医師の転職と家族の問題を考える

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野村龍一

野村龍一

某医師紹介会社にて、10年以上コンサルタントとして従事。これまで700名を超える医師の転職をエスコートしてきた。担当フィールドは医療現場から企業、医薬品開発、在宅ドクターなど多岐にわたる。現在は医療経営専門の大学院に通いながら、医師紹介支援会社に関する評論、経営コンサルタントとして活動中。40代・東京出身・目下の悩みは息子の進路。

家族は人生のマスターピースだけれども…

家族を持ってからの転職は、独身時代のそれより大変です。多くのハードルを、スピードに乗って越えていく必要があります。その行く手において、全てのハードルを「ひょいっ」と跳び越えられれば良いのですが、どうしても跳べない大きなハードルや、迂回路を使わなければ進めない難所もあることでしょう。

そんな時、ドクターはどうしたら良いのでしょうか?

家族との時間を選ぶのか?
家族のための収入を選ぶのか?
医師としてのキャリアを選ぶのか?
医師としての使命を選ぶのか?

元来、優劣をつけられない「人生の大切なもの」の中で、ドクターは取捨選択を迫られます。そしてその選択を誤れば、何かを失う危うさが付きまとう事になるのです。そんな時、ドクターたちはどうして来たのでしょうか?ここでは、転職と家族にまつわる実話エピソードを元に、その選択のヒントを、考えていくことにしましょう。

その1:乳幼児の子育て不安

未就園児・未就学児を抱える家庭の場合、夫の転勤に、家族は文句なしで付いてきそうなものですが…近頃は、夫が単身赴任をするケースも増えてきているようです。

その大多数の理由は…家族も友人もいない土地で、一人で子育てをするのは精神的にも肉体的にも大変だから…と、いうものだそうです

確かに、妻が一人で乳幼児の子育てをするのは至難の業です。一時も心の休まる隙はなく、子供が病気でもしようものなら、正に外出難民として孤立してしまいます。

見ず知らずのベビーシッターに依頼するのも心配が付きまといますし、お金だってかかります。頼みの綱の夫はいつも仕事で留守で、何のアテにもなりません。妻がストレスや悩みを抱えていても、吐き出す相手もいません。

そうなると、妻が夫にあたり散らして医師の仕事に支障を来すようになるか、妻が夫に失望して別居や離婚に繋がるのが関の山です。

また、近頃は小学校受験を考えるご家庭も多く、特に医師の家庭はその志向が強いため、幼稚園の時から受験塾に通わせたいと思っているケースが多いようです。

良い受験塾に通い、良い小学校に入学しようとするなら、良い幼稚園に入る事も必要です。そのためには、1~2歳児からはじまる未就園児クラスに申込み、早くから受験体制を整えていく事が大切です。

そのような背景から、どんなに子供が小さい時でも、「無条件に家族は一緒」という方程式が通じない時代になってきています。そんな時、ドクターたちはどんな選択をし、どのような人生を辿って行ったのか?いくつかのエピソードを見てみましょう。

エピソード【1】単身赴任を選択したA医師

A医師は、医局に帰属している33歳の外科医です。家族は妊娠中の妻と、2歳になる息子。ある分野の症例数を積んでスペシャリストになるために、地方の政令指定都市から東京の大学病院に転勤になりました。医局のホープと見なされた人事に、A医師は喜び、意気揚々と受け入れました。

しかし妻に話すと…当然喜んでくれると思った転勤を、ため息と共に一蹴されたそうです。
「私がどんなに大変になるか、分かっているの?」と。

妻に軽く失望したA医師ですが、そこはぐっと我慢。妻の言い分も理解できるので、妻は実家に住まわせ、一人で単身赴任をする道を選びました。

2週間に一度の帰省を約束していたA医師ですが、いざ現場に入ると、そういう訳にもいきません。ひと月、ふた月と帰れない日が続き、とうとう妻の御産のタイミングにも帰れませんでした。
「二人目の御産だし、実家の両親がついているから、大丈夫だろう」…と軽く考えていたA医師でしたが、その事が、家族に決定的な亀裂を生む事になったのです。

A医師は今、離婚調停中です。第二子の女児は、まだ抱かせてももらっていません。結婚後に購入したマンションも車も、財産分与の対象です。「婚姻生活の維持への不協力」という名目で、慰謝料も要求されています。離婚をしたくないA医師ですが、妻と実家が結託している今、突破口を見つけられずにいます。

A医師にしてみれば、自分の出世欲もありますが、それも詰まる所は「家族のため」でした。身を粉にして一生懸命働いているにも関わらず、どうしてこんな目に合うのかと、理解不能で苦しんでいます。慰謝料を払うような悪い事はしていないと。そんな状態だから、仕事にも身が入りません。このままでは、唯一の拠り所の仕事においても、成果を出せるはずがありません。

A医師はどうすれば良かったのか?

実家離れが出来ていない妻を実家に置いていては、その居心地の良さから、結婚生活の重要性を感じなくなりがちです。妻の実家が経済的に立派であればあるほど、この傾向にあるようです。また、夫の仕事の理解を妻に求めるのは、残念ながら無理な話です。そんなもの、分かる人間は説明しなくてもわかっているのです。妻が分からない以上、そこには割り切りが必要です。社会に出て充分な仕事を経験してきた妻なら別ですが、そうでない場合、仕事の本質を理解するのは困難な事です。

A医師の最大の過ちは、転勤前に妻と共に、ライフプランニングを検討しなかった事です。妻の怒りに任せて議論を棚に上げ、妻が手放しで納得する結論を差し出した事です。離れて暮らすリスクと、同居のリスク、生計を立てる重要性と、将来展望etc.…妻がどんなに怒ろうと、逃げずにしっかりと話し合いをすべきでした。

エピソード【2】家族を伴った転勤をしたB医師

B医師は、これといった特長のない、40歳の普通の内科医です。母子家庭であったため、努力の賜物にて国立医大に合格し、医師になった苦労人です。家族は妻と一歳の娘です。そんなB医師は、35歳の時に、結婚紹介所で今の妻と出逢いました。彼がこれまで付き合った事もない美人を妻にし、「苦労して医師になって良かった」と、満足していました。

そんな妻は、B医師の年収に不満を漏らしています。「これじゃあ、家も建てられない。子供に充分な教育もできない。」と。B医師は少しでも年収を増やそうと、僻地医療対策の名の元に高給保障がされている、北海道は道東にあるセンター病院クラスの院長になりました。

妻は文句を言いつつも、年収2倍と聞いて納得し、結果的には同行してくれたのですが…それが地獄のはじまりでした。悪天候時に陸の孤島となるその地域は、天候の嵐と共に、オンコールの嵐が訪れます。単身赴任の医師で地域医療をまかなっている関係上、週末に頼れる医師はB医師だけなのです。個人の犠牲で成り立っている地域医療。B医師は懸命に働きましたが、家族と充分な時間をとれないでいました。

ある日B医師は、娘の足に痣を発見します。背筋が凍りつきました。幸い、重篤な外傷ではなかったものの、泣き止まぬ娘にパニック状態になった妻が、何かの拍子に強く握ったようなのです。虐待の兆候でした。妻は、「パニック障害」と「非定型うつ」と診断されました。

妻は、治療のため地元に戻り、入院と静養を繰り返しています。子供は当初、保育園に預けてみたものの、仕事をしながら送り迎えもままならない状態に、結局、一時的に乳児院に入れる事になりました。B医師は、精神的にも肉体的にもボロボロです。
家族のために選んだ転職の道が、家族全員を不幸にしたのです。彼は今、これからの身の振り方を、切実に悩んでいるそうです。

B医師はどうすれば良かったのか?

年収の高い仕事には、それなりの理由があります。ドクター自身の専門性や高スキルを評価されたものであったり、医師不足を解消するためのものであったり、自然環境が厳しい僻地であったりと、マーケティングバランスの結果が提示年収になるのです。

年収の高い仕事に就くには、それなりのリスクを覚悟しておく必要があります。B医師の最大の過ちは、リスクを充分にシミュレーションしなかった事です。リスクを把握し、妻とも共有すべきでした。

乳児を抱えて、厳しい自然環境の中に一人ぼっちでは、妻が異常を発する事も容易に想像がつきます。もしも本当にお金が必要なら、数年の期間限定で、単身赴任をするという手もあったでしょう。リスクヘッジをせずに、「何とかなるさ」で行動を起こしては、取り返しのつかない事になってしまいます。

その2:就学時の教育不安

「子供の教育のため」…という理由は、どんな世界においても大義名分になるものです。夫婦間で意見が対立しても、多くのケースでは、結局は子供の教育を優先させる事が多いようです。

夫婦が同じ価値観で教育に注力していたら良いのですが、厄介なのは意見が対立した時。夫は公立の学校で良いと言っても、妻が小中学校受験に熱心な場合もありますし、その逆もあります。

私立や国立の名門小中学校を受験したり、学習塾に通わせようとするならば、ある程度の都会である事が条件になります。夫が地方や僻地に転勤になった場合、非常に難しい選択を迫られる事になるでしょう。

医師の家庭では、子供にも一流の教育を受けさせたいと思う傾向が強く、子供の教育問題は、多くの家庭で悩みの種になっているようです。

就学時を持つ夫の転職や転勤は、家族の形が明らかに変わる一大事、その時、ドクターはどうしたら良いのでしょうか?

いくつかのエピソードと共に、考えていく事にしましょう。

エピソード【3】教育のため息子を都会にやったC医師

C医師は、山間部の過疎地域で、在宅診療をしている45歳の内科医です。彼の家は地元で代々医業を営む家系で、その医療区にただ一つの診療所を守ってきました。

C医師自身、中学校からは都市部の中高一貫私立校に入学し、寮生活にて医師を目指して勉強した事もあり、「こんな田舎で学生生活を送っても、医者になれる訳がない」と理解していました。

「息子には医者になってもらい、将来はこの診療所を継いでほしい」と願っていた彼は、彼と同じ名門中高一貫校に息子を受験させたのですが…結果は不合格。息子は妻と共に引っ越して、都市部の公立中学校に入学し、大手学習塾に通わせる事にしました。

しかし、これまで野山で駆け回っていた息子は、都会の生活にあまり馴染めません。大好きなお父さんと離ればなれになる事も辛いのです。その上、優秀な同級生たちに劣等感を覚え、受験失敗の傷は深まるばかり。ある日とうとう、不登校になってしまったのです。勉強と医師になる事を無理強いするC医師に、妻は激しく反発し、夫婦仲も険悪になりました。

息子を医師にさせなければという使命感。これは、過疎地医療がシステムで護られておらず、一人の個人の肩にかかっている現実がもたらしたものです。C医師は、社会のために、医師としての使命を全うしようとしていただけなのですが…結果、家族崩壊の危機に陥ってしまいました。

C医師はどうすれば良かったのか?

「子供の教育のため」と言えば聞こえがいいですが、その主体が親にある事はよくある話です。C医師の最大の過ちは、息子に医師になる意思を明確に確認していなかったこと。医師になるためには一定の勉強が必要だという事を、理解させていなかった事。…つまり、息子不在の教育プランを敷設してしまった事です。

置かれた状況は様々ですが、子供の教育が、実は親の理想のためであるケースはよくあります。
それがC医師のように、社会的背景を鑑みた清廉たる使命感から来るものだとしても、子供には関係のない事です。

良かれと思って作った教育環境が、綻びの原因になるという悲しい事実。C医師の息子は、同じ医師を目指すにしても、もう少し長く実家で暮らした方が良かったのかもしれません。週末だけ都会の塾に行かせるとか、都会から家庭教師を呼ぶとか、それはそれで時間的にも経済的にも大変かもしれませんが、選択肢の一つとして、あらゆるケースを試行錯誤すべきだったのでしょう。

エピソード【4】教育のため転勤したD医師

D医師は、自身の地元の地方都市の、中枢病院で働く38歳の眼科医です。妻と5歳と3歳の娘がいます。人口3万人ほどのこの街には、私立の小中学校が一つもありません。隣市はもっと田舎の田園です。D医師は地元で安定した職に就けた事に満足していましたが、都会育ちの妻は違いました。

「こんな田舎で、子供の教育なんてできない。」
「女子は良い学校を出さないと、お見合い偏差値が下がる。」
「都会に転職してくれないと困る。」
「これまでは未就学児だからガマンしていただけ。」

D医師は妻の意見にも一理あると思い、転職エージェントを使って転職をしました。小学校受験のために、妻の言う、娘の年長の4月に照準を合わせ、時間のない中でバタバタと決めた転職でした。

都会の大病院に何とか転職は決まったものの、求められる医療レベルの高度さやスピードに、なかなかついていけません。おまけに、地方の病院では考えられない激務。眼科医も、病棟管理や当直やオンコールが強いられます。(元の病院では、手術を伴う症例は、都会の病院に紹介状を書いていました。)次第にD医師は、身も心も疲弊してしまいました。

妻は娘の幼稚園と受験塾で手一杯。D医師の心身のケアをしてくれる状態ではなく、愚痴もこぼせずにいた彼は…とうとう魔が差してしまい、同僚看護師と不倫関係に陥ってしまいました。

まだ妻にはばれていないようですが、不倫相手が心穏やかではありません。D医師に関係の暴露をチラつかせるそうです。D医師は、このままでは、家庭も職も失うと、心の底から悩み、ビクビクしているそうです。

D医師はどうすれば良かったのか?

田舎育ちのD医師と、都会育ちの妻の教育観念に、かなりの乖離があった事が、そもそもの問題です。しかし、D医師の最大の過ちは、自身のキャリアプランニングを軽視した事です。

一家の生計を支えるのは、大黒柱であるD医師です。子供の教育も大切ですが、自身のキャパシティーを超えた業務を、何の準備期間もなしには始められるはずもありません。

D医師の転職という一大事。

娘の受験という一大事。

家族の一大事を、同じ時期に持ってくるのは得策ではありません。もしも転職し、受験をさせるならば、もっと早い時期に転職を済ませておくか、小学校受験ではなく中学校受験に照準を合わせるなどの教育プランが必要だったのでしょう。

医師自身のキャリアプランと子供の教育プランは、家族である以上、綿密に絡み合って然るべきです。転職や転居には、家族全員の総合ライフプランニングが必要なのです。

その3:老齢の身内の介護不安

乳幼児の子育てや子供の教育、自身のキャリアプランなどは、前もって計画を立てる事もできます。しかし、それらとは異なり、突然大問題として降りかかるのが、「介護問題」です。

30代~50代の働き盛りに、親の介護はやってきます。兄弟姉妹がいたり、住居が近隣であるなら対処のしようもあるものの、UターンやJターンを検討しなければならない事もあるでしょう。

最近では、介護保険制度や老健施設の整備などから、介護の負担は一昔前よりは軽くなってきたと言えども、まだまだ手放しで安心できる環境ではありません。

また、医師として、医療や介護を必要としている肉親がいるのに、自分の仕事を優先させるという状況には、一般的な職業の方よりも、大きな葛藤を生む事になるでしょう。

仮に、転居や転職を決意したとしても、これまでの自分のキャリアがストップする事や、時間的制約の中での職探しになる事は免れません。

そんな時、ドクターはどうすれば良いのでしょうか?
いくつかのエピソードと共に、考えてみる事にしましょう。

エピソード【5】介護のためにUターンしたE医師

E医師は、都心で皮膚科のビルクリニックを開業している、54歳の皮膚科医です。妻とは離婚し、二人の子供は成人してます。
彼の地元はいわゆる田舎の漁師町で、父親は郵便局員でした。子供の頃から神童と呼ばれ、立身出世で医師になった彼は、両親の自慢の息子でした。父親は十年前に他界しており、そこでは母親が一人暮らしをしていました。

ある日、クリニックの電話が鳴ります。田舎の警察からでした。母が交通事故に遭い、重篤な状態だというのです。幸い一命は取り留めたものの、歩行困難となり、要介護認定を受けることに。

仕方なく介護付老健施設に入居させ、数年は事なきを得たのですが…ある日、母親がパーキンソン病を発症しました。世間では、老衰のように徐々に弱っていく穏やかな病気と思われているかもしれませんが、その情緒不安定さは尋常じゃありません。

E医師は、医師を雇ってクリニックを任せ、Uターンする決心をしました。

転職エージェントを利用し、幸いにも母が入居する老健施設に、施設長の職を得る事ができました。E医師は、母を見守りながら、地元で頑張るつもりでした。大きな決断でしたが、全てが丸く収まり、最後の親孝行ができると思っていました。

しかし…喜ぶと思っていた母が、激怒します。「なぜ勝手に田舎に帰ってきたのか?東京の仕事はどうしたのか?」と。

キャリアを捨ててまで介護の道を選んだのに…母しか心の拠り所が無いのに…E医師は、途方に暮れているそうです。

E医師はどうすれば良かったのか?

E医師の場合、キャリアの頭打ち感を感じていた事も介護帰省を決めた原因の一つであったのですが、そんな事は母親には言えませんでした。母親にしてみれば、神童と呼ばれた自慢の息子が、自分のためにキャリアを棒に振ったと見え、いたたまれない気持ちになったのでしょう。ただ、このケースでは、介護Uターンをしなかった場合でも、母親の感情といった面で、問題が生じていたと予想できます。

E医師のミスは、母親と充分なコミュニケーションをとらず、Uターンを独断で進めていった事でしょう。自分にとって母親が大切な拠り所で、都会にいても一人だし、老後は故郷で暮らしたい…自分の意志で側にいたい事を予め伝えた方が良かったかもしれません。

また、キャリアとしては、賃貸物件で開業十五年という、決断の利く段階だったかもしれません。クリニックを売るなどで利益を得られるかもしれません。しかし、次のキャリアの目標を、キャリアチェンジ前に考えておいた方が良かったでしょう。
後期高齢者の医療制度について研究するとか、在宅医療分野を開拓するとか、何でもいいのです。惰性で仕事をする事は、また新たな別の問題を生む事になるのですから。

エピソード【6】両家の親のW介護でフリー医師に

F医師は、地方政令指定都市の総合病院に勤務する、43歳の整形外科医で、専業主婦の妻と中学生の息子がいます。妻は隣県の出身で、週に2度ほど、車で90分の道のりを運転し、実家に帰っていました。

妻の母は82歳の独居老人。重篤な状態ではありませんが、〔要支援2〕の認定を受け、見守りや気遣いやサポートが必要な状況でした。妻が帰省する日のF医師は、外食をしたり、息子の塾の送迎をするなどしていましたが、家族の為に負える程度の負担でしたし、妻の行動に理解を示していました。

しかし、ある日のこと…同県に住む68歳の独居の実父が、脳梗塞を発症していた事が判明します。思い起こせば数か月前、「最近目が見えにくくなった…」と、ぼやいていた父に、「そんなの、加齢によるもので、誰にでも起こる事だよ。」と、答えていました。しかしそれは、脳梗塞の初期症状だったのです。

気付いた時には、左半身麻痺の状態…脳梗塞といえば急性的なものをイメージしがちですが、緩慢な進行の場合もあるのです。なぜ医師である自分が、その兆候を見逃してしまったのか。F医師は、強い自責の念にかられます。そんな父は〔要介護4〕の認定を受けました。

F医師は、施設に入る事を拒む父に、訪問介護やデイサービスを組み合わせて、何とか生活を回しているものの、妻の協力が思ったほど得られず、困惑しているそう。〔要支援2〕と〔要介護4〕ならば、明らかにどちらに注力すべきか分かるはずですが、実際のところ、簡単な天秤ではありません。

F医師は意を決し、フリーランス医へと転身します。父の症状を見逃した罪滅ぼしに、できるだけ自ら介護に参加しようと決めたのです。3つの病院で曜日ごとに勤務し、当直のアルバイトも始めました。私立に通う息子はまだ中学生。家のローンだってあります。収入を落とす訳にはいかず、ただただ疲弊する毎日が続きます。

特に、キャリア路線から脱落した喪失感は大きく、妻への不満が募る一方。このままでは離婚へ突き進むのではないかと心配するほどだそうです。

F医師はどうすれば良かったのか?

F医師は、家族全員のために、出来る限りの事をやっています。誰も彼を責める事などできないでしょう。どうすればよかったはずだ…なんて軽口は叩けません。しかし、F医師が今、幸せな状態ではない事は明らか。

残念ながら、F医師の場合はフリーランス医という選択肢は、ベターな選択ではなかったのかもしれません。

人はパンのみに生きるにあらず。家族愛も大切ですし、仕事には、お金以外の自己実現や自己研鑽の目的もあります。

全てを一人で背負い込み、何とかしようとする前に、妻・父・義母・息子と家族全員に、それぞれ自分のために、家族のためにどう生きるか?本当に納得するまで話し合い、方策を講じ、大黒柱を守っていった方が良かったのかもしれません。

解けない家族の方程式は、きっとない

家族の問題が生じた時、キャリアの方向性にも切替が迫られるケースがあります。また、家族の問題は実にケースバイケース。決まった方程式がない事も、悩みの種となるのでしょう。
転居や転職など、大きな決断も迫られる家族の問題は、キャリアに大きな影響を与えます。だからこそ、納得のいく取捨選択には、多くの思考やコミュニケーションが必要です。

・決断のタイミングが悪い(早い・遅い)
・一人で背負い込んでしまう
・一人で決断をしてしまう
・家族全員とよく話し合えていない
・家族とキャリア、一方を重視しすぎる
・家族とキャリア、いつまでも優先順位をつけきれない
・家族とキャリア、一方のシミュレーションが不十分

問題をうまく解決できない原因は、概ねこのようなプロセスミスから来ます。家庭のためにキャリアを調整したり、キャリアのために家庭を調整する必要がある時はあります。しかし、家族のためにキャリアを棒に振る事も、キャリアのために家族をないがしろにする事も、必ず避ける事はできます。

解けない家族の方程式など、きっと無いのです。

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2017年5月常勤転職 初心者向け登録推奨Top3社=切れ者エージェントを先生の担当にアテンド

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野村龍一

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