに、そのチャンスがなかなか回ってきません。現職よりも年収アップができる、年齢に応じた高額年収を条件にしていたB医師に、なかなかマッチングする求人が無いと言うのです。

 

実は、転職エージェントサイドには、B医師が望む水準の求人は沢山ありました。しかし、特に専門性も無く、具体的なビジョンも語れないB医師は、エグゼクティブ求人の人材水準に達していないと見なされていたのです。その後、B医師の強い要求により、複数のエグゼクティブ求人の面接機会を得られましたが、軒並み不合格となったのです。

 

結局B医師は、老健施設の施設長という求人で採用され、年収が150万円ほどダウンした状態で、医業の最前線とは異なる場所で、医師として勤務する事になったそうです。

 

※評価コメント※

 

B医師は、自身の不満を環境に起因させる性分のようで、医療市場における自身のドクターとしてのポジショニングを理解する事が出来ず、望む転職ができなかったようです。ファースト転職での成功体験は特別で、セカンド転職以降は、医師としての評価が極めてシビアに下されると考えた方が良いでしょう。

 

特に専門性もなく(具体的に磨いてこなかった)、チーム稼働に不向きなコミュニケーションスキルと見受けられるB医師は、一般的な求人にしかマッチングしない、ごく一般的な医師に過ぎなかったという訳です。

 


セカンド転職は、客観的な市場価値評価に基づく

医師のセカンド転職を考える

 

セカンド転職以降が、ファースト転職と最も異なる点は、ドクターの市場価値を客観的に外形評価され、その評価に基づいた求人案内が行われると言う点でしょう。

 

ファースト転職では、言わば医局の下駄をはいている状態での評価が下され、一定の期待値を標準に転職活動を進められます。しかしセカンド転職では、ドクターの身の丈そのままで評価されるため、市場価値の高いドクターはよりステップアップに繋がりますが、低いドクターは、ステップアウトやステップダウンに繋がりかねないのです。

 

もちろん、ドクター自身がきちんと未来を見据え、自分自身の可能性を上手にプレゼンテーションできればいいのですが、何も持っておらず、さらに何も語れないドクターは、八方塞がりとなってしまうでしょう。

 

そんな時に頼りになるのが転職エージェント。ドクターのキャリアや方向性を吟味し、上手にプレゼンテーションしてくれるパートナーではありますが、転職エージェントも無い袖はふれず、市場価値が低いドクターを、高いものとして売り込むには限界がある事を知っておいて下さい。

 

転職エージェント選びはパートナー選びとして重要で、良い転職は、転職エージェント選択時に決まっている…という事実も真理ではありますが、同時に、ドクター自身が自分の市場価値を見つめ、高い市場価値に適う人材であるための努力とキャリアを積み、将来のビジョンを描く事も重要だという真理もあるのです。

 

 

(文責・医師紹介会社研究所 所長 野村龍一)

 

この記事を書いた人


野村龍一(医師紹介会社研究所 所長)

某医療人材紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

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この20年ほどの間、分娩取扱い施設数は減少傾向にあるといわれながらも、厚生労働省が公表している資料では、平成20年に一度、産婦人科医・産科医の数が増えていることになっています。
外科(系)の医師転職 =市場分析=
初めて転職をする医師を支えて成功事例600名以上!医師専門のベテラン転職支援コンサルタントによる、医師向け「失敗しない転職方法」の伝授と、医師紹介会社を選ぶ際の比較検討評価ポイント・ランキングレビューを紹介致します。
耳鼻咽喉科の医師転職 =市場分析=
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精神科・心療内科の医師転職 =市場分析=
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整形外科の医師転職 =市場分析=
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麻酔科の医師転職 =市場分析=
麻酔科医は、医師の中では珍しく、1日単位で完結することが多い仕事です。麻酔科医は基本的に、術前回診で患者と初めて接し(ペインクリニックを除く)、患者入室後から患者のモニタリング、麻酔、必要に応じた投薬などを行いますが、患者が退室した後は、その患者の主治医が患者の状態を管理しますので、麻酔科医の仕事はここまで、といえます。
リハビリテーション科の医師転職 =市場分析=
日本は全国的に、どの科でも医師不足が叫ばれて久しいですが、ここ数年、需要が拡大している科にリハビリテーション科があります。リ
糖尿病内科の医師転職 =市場分析=
糖尿病内科、という科が標榜されるようになったのは、1990年代頃。もちろん、それまでも糖尿病の診療は行われてきましたし、糖尿病自体には古くからの歴史もあります。
救急科の医師転職 =市場分析=
厚生労働省が公表している「必要医師数実態調査」の調査結果報告書によると、(現役医師数 + 必要医師数(正規・非正規含む)÷ 現役医師数という計算式で倍率が算出されています。
美容外科の医師転職 =市場分析=
厚生労働省が平成22年に行った「病院等における必要医師数実態調査」によると、科目別での現役医師数、必要医師数ともに最も少ないのは、美容外科です。
今後の転職求人市場で勝ち残れる医師像とは =医師転職市場分析=
2015年3月、厚生労働省で「第9回地域医療構想策定ガイドライン等に関する検討会」が行われ、いくつかの資料が公表されました。
現在の充足度別にみた医師科目別格差とは=医師転職市場分析=
少し古いデータにはなりますが、厚生労働省が平成22年に行った「病院等における必要医師数実態調査」によると、科目別での医師の充足度には、それなりの格差があります。
医療費削減政策と医師市場の展望
社会的地位と高収入が叶う「ゴールドライセンス」のトップに君臨する医師業ですが、このままずっと売り手市場が続くのでしょうか?…国は、医療費削減政策を大きく掲げ、あの手この手を画策しています。医師たちの仕事環境・転職環境はどこに向かって行くのでしょうか?
医師の転勤による転職事情
転職をお考えのドクターの中には、予め転勤を前提にしたり、地域制限をかけずに求人を探す方も多いようです。狭い日本とはいえ、医師市場における地域性は様々。転職医師がそれぞれにマッチングする地域を見つけ出せるよう、メディカル市場の地域性を考えてみましょう。
求人増加中!? 在宅医療の実態
本格的な高齢者社会の到来・僻地医療問題・医療費削減政策の推進・終末期医療の価値観変化などから、地域医療の中核の一つとして、日本各地で「在宅医療」の進展が見られています。よってドクターの求人も増えているようですが…その実態は、医師にとってどのようなものなのでしょうか?
勤務医?開業医?「転職」…あなたの適性は?
勤務医?開業医?フリーランス医?…臨床医?産業医?研究医?…医師にはいろいろな働き方があります。そして今、「転職」を検討しているあなた。これを機会に、ご自身の適性を根本から考えてみてはいかがでしょうか?ここでは、エゴグラム理論を元に検討していくこととしましょう。
医師の転職と家族の問題を考える
良い転職求人があっても家族の賛成が得られなかったり、子供の教育などを理由に家族から転職を促されたり…etc.転職と家族環境の折り合いに、苦労するドクターも多いようです。家族の問題を解決するにはどうしたら良いのか?様々なエピソードと共に、そのヒントを探ってみましょう。
改正労働安全衛生法と産業医の転職市場
働く人のメンタルヘルスが叫ばれている今、法整備と共に産業医のニーズも高まってきています。2015年12月にストレスチェック義務化法が施行される事もあり、今後も注目度は高まるばかりです。産業医をとりまく市場は今、どのようなものなのでしょうか?
製薬会社への医師求人転職 =メディカルドクター=
臨床現場から離れ、製薬会社の臨床開発(治験)などを行う、MD=メディカルドクター。QOMLの観点からも注目される働き方ですが、臨床医からの転職には不安やハードルを感じている方も多い様です。 MDへの転職事情を、考えてみる事にしましょう。産業医をとりまく市場は今、どのようなものなのでしょうか?
面談対策:医師転職の専門医・専門科別セールスポイント考
せっかく転職をするのなら、少しでも良い条件で働きたいもの。提出書類や面接において自分を高く売り込むには、セールスポイントを明快にする事が大切です。その時、基本的な指針となるのが専門医取得状況です。専門医・専門科別の転職市場と、セールスポイントを考えてみましょう。
医師転職の不利益ポイント考
今や医師の転職は「当たり前」の時代。勤務医の平均転職回数は4回以上だと言われています。転職を機にキャリアアップや年収アップ、プライベートの充実を図る人が増える一方…転職が、仇となる人も。いったいその差は何なのか?転職時に不利益に働くポイントを考えてみましょう。
医師と転職キャリアプランニング
医局の絶対性が失われてきた今、医師にはキャリアの選択肢が多岐に広がっています。しかしながら、この選択的自由権が曲者。キャリアの海で迷い彷徨う、「漂浪ドクター」が後を絶ちません。転職を考える好機に、根本的なキャリアプランニングを一緒に考えてみましょう。
面談対策:医師転職の意外なセールスポイント
転職活動に於いては、ドクター自身の長所=セールスポイントが、うまく転職エージェントや求人元に伝わるかどうか?が、非常に大切なポイントとなります。そんな時、専門医資格や症例数だけが、セールスポイントでは無いのです。転職を成功に導く、意外な切り口は他にも意外とあるのです。
どの地域への転職がオススメ?=医師転職市場分析=
厚生労働省は、定期的に「医師・歯科医師・薬剤師調査」という全国調査を行っています。その目的としては「医師、歯科医師及び薬剤師について、性、年齢、業務の種別、従事場所及び診療科 名(薬剤師を除く。)等による分布を明らかにし、厚生労働行政の基礎資料を得ること」となっています。
医局の辞め時…転職年齢とタイミングを考える
教授や准教授になれる医師はほんの一握り。医学博士への道も、誰にでも訪れる訳ではありません。医師のキャリアに於ける医局の辞め時っていつだろう?これからのキャリアを考えた場合に、見切りをつけるべき時期とタイミングを考えてみましょう。
医師転職用 履歴書の書き方とプレゼン手法
採用担当者に良い印象を与え、自分を高く売り込むには、履歴書や職務経歴書といった基本から、関連付加書類・面接コミュニケーション如何が多角的に問われます。しかもそれは、医師の味方である転職エージェントとの面談時にも実は大切な事。将来を左右する、転職時のプレゼンテーションについて考えてみましょう。
医師が多い・少ない都道府県は?医師・歯科医師・薬剤師調査より
厚生労働省が行っている「平成24年(2012年)医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によると、医師全体の働く場所としては、やはり“病院で雇用される”ことがもっとも多くなっているようです。
医師転職に有利なマネジメントスキル
医業は専業職であり、専門医資格などを得て突き詰める事で優遇される事からか、マネージメントスキルが著しい乏しいドクターが多く見受けられます。しかし、一見すると一介の医師とは直接関係の無さそうなマネージメントスキルこそ、実は転職市場で有利に働くという事実。医師のマネジメントスキルについて、考えてます。
生涯収入アップのための転職活動
収入アップを基準に転職を考えた場合、その成否は、「生涯収入」にまで思考を拡げる必要があるもの。必要な時に充分に収入を得ながら、最終的に納得のいく生涯年収を得るために…ドクターの年齢やキャリアプランに応じた、収入アップを叶える転職事情を考えてみましょう。
マイナンバー制度が医師転職市場に与える影響を真剣に考えてみる
2015年10月、国民一人一人にユニーク番号を振り分ける、「マイナンバー制度」が始まりました。その目的は、社会保障や税の運営やサービスの向上を図るものですが、この仕組みを医療サービスにも活用しようという計画も動いています。マイナンバー制度は、医療業界、そして勤務医の転職市場に何をもたらすのでしょうか?
医師不足は解消されていない?医師数と病床数の推移の裏にあるもの=医師転職市場分析=
厚生労働省は、およそ2年ごとに「医師・歯科医師・薬剤師調査」というものを行っています。
医局外様はツライ?=出身大学と違う医局に入る苦労=
現在の臨床研修制度が敷設されて以降、出身大学以外の医局に入局するケースも一般的な事となりました。ひと昔前よりは格段に「開かれた医局」になったと言われていますが…果たしてその実態は…「医局外様」という言葉が表す通り、一筋縄ではいかないようです…
医師の需要と供給のバランスは?=医師転職市場分析=
2015年12月10日、厚生労働省では「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第1回)」が開催されました。昨今の医療事情を反映しながら学部の定員増措置の見直しを図るなど、今後の医師の数を左右する、重要な検討会となるようです。
医師の需要と供給のバランスは?その2=医師転職市場分析=
2015年12月10日、厚生労働省が「医療従事者の需給に関する検討会 医師需給分科会(第1回)」を開催しました。ここでは、全国的にみた「医師数を鑑みた医学部定員の在り方」が検討されていました。前回の当コラムでは、医師の数が増えている一方で、地域格差が埋まっていない現実をおつたえしましたが、今回も引き続き、「医師が求められている地域はどこか」を考えてみたいと思います。
医師の需要と供給のバランスは?その3=直近5年間の動向=
厚生労働省では、数年ごとに「必要医師数実態調査」を行っています。その一方で、「医療施設(静態・動態)調査」という調査も行い、その時点での診療科別、都道府県別などの医師数および歯科医師数を把握しています。
必要医師数と必要求人医師数とのギャップの意味は?=日本医師会調査より=
厚生労働省では、数年ごとに「必要医師数実態調査」を行っていますが、2015年には日本医師会がこの調査を行いました。この調査結果からは、「必要医師数」と「必要求人医師数」とのギャップを見て取ることが出来ます。
少子高齢化ニッポン、最も患者不足となる地域は?=市場分析=
医師の仕事は、患者さんがいないと始まりません。つまり、人口が多いところには多くの病院ができますし、医師の需要も高くなります。
病床機能の転換は進むのか?迫る転換期限
つい先日、厚生労働省の社会保障審議会の「療養病床の在り方等に関する特別部会」が行われました。この会議の中では、介護療養病床と25対1医療療養病床が、2017年度末以降にどう変わっていくのか、という課題への議論が行われています。
所謂「地域に必要な医師数」とはどのように決められているのか?
日本では全国的に「医師不足」が叫ばれて久しいですが、本当にそうなのでしょうか。 確かに、有効求人倍率は常に1倍を超えていますし、どこの地域で勤務する医師でも「人手が足りない」と感じることは多いでしょう。
医師転職の難しさを、地域医療の医師偏在問題から考える
日本全国で医師不足が公の場で議論されるようになって、早10年。実はそれ以前に一度、医学部定員を減らす、という動きがあったそうです。
ポイントは「高齢化社会への対応」 厚生労働白書からみる必要な医師
先日、厚生労働省より「厚生労働白書」が公表されました。厚生労働白書とは、厚生労働省がおこなっている行政に関する年次報告書として位置づけられており、毎年少しずつ、取り上げる内容が変化しています。
医師の転職先を病院機能から考える 中核病院の定義とは
医師が転職を考える時、何を基準に転職先を選ぶのでしょうか。例えば、病院が担う役割から考えることもありますよね。「病院が担う機能」にはいくつかの定義がありますが、その中でも、時折耳にする「中核病院」という言葉があります。現在では何気なく使われている言葉ですが、どのような病院のことを定義しているのでしょうか?
公立病院への転職 医師としてのメリットはあるのか?
医師が活躍できる場所は様々な分野にありますが、中でももっとも多くの医師が勤務するのが病院などの医療機関です。医療機関は規模や特性によって、様々に分類されており、それぞれに期待されている役割、担うべき役割があります。
医師の需要は高いが、どうする?一般内科医への転職は正しい道なのか
医師という職業は、非常に多くの専門領域に分かれますが、その中でもよく見かける「一般内科」という言葉。単純ですが、だからこそその責務が分かりにくい言葉かもしれません。今回はこの「一般内科」と、今後増えてくるであろう「総合診療専門医」について考えていきたいと思います。
医師の「外来のみ勤務」への転職は可能か?
医師が働く現場としてもっとも多いのが医療機関です。しかし、入院施設のある病院では、夜間勤務や当直、オンコールなどの対応がつきもので、そういった夜間の対応に負担を感じる医師も多いのではないのでしょうか。
止まらない医師の偏在問題 自治体が医師数を完全コントロールする時代へ?
日本で全国的に“医師不足”が叫ばれるようになってから、早10年以上。ここ数年は、国が中心となって“医学部増員”を図っており、推計では2024年(平成36年)頃には、医師の需要と供給は均衡すると考えられています。
医師が総合病院へ常勤転職することは、吉なのか凶なのか
近年、病床数の変更や病院の統合などによって、医師確保対策に乗り出している、いわゆる“総合病院”。現在の医療法では、この名称への基準は無くなりましたが、それでもまだ、医師の転職先の選択肢として“総合病院”が視野に入ることは多いのではないでしょうか。
医師の“急性期病院への転職事情”を考える(公立編)
医療業界は日々目まぐるしく変化を続けています。その影響は、病院の機能にも及んでいます。今回は、ここ数年で色々な“変化”を余儀なくされている、急性期病棟に焦点を当てていきたいと思います。
医師がクリニックへ転職するメリットとは?
医師の就職先といえば、“病院”というのが一般的でした。しかし、近年では勤務スタイルの多様化に伴い、クリニックへの就職・転職を希望する医師も増加しており、実際に求人情報も増加してきています。
医師転職サイトの“非公開求人”の実態とは?
日ごろから多忙な医師にとって、時間的・精神的な負担をかけずに、効率よく“優良な求人情報”を探す手段とは、どのような方法なのでしょうか?近年、医師の転職方法の主流になりつつある医師転職支援サービスの“非公開求人”について、詳しくご紹介していきたいと思います。
一般病院への転職、何を見てどう考える?
日本の医療分野では、一般病院という呼び方への明確な定義はありませんが、大学病院や特定機能病院との違いを明確にするために、一般病院と呼んでいる傾向にあります。
転職を考えるなら今!医師に求められる“地域医療”への対応力
現在の日本の医療は、抜本的な改革無しには立ちいかない状況に追い込まれています。そんな現在を生きる医師に対し、これまでの“狭く深い”分野での専門性から、“より広く深く”対応する力が求められています。今、医師が転職を考えるなら、このようなスキルを必要とされる“地域医療”に対応できる力を養うことも必要かもしれません。
いくつになっても可能なのか!?中堅医師の大学病院への転職
“大学病院”というとベテランの医師もいますが研修医も含め若い医師が多いというようなイメージがありませんか。医師以外の例えば看護師なども、卒後すぐに就職する先が大学病院である人が多いため、どうしても平均年齢は若くなります。今回は、大学病院で求められる医師の資質と、中堅以降での大学病院への転職について、考えてみます。
急性期病院への転職事情を考える(民間病院編)
以前、公立病院の急性期病院への転職に関する情報をお伝えしました。今回は、民間病院の急性期医療に着目していきます。公立病院と比較しながら、民間病院ならではの視点で概要をご紹介していきます。
必要医師数と医師確保対策から医師の転職を考える
全国的に医師不足が叫ばれているものの、平成36年ころには医師数は需要と供給のバランスが取れるとされています。しかし、それはあくまでも全体で見た医師数の話であり、都道府県別に見ると、現在でも医師数の需要と供給のバランスには、偏りが見られており、今後もその傾向は高まることが予測されます。
医師の需要が最も高い県はどこか?= 医師確保対策と医師必要数から考える
平成29年現在ではまだまだ医師不足が謳われているものの、平成36年ころには医師の「需要と供給」バランスが取れるとされています。今後は、医師も自分を積極的に売り込まなければならない時代がやってくるかもしれません。
医師転職市場分析 医師にとっての「短時間正社員制度」を考える
日本の一般企業では、2008年頃から「短時間正社員制度」の導入が推奨されています。この制度は、雇用者・被雇用者ともにそれなりにメリットがあるといわれていますが、果たして医師の世界でもそうなのでしょうか。制度の仕組みと、医師にとってのメリット・デメリットを考えてみます。
医師転職市場分析 相変わらず需要が高い、リハビリテーション医
リハビリテーション医の特長として、東京・大阪・福岡など都市部での需要が高く、実際の雇用人数も多くなっています。医学部増設に伴い医師数の増加が見込まれていますが、診療科によっては今後、都市部での医師の需要が低下するケースも見込まれますが、一方で「診療科としての需要が高い」というのは、その科の医師にとっては喜ばしいことかもしれません。
大学の医局から遠隔地へ勤務する「医師派遣」は法的に問題ないのか?
大学(医局)へ所属すると、避けては通れないのが「遠方への勤務異動」です。「君、○○の▲▲、好きだったよね〜」これはある医療系ドラマの中で、教授が「左遷命令」として使っていた言葉ですが、実際にこれをやると「法的にはNG」というケースがあります。
2033年に医師の求人需要がなくなるのは本当か?必要求人医師数倍率からの一考察
今回は、都道府県ごとの必要医師数と、必要求人医師数の違いについて、考えてみたいと思います。
専門医資格と市場ニーズの関係
平成25年に厚生労働省より専門医の在り方に関する検討会 報告書が出され、専門医の重要性、そして専門性に対する「需要」も高まっている現在の医療業界。この「専門医の需要」はどこまで高まっていくのでしょうか。

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